タイ料理は不味い(3)(終)
タイの食べ物が何故不味いかを考えた時に、ハーブの多用とか、辛過ぎる事とか、匂いとか、くどい味付けといった個々の問題の裏に、もっと根本的な問題が潜んでいる気がする。
何かと言うと、食材の品質に問題が有った(或いは、問題が有る)のではないかという疑い。
(ブログなので)正確な分析・検証はしていないが、直感としてそういう気がする。
食中毒予防説。
タイの暑さと、タイ人のいい加減な性格と無責任さが合わさって、流通の段階での食材の劣化・腐敗が大きくなる。
日本人ならば、生産地から消費地に届ける間に、何とかして「味を落とさない様に」とか「腐敗をさせない様に」とか、色々、努力とか工夫をすると思うが、タイ人はそういう労力は払わない気がする。
例えば、暑い所に長時間食材を放置するとか、虫とか、水とか、直射日光とかが、かかっても気にしないとか、傷んだ食材をチェックせずに消費地に届ける、といった事が考えられる(実際、それに近い様な事を度々目撃している)。
さらに、消費地でも、実際にそれが食べられる迄に同じ様な事(暑い中での長期間の保管や、傷んだ食材の選別をしない等)があったのではないか。
その為、タイの食材は調理される以前に、食中毒や病気の原因となるウィルスや細菌に汚染されている事が多く、それを防ぐ為に、殺菌効果のあるハーブとか唐辛子を使用する様になった。
(そう考えないと、あの臭くて不味いパクチー等を、わざわざ使用する理由が見付からない)
長い間の経験の積み重ねで、食中毒等から体を守る為に、だんだんとそれを多用する様になり、さらに、人間の味覚は、食べ慣れた物を美味しいと感じるので、親から子へと経験が受け継がれ、蓄積(累積)されて、今の様な激辛、ハーブてんこ盛り、のタイ料理になった様な気がする。
食材が不味い説
もうひとつ考えられるのは、食材が不味いので、味と香りを誤魔化す為に、ハーブを入れたり、とびきり辛くしたり、くどい味付けにした、のではないかという事。
タイ料理の、甘さと辛さと酸っぱさ、というのは、腐りかけた食材の味を誤魔化すには都合が良い様な気がする。
「腐りかけた」というのは、ちょっと言い過ぎかも知れないけれども、実際に今でも、タイのマーケットへ行って食材を調達しても、良い食材はなかなか集まらない。
特に魚はダメで、秋刀魚とか鮭とか売ってはいるけれども、日本で売っているものとは比較にならない(以前、居酒屋チェーンを経営していた人が、解凍の仕方が悪いと話していた)。
プラーニンなんて、内臓と骨と皮ばっかりで美味しくない(でも他に無いので、しょうがなくて食べるが)。
肉や野菜も日本の方がずっと美味しい。
肉や野菜に関して言えば、タイの場合、生産者が美味しい物を作ろうという努力や工夫をしていない気がする。
その他の説
腐った竹の子。腐てしまった竹の子を、マイペンライ精神で、食べてみたら食べられなくもない。その内、食べ慣れて、匂いも気にならなくなった。
油まみれの料理。煮たり焼いたりするよりも、油で炒める(揚げる?)ほうが虫や細菌を確実に殺せる。味も多少、誤魔化せる。お店などで、大量に料理するには、焼くよりも揚げる方が簡単。
以上の理由により、多くのタイ料理の特徴なんて、基本的に食材の質を誤魔化す為に出来たもので、「美味しくて、安全な食材の揃っている日本で育った日本人が、有難がって食べる程の物じゃない」、と言うのが一応の結論なのですが、確信は無いです。
最後に、それでも残る謎。
タイ料理を美味しいと思うのが、タイ人だけならば「子供の頃から食べ慣れた物を美味しく感じる」という事で説明がつくのだけれども、日本人にも、「タイ料理が美味しい」と言う人が少なからず居る。
その内の何割かは、マスコミ(テレビとか本)の宣伝に乗って、「タイ料理は美味しい」と言っているだけの様な気がするが。
タイ在住者の場合は、本当は日本の料理の方が全然美味しい、というのは分かってはいるけれども、此処はタイなので、タイ料理も「そんなに不味くはない」と言う意味で「タイ料理は美味しい」と言っている人も多い気がする。
しかし、中にはそのどちらでもなく、本当に「タイ料理は美味しい」と思っている人も居る様で、これが100人に1人ぐらいなら、別に気にしないが、もっと大勢いる様で有れば、もう一度自分の考えを見直さないといけないかも知れない。
自分も「三つ葉」や「しそ」といったハーブ類は好きですが、それにしてもパクチーやバジル、コブミカンの葉(防腐剤でしょ)を「美味しい」と言う日本人が居るのは謎である。
「タイ料理は不味い」の項、一応終わり。
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