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2013年1月28日 (月)

チェンライの日本人(1)

日本から見るとチェンライは遥か彼方にあります。
最も、古代進さんが行ったイスカンダルや夏目雅子さんが行こうとしたガンダーラよりは遥かに近いですし、南米のブラジル等と比べても距離的には随分近いです。
しかも、タイは日本と同じアジアにあって、人種的にも近いし、協調を重んじる社会である事なども日本と似ています。
ただ、同じタイではあっても、日本から直行便で行けるバンコクと違ってチェンライはそこから、また飛行機に乗って1時間強かかるので、やはり、「遠い」と言う感じは否めません。
チェンライ県の最北(タイ全体で見ても最北)にはメーサイと言う街が在り、もうそこはミヤンマーと国境を接する最果ての街です。

日本から遥か離れた、日本とは何の縁もゆかりも無い土地ですが、ここには何故か多くの日本人が暮らして居ます。
タイでも日本企業の進出しているバンコク近郊や工業団地のある所ならともかく、こんなタイの片田舎にこんなにも大勢の日本人が居るのはちょっと不思議な感じがします。
どの位の日本人が居るのか、ネットで調べたら2011年の在タイ日本国大使館の調査で、チェンライ県には376人(男263人、女113人)の在留邦人が居る、と言う数字が出ていました。
大使館の把握していない人も居ると思われるので、実態はこれ以上の人数が居ると思われます。
例えば、多分自分は、この376人には含まれて居ません。
何年か前の新聞(?)の広告で、「3ヶ月以上タイに滞在する場合は在留届けを提出して下さい」という記事を見た記憶がありますが、自分の場合ビザのMAXが90日滞在なので、それ以上タイに連続して滞在した事はないし、する気もないので在留届けは出していません。
ただし、新年の賀詞交歓会の案内がチェンマイの領事館より届いているので、もしかしたら在留邦人としてカウントされているのかも知れませんが、多分ただ単に、チェンライ日本人会の会員全員に案内状が出されただけという気がします。

チェンライ日本人会と言えば、昨日(1月26日)総会と懇親会があり、自分も出席しましたが、名簿には88人の正会員が登録されていた。
チェンライ日本人会の会員がチェンライに住む日本人の平均と言う事は無いと思うけれども、チェンライに住む日本人の傾向はある程度出ていると思う。
際立った特徴は高齢の日本人男性の多い事。
自分など61歳で若手と言うのも変だけれども、全体から見ると若手の方で、「若い人は~」、などと話しかけられる事もある。
本当に若い人も少しは居るので、その人達には申し訳ないが、「チェンライ日本人会」と言うよりは、「チェンライ日本人老人クラブ」と言った方が実態に近い。
仮に、チェンライ圏(近郊のパヤオ等も含む)全体で500~600人の日本人長期滞在者が居るとすれば、その内、日本人会に所属しているのは1~2割と言う事になる。
もっと、入退会の垣根を低くして、より多くの日本人が参加してくれれば良いと思っている。
40代50代の若手(?)がもっと参加して来れば、面白いと思うのだが。
もちろん、それより若い20代30代の人が加入して来れば、会はより一層活気付くと思うが、チェンライには本当の若手は絶対数が少ない。

自分にとって、チェンライ日本人会は随分と役に立っている。
チェンライでも市内ならば、他の日本人と知り合う機会もあると思うが、自分の住んで居る様な田舎ではなかなか日本人と知り合う機会はない。
今では、日本人会会員以外の方の知り合いも増えたが、元をただせば、日本人会で知り合った方の知り合いとか、さらにその方の知り合いとかである。
日本人会が無ければ、この様な知り合いのネットワークを作るのは難しかった。
そう言う意味で、日本人会を立ち上げた諸先輩方や会の維持発展に尽力して下さった、新旧の役員をはじめとする方々には感謝しています。
これからも、「会員相互の親睦会」として日本人会が継続される事を願っています。

で、チェンライの日本人に就いてですが、先程も書いた通り、日本人会の会員に限らず、比較的高齢の男性が多い事が特徴です。
(日本人会は特に高齢化が進んでいる気がするが、全体としても高齢者が多い様である)
その中でも、タイ人の女性と結婚または恋人関係(?)にある男性が多い。
もちろん、そうでない方も沢山居ますが、やはりタイ人のフェーン(タイ語で配偶者や恋人関係にある人を指す言葉)を持つ男性が多い事が目立ちます。
かく言う自分もそうなのですが。
ま、結論から先に言えば、タイ人の嫁さんを持つのは大変です。苦労します。日本人の感覚からすると理不尽な事も多々あります。本当に困ったものです。・・・・・ (T_T) 。
経験の無い方に上手く説明するのは難しいのですが、毎日が戦いの連続、悪くすれば針の筵(むしろ)の生活を強いられます。
もちろん、此れも個人差があって、上手くやっている様に見受けられる方も居りますが、よくよく話を聞くと結構修羅場を潜り抜けて来たと言う事もある様です。
此れは、日本人(外国人)とタイ人との結婚に限った事なのか、タイ人同士でも同じなのか、と言う疑問が湧きますが、自分の知っている範囲では、タイ人同士でも同じ様なもの、と言う気がします。
まあ、日本人とタイ人との結婚の場合、比較的年齢差がある場合が多く、言葉も文化も違うので、順調な家庭生活を送るには不利な要素も多いとは思います。
それでもタイ人と夫婦関係に成る人がいるのは、「何でも思い通りにはならない」、と言う事に尽きると思います。次善の策としての選択です。
次善の策としての選択が結果として良い選択に成る事もあるでしょうし、そうでない事もあります。
タイ人には、日本人イコール金持ちというイメージがあるので、その事が、日本人がタイ人と結婚する垣根を低くしている大きな要素である事は事実だと思います。
結婚して散財を重ねた挙句、破局に至ると言う話はよくあります。
(そこまで行かずに、「あっ」と言う間に終わってしまう事もある様です)
(ある程度続いた場合、大体、土地も家も車も奥さんの名義なので、日本人の夫は身ぐるみ剥がされて追い出される事が多い様です。それぐらいのリスクはこの土地に住む者として覚悟して於いた方がよいという気がします)
(妻の方が出て行く場合でも、計画的にある日突然、夫の留守を見計らって、金目のものを全部持って出て行ってしまう事もある様です。此の様な事はタイ人同士の夫婦でも起こります)
出来れば、日本人としては、1、2回の失敗ではビクともしない、精神力と生活基盤が欲しいものです。
よく見ていると、そういう人は、この辺境の地でも結構上手く、しぶとく、暮らしている感じがします。

チェンライの日本人(2)へ続く。


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