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2013年2月17日 (日)

チェンライの日本人(2)

チェンライ日本人の密かな自慢

チェンライに住む日本人同士の会話には何故か自慢話が多い。
しかし、そこは長年の人生経験を積んだ分別のある大人の皆さん(注1)ですから、はっきりとした自慢話にはならない(希に、はっきりとした自慢話の時もあるが)。
(注1。チェンライ在留邦人の大部分である、自分と似た様な、中年~老年の男性をイメージしています)
それでも注意して聞いていれば、これは自慢話だな、と思う事はよくあるし、明確に口に出しては言わなくても、その人の行動や言葉の端々から、その人の自慢が何となく推察出来る事もある。
「密かな自慢(自慢=他人に自らを誇ること)」と言うのはちょっと変な日本語ですが、ここは、「密かな自信」ではなく、あくまで、「密かな自慢」です。

そういった、チェンライで暮らす日本人の、「密かな自慢」をベストテン風に纏めてみました。
一応ベストテンなので大体、「ありそうな順」にしてありますが、ま、適当(いい加減)です。

ベスト① チェンライ(やタイ)に古くから居る方が偉い。

ベスト② チェンライ(やタイ)の事を良く知っている方が偉い。

ベスト③ タイ人の友達が居たり、タイ人の警官や村長さんイミグレの役人等に、知り合いが居た方が偉い。

ベスト④ タイ語が話せる方が偉い。

ベスト⑤ 香草(臭草?)も、蛙も、虫も、激辛の唐辛子も、タイ料理なら何でも、平気で美味しく食べられるので偉い。

ベスト⑥ 歳はとっても若い者に負けない元気(元気の意味にも色々あります)がある方が偉い。

ベスト⑦ 豪邸を持っていたり、5ライ(8000㎡)や10ライといった広い土地を持っているので偉い。

ベスト⑧ チェンライに来たばかりの人を何人も面倒を見た事があるので偉い。

ベスト⑨ 日本でいい大学を卒業したり、社会的にいい地位にあった人の方が偉い。

ベスト⑩ タイ人の若い嫁さんを持って居る方が偉い。年齢差は大きければ大きい程偉い。

別に自分が、「こういうのが偉い」と思っている訳ではないです。また、自分が自慢に思う事とも違います。その点、誤解無き様お願い致します。
「密か」な自慢なので、一般的には(チェンライ在住の邦人の)自慢は「こんな感じカナ?」という推測です。
ただ、「密か」でも「自慢」なので、良く観察していれば、それは何となく分かります。

(惜しくも?)ベストテンに漏れたものとしては、以下のものがあります。

◎ タイ語は話さない方が偉い。タイ人に、自分の日本語を理解させる方が偉い。
◎ チェンライに居ても、日本と変わらない美味しい料理を作れるので偉い。
◎ 月○万バーツ(○は2とか3)で暮らせるとか、1日100バーツで暮らせるので偉いといった生活力(?)に関する自慢。
◎ チェンライやタイに日本人の知り合いが沢山居た方が偉い。
◎ 何時もする事が沢山あって、暇がなくて困っている方が偉い。

① よくあるのが、在留期間の長さを競うもので、初対面の日本人同士の会話で、「こちらには長いのですか?」という質問。
相手が、「まだ、1ヶ月程です」などと答えると、それ以上長く居る人は「勝った」とか「密か」に思う分けです。
古くから居る方がどうして偉いのか、なかなか説明するのは難しいのですが、とにかくチェンライでは、古くから居る方が偉い事に成っています。
(本当は、そんな事ないんですけどネ)

② 「チェンライやタイの事を良く知っている方が偉い」、と言うのはもっともな話の様な気がします。
知識の有る方が、無い方に対して色々教える事が出来れば、聞く方も役に立つ事があると思います。
ま、本当に役に立つ情報なのか、正確さに問題のある場合も多そうですが。
(「君のブログの正確性の方が問題だろう」とか、ここでは言わないで下さいネ)

③ 「タイ人の友人が居たり、タイ人のVIP(?)に顔が効く」と言うのも「偉さ」の基準としては、分かります。
タイ人の友人が居るというのは、それだけタイの社会に馴染んで居るという事で、此れは確かに「偉い」と(自分でも)思います。
(因みに、自分はタイ人の友人もVIPの知り合いも居ません)
タイ人の役人などに顔が効くというのも、実際に色々便宜を図って貰ったという話なら面白いですが、一緒に飲んだ事がある、とか、知り合いが居る、というだけではインパクトが弱いです。
日本でも、政治家や芸能人、色々な有力者と知り合いである、とか類縁関係にあるとかいう話はよくありますが、偉い人を知っている人が偉い分けでは無い分けで、まして相手がタイ人では・・・。
数年前に流行った小島よしおさんのギャグ、「そんなの○○ねぇ!」です。
(それ以前に、世間一般に思われている「偉い人」と言うのが、本当に「偉い人」なのかと言う疑問も有りますが)

④ 「タイ語が話せる方が偉い」、これは全くその通りだと思います。
別に「タイ語が話せなくても困らない」「余計なお世話だ」という考えもあるとは思いますが。タイに暮らす以上タイ語が話せた方が便利なのは間違いないです。
ついでに言うと、読み書きも出来た方が良い。
娘など日本に1年居ただけで(当時6~7歳)、ひらがな、カタカナの読み書きが出来る様に成りました。自分など10年以上もタイに居て、読み書きは殆ど出来ない。これはちょっと恥ずかしい。
◎ 中には、「タイ語は話さない方が偉い」「タイ人に、自分の日本語を理解させるので良い」と考えている人も居る様ですが、これはちょっと辛いです。
まあ、タイ語が余り話せなくてもタイ人とのコミュニケーション能力の有る人というのも、実際に居るし、それはそれで自慢出来る才能だとは思いますが、本人が意思が通じていると思っていても、はたから見ると、「通じてないな」と思う事も結構あります。

