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2012年8月19日 (日)

犬に噛まれる

生まれて初めて犬に噛まれた。
と言っても、「ガブ」と噛まれた訳では無く、「カプ(KAPU)」と噛まれた程度で、「血が出る」と言う程ではない。
噛まれたところ1ヶ所に少し血が滲んでいるという程度で、別に痛くも何とも無い。

夜中の午前1時頃、妻(タイ人)が私の所へやって来て、「犬ちゃん、帰れない」(日本語)と言う。
とにかく外に出て見てくれ、と言うので行って見ると、犬が家の門を通り抜けようとして、地上60cmぐらいの所で挟まって宙ぶらりんに成っている。
「帰れない」のではなくて、入ろうとして「入れない」状態である。
自分が近付くと怖いらしく、ジタバタするが、自力での脱出は無理そうで、かなり可哀想な状態に成っている。
しょうがないので、抱え上げて地上に降ろそうとして、手を回した瞬間、「カプ」とやられた。

この犬は一応、飼い犬なのだけれども半分野良犬に近い状態で、一時期はガリガリに痩せ細った格好で他の犬と連れ立って家に来ていた。
気の小さい(警戒心の強い)犬で餌(我が家の残り物)をやろうとして近付くと、他の犬は尻尾を振って近寄って来るのに、この犬は(警戒して?)逃げて行き、少し離れた所から様子を伺っている様な犬であった。
それでも空腹には勝てないらしく、毎日の様に家に来ていたが、一応他人の飼い犬だし、家で飼う訳にもいかないので、食事の時以外は家の敷地内には余り入れない様に注意していた。
特に夜、門を閉める時は必ず外に出す様に気を付けていた。
しかし、犬からして見ればそう言う人間の都合は分からない訳で、彼としてみれば、より餌場に近い所に居たかったのであろう。
それで、無理をして我が家に入ろうとして門に引っかかった。
以前より、少し太ったのも彼にとっては裏目に出た。

昔、お兄さんの犬がよく家に遊びに来ていて、2~3回、今日と同じ様に門に引っかかた事がある。
ペプシと言う名前のその犬は今日の犬よりも大きくて、気性の荒い(と言うより、凶暴な感じの)犬だったので、この時は、始め、外すのが怖かったのだが、今日の犬は(臆病だけれども)大人しい犬だと思って、油断したのがいけなかった。
ただ、本気で噛めば太い骨も噛み砕けるのに、ちょっと傷が付いた程度で済んだのは、彼も本気では噛んでいなかった様で、だから「ガブ」ではなく「カプ(KAPU)」という感じになった。

しかし、この犬は狂犬病の予防注射は多分していない。妻も「この犬は狂犬病の予防注射はしていない」と言う。
なので、取り敢えず、唾液の付いている噛まれた腕を洗ってから、病院へ行く事にした。
傷は浅いので「大丈夫カナ?」という気もしたのだが、狂犬病は一度発症するとほぼ確実に死に至るらしい。先に予防注射さえしておけば余計な心配をする必要が無いので、直ぐに病院へ行く事にした。

その前に、宙吊りに成っている犬を助けなければならない。
もう一度噛まれるのは嫌なので、何か台になる物を犬の前に置いて、犬をそれに乗せて自力で脱出させる事を考えた。
竹で編んだ古い椅子が有ったので、犬の所へ持って行って、適当な位置に置こうとするが、それも怖いらしくてジタバタしている。しかしその内、足が椅子に架かってその弾みでストンと後ろに落ちた。
これで犬の救出は終了。

