浅草観光
妻子(妻=タイ人、娘=日タイのハーフ、8歳)を連れて浅草、浅草寺に来るのは今回で5~6回目ぐらいになる。
何度も来ているので、大体、行動のパターンが決まっていて、まず、雷門の大きな赤提灯の下をくぐって、仲見世へ。
よく飽きないと思うのだが、いつも、仲見世で日本土産の、Tシャツや安物のバッグ、飾りの付いたキーホルダー等の小物を、地方から来たと思われる修学旅行生や海外から来た旅行者に混ざって、見たり買ったりしている。
(今回は修学旅行生はいなかったけれども、その代り、連休中の日本人が大勢来ていて、今迄で一番の混雑だった)
自分は、仲見世で売っている様な土産物など欲しくもないが、妻と娘は何回来ても、面白そうに物色している。
まあ、折角なので、妻子それぞれ1つずつぐらいは、買ってあげるが、この程度のもの、「100円ショップやディスカウントストアなら半値以下で買えるのに」とつい考えてしまう。
それでも、つまらなそうにされるよりは、嬉々として品定めなどをしている方が、連れて来た甲斐があって良い。
(タイ人のこの辺の単純さやワンパターンさは、考え様によっては楽でいい)
買い物の次は食べ物で、これも、お気に入りは、大体決まっていて、まず1個100円のあげまんじゅうを1人2個ずつぐらい買って頬張る。
お参りの後は、本殿横の通りの屋台で買い食い。
今回は、焼きイカ(500円)、焼きホタテ(500円)、チョコバナナ(?)、鶏のから揚げ(小、300円)、ジャガバタ(400円)等を食す。
モツ煮込み、綿アメ、等も良く食べるが、今回はパス。
お好み焼き、焼きそば、たこ焼きなども美味しそうだったが、これもパス。
順序が逆転したけれども歩きながら、あげまんじゅう、を食べた後はお参り。
まずは、本殿前の煙の出ている所(何て言うのか知らない)で、頭に煙を掛ける(?)。
ここに最初に来た時に、「この煙を頭に付けると、頭が良くなるんだ」と適当な事を言ったのを、妻も娘も覚えていて、ここに来ると必ずやる。
他の大勢の人達もやっているので、多分何か云われは有るのだろうけれども正確な事は知らない。
因みに、自分は神仏は信じないのでやらない。
本殿に上がって、ご本尊(?)の前の、さい銭箱にお金を投げ入れる。
妻が「十円がいいか、百円がいいか」聞いて来たので「十円は良くない、百円がいい」と答える(この質問&回答も毎回ここに来る度にしている)。
これも、自分はやらない。やるのは妻だけ。どうも、お金を投げ捨てる様な大それたまねは出来ない。
(ま、妻の投げ入れたお金も、元はと言えば自分が稼いだお金だからいいでしょ)
次に、おみくじを引くか、お守りを買う。
おみくじは1回100円。
金属の容器を振って番号の書かれた棒を取り出してから棒に書かれた番号の、おみくじ、を引き出しから取り出す。
(自動券売機の様に100円を入れたら、お告げ(?)が印刷されて出て来る様にしたら効率的で良い様な気がするが、それでは有難みが薄いか?)
妻は「末吉」、娘は「小吉」だった。くどい様だが、自分はそんなものやらない。
どういう意味か聞かれたので、「少しラッキー」「ラッキー、ニィッノイ」「チョークディー、ニィッノイ」とかこれも適当に答えておく。
(大体、そんなもの信じていない人間に意味を聞かれても困る、適当に答えるしかない)
(以前、厳島神社で娘が、おみくじ、を引いて、「凶」が出た時、「これは、アンラッキー」「チョーク、マイディー」だと説明したら泣き出された事があって、この時は、「この、おみくじ、をここに結び付けると、アンラッキィーじゃなくなるよ」と言って宥めるのに苦労した)
まあ、僅か数百円で妻も娘も、何か幸運を手繰り寄せた様な気持ちに成れる(?)ので、そう考えれば、寺社参りも悪くない。
(病は気から。鰯の頭も信心から)
しかし、他所の国の神様でも仏様でも、(自分が苦労しないで)頼れるものは何でも頼ろうとするところは、如何にもタイ人らしい。
(他の観光スポットと比べて、浅草がタイ人の観光客に人気があるのは、この様な、「楽して、タンブン、チョークディー」、のタイ人気質に合っているからかも知れない)
社殿の維持費や僧侶の給料、諸経費も結構かかるだろうから、数百円ぐらいの出費はしょうがない。
タイ人の観光客といえば、今回16~17才の女の子、3人組みが居た。
服装などは日本の同世代の女の子と同じ様な格好で、後ろから見ただけでは区別が出来ない。
娘が気が付いて、「パサータイだ」「パサータイだ」(タイ語だ、タイ語だ)とはしゃいでいた。
(コラコラ、声が大きいだろ~。もっと小さな声で、日本語で「タイ人が居るよ」と言いなさい)
浅草はタイ人の観光客が多く、浅草に行くと大概1組以上のタイ人の観光客を見掛ける。大体、服装や顔付がそれらしくて見当が付くのだが、今回のように、見た目日本人ふう、しかも若い女の子3人だけ(?)、というのはちょっと不思議な感じがした。いったい、どういう経緯で日本に来ているのだろう。
タイの経済発展で、日本に来る事の出来るタイ人も増えて、多様化して来ているのかも知れない。
お参り&屋台で腹ごしらえした後は、これも定番の、浅草花やしき(ローカルな遊園地)へ。
ちょっとレトロな感じのする遊園地で、ディズニーランドなどと比べるとずっと小規模だけれども、娘はそれなりに楽しそうに遊んでいた。
浅草はここで終わり、その後新宿のビックカメラに寄ってから、地元荻窪に戻って、最後は、夕食をタイ料理で締めくくった。
タイ料理屋では、海老チャーハンやトムヤムクンなどを食べ(他に、ヤムウンセンやパックブンファイデーンなど)、一応、ビヤシン(タイのビール、小瓶、550円)を飲む。
小瓶1本だけだったけれども、今日は妻子をあちこちに連れて廻って疲れていたので、酒のまわりが早かった。
でも、今日は妻も子供も十分に満足した様で、まずは良い一日でした。