⑤ 「(パクチーの様な不味い)タイ料理も平気で食べられる。(激辛の)唐辛子の沢山入った料理も平気で食べられる。蛙も虫も食べられる、といった(ゲテモノ食い)自慢。
(カッコ)は自分の心の声です、一般論ではありません。タイ料理好きの人、すいません。タイ料理好きの人は(カッコ)を外して読んで下さい。
ベストテンの②③④は、タイ社会への適応能力を自慢するもので、これ(⑤)もその様なものの一つだと考えれば、自慢する対象としては、正しいのかも知れないです。
(でも、個人的には、「パクチーを美味しい」と言って食べる日本人はちょっと・・・)
◎ 逆に、「タイ料理は不味いので、自分で(日本料理を)作って食べる」と言う話を聞いた事がありますが、自分は、料理は、才能・知性・文化だと思っているので、チェンライという不利な条件下で日本食を作れるというのは、十分賞賛に値すると思います。

⑥ 歳はとっても若い者に負けない元気が有るので偉い。
ま、本当ならば本当に偉いと思います。
いつまでも、お元気で、頑張って下さい。

⑦ 「豪邸を持って居たり、広い土地を持っているので偉い」というのも、もっともだと思います。
まだ発展途上の若者ならともかく、ある程度の年齢に成ったら、暮らし易い環境があった方が良いに決まっています。
ただ、それをどの程度の自慢とするかは難しいです。

⑧ 「チェンライに来た人の面倒を見てあげる」のも偉い事だと思います。
「○○さんは最初チェンライに来た時、俺が面倒を見たんだ」、という様な自慢話です。
ただ、ちょっと問題なのは面倒を見た方と、見て貰った方の思いに齟齬があって、片方は、「あんなに面倒を見たのに、お礼の一言もない」とか片方は、「全然、面倒をみて貰った認識がないとか」、もっと悪い場合には、「変な、家・土地・車・女性などを紹介された」とか思っている場合です。
まあ、ケースBYケースで、どちらがどうとは言えませんが、この手の自慢話は余りしない方が賢明だと思います。ただ、自慢ではなく、事実関係を話すのは問題ないです。

⑨ 「日本でいい大学を卒業したり、社会的にいい地位にあったので偉い」、と思っている人も居るようです。
これは、思うのは勝手ですが、「いい歳をして、チェンライに来てまで、そんな自慢をしても・・・」「他に誇れるものは無いのかい?」、と言いたく成ります(でも言いません、一応「へぇ~、それは凄いですね~」とか言っておきます)。
自分の知り合いには居ませんが、昔、そういう雰囲気を感じさせた人は居ました。

⑩ タイ人の若い嫁さんを持って居るのが偉い。
これはちょっとコメントしづらいですが、タイ人の嫁さんを持つのは、想像以上に大変です、苦労します。
でも、タイ人の(若くて)綺麗な奥様を持たれている方を見ると、本当に羨ましいと思います。
(半分、冗談です)
(自分の嫁さんもタイ人ですが、今はもう若く無いので、該当しません。念の為)

以上、個人的な独断と偏見でチェンライに暮らす日本人の「密かな自慢」について纏めて見ました。
(半分洒落ですから、むきになって反発したり、しないで下さいネ。気に障る記述が有ると思われた方には、ご不快な思いをされた事に対し、謹んで陳謝致します)
誤解されては困るので付記しますが、自慢話は会話の大きな要素なので、それを封じてしまうと、スムーズな会話が成り立たなくなるし、内容にもよるけれども、面白かったり、参考になる場合も有るので、別に悪くは無いです。
逆に、他人への批判は聞いていて、応答に困る事もありますが、自慢話はそういう事は少ないです。
(実は、人の噂話、特に否定的な噂話は、結構面白い事が多いのも事実なのですが)
後、自慢話や他人への批判の頻度は、加齢と相関関係が有る様な気がします。
年をとると、それだけ自慢話が増える、と言う事です。
この記事の始めに、「チェンライに住む日本人同士の会話には何故か自慢話が多い」、と書きましたが、自慢話の多い理由のひとつが、この「老齢化」にある気がします。
もう1つ、チェンライ日本人の会話に自慢話が多くなる理由として考えられるのは、やはり、日本を遠く離れて暮らして居る事、閉塞感の裏返し、と言う面が(自分も含めて)ある様な気がします。
(ついでに言うと、ブログなんていうのも、或る意味自慢話みたいなところがありますネ)


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コメント

この内容を書かれて3年半になろうとしていますが、中々の観察力と洞察力デスね!
私はタイ人妻と9年半になりますが、妻の血縁関係以外でのタイ人の友人はいてません。
勿論言葉や通じないことがその原因ですが、出来るだけ早くそんな友人をゲットしたいものです。
ただ、タイ人妻は嫉妬深いので、男性に限定されると思いますがね。(笑)
そのために言葉を勉強しようと心に決めていますが、性能が悪く老朽化していますので、さあどうなることやら。
9月にお会いできるのを楽しみにしています。

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