深夜だけれども娘を一人、家で寝かせておく訳にもいかない。
可哀想だが起きてもらい、無理やり車の後部座席へ押し込んで、妻の運転でシーブリン病院へ。
(自分が運転して一人で行く事も考えたが、状況を説明するには、妻がいた方が確実。あと、車の運転は基本的に嫌いなので、何時も妻に任せている。病院までは約30分)
病院では若い助手の様な人(後で、医者の様な人が来たので、始めの人は助手なのかと思っただけ)が来て、傷口を確認してから、診察台に横になり、噛まれた腕を消毒して洗浄する(何かジェル状のものを振り掛けてから、洗っていたので、多分消毒であろうと推測)。
次に、医者らしき人が来て、(妻が)もう一回、噛まれた状況を説明して、噛まれた所を再度確認して、予防注射を打つ事に(これもタイ語で確認した訳では無い。流れからいって、そんな処かと推測)。
狂犬病の予防注射は痛いと聞いた事があるので、覚悟を決めて身構える。
まずは左腕から(噛まれたのは右腕。それは関係無さそう)、「あれ?痛くないよ」。
次に右腕、これも「チクッ」とした程度で特に痛いと言う程では無い。
(手を抜いているんじゃないだろな?・・・ま、医者を信用するしかない)
これで、今日の治療は終了。
後は、会計で970バーツ払って、薬を貰い、今後の予定(予防注射のスケジュール)を書いた紙を貰う。

或る意味、自分より可哀想だったのは娘で、ちょっとの間だけ窓を半開きにして、車の後部座席に寝かせていたのだが、妻が迎えに行って病院の中に連れてきた時には、5ヶ所程も蚊に刺されていた(幸い?、病院だったのでナースの人が薬を塗ってくれていた。これは無料)。

真夜中(午前2時半頃)だが、ひと仕事(?)したので、お腹が空いた。何か食べたいがお店は全て閉まっている。
家へ帰る途中のガソリンスタンドに併設されているセブンイレブンが営業していたので、そこでコークゼロとソーセージ入りのパンを買って(39バーツ)車の中で食べる(運転は妻)。
家に着いたのは、午前3時を過ぎていた。

予想していたよりも、随分簡単な治療だったので、ネットで狂犬病の治療に付いて一応確認。
狂犬病ワクチンの接種回数については4回とか6回とか色々書かれている。
あるブログに、犬に噛まれた場合の狂犬病の予防注射は、「噛まれた日から、0日、3日、7日、28日の4回する」と書かれていた。これは、自分の貰った予防注射の今後のスケジュールと一致したので、ひとまず安心。

(そのあと、もう一度調べたら、2回、とか5回とか回数も色々書いてある。
シーブリンで貰ったスケジュール表にも2種類有って、
1つは今回の自分の場合の4回で、1回に付き 0.1ml の注射を2本打つもの、
もう1つは5回で、1回に付き 0.5ml の注射を1本打つものが書かれていた。
狂犬病の予防注射は大きくて痛いと言うのは後者の方、0.5ml 、の方の事をいっているのかも知れない?。
でも、0.5ml 、でもたいした量じゃないし、結局よく分からない。)

9月25日には、日本に帰る予定なので、これに係ると面倒だなと思ったが、最終回が9月15日なのでこれも問題無い。
後、犬に噛まれた場合は、破傷風とかの危険もある様な事が書かれていたが、傷が浅かったし、医者にちゃんと診て貰っているので、大丈夫であろう。

余談
今日、知り合いが作った漬物をご馳走になった。
此れが、実に美味しかった。
通常自分がタイで、「美味しい」という場合は、「(タイとしては)美味しい」と言う意味の事が多く、(カッコ)の部分は省略して言う事が多いのだが、今日の漬物の場合は無条件で美味しかった。
材料はパパイヤと言う話しだったが、パパイヤがあの味に成ると言うのは、ちょっと不思議な気がする。
実は、自分は熟したパパイヤは、少し臭くて余り好きでは無いのだが、青い内のパパイヤを漬物にすると、こんな味に成るというのは、ちょっと驚きであった。
変な言い方だが、日本の漬物以上に、日本的な美味しさがある。
上手く流通に乗せれば、日本でもヒット商品になるのではないか、という気さえした。
(と、ここまで書いてから、もしや?、と思いネットで調べたら、パパイヤの漬物の記事が沢山載っていて、自分と同じ様な感想を書いている人もいた)

追記(2011/8/21)
今日、2回目の予防注射をして来た。
2回目は、520バーツ。
3回、4回目も同様とすると医療費の合計は、970+520×3=2530バーツ、になる。
ついでに、予防接種のスケジュール表に有る、4回の接種と5回の接種は何が違うのかを聞いてみた。
タイ語なので正確には理解出来なかったが、古い方法が5回で、新しいのが4回という事らしい。
「新しい方法、4回の方が良い」という様な事を言っていた(たぶん)。

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