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2013年5月12日 (日)

お義父さんのお葬式

5月9日、家族3人で、日本から夜行の便でバンコクに来た。
ホテルに着いて、一眠りしようと思っていたら、奥さん(タイ人)に、お兄さんから電話が掛かって来た。なにげなく聞いていると、お父さんが亡くなった、という様な話をしている。
電話が終わってから奥さんに確認すると、「昨日、お父さんが亡くなった」という事らしい。
突然の話で(事前に、「お義父さんの具合が悪い」と言う様な話は聞いていなかった)どうしたらいいものか迷った。
取り敢えず、急いでチェンライに戻った方が良いのでは。でも、バンコクでの用事も色々あるし、バンコク・チェンライの足は翌日の夜行バスのチケットを買ってある。
自分の用事は、後回しに出来ても、妻の用事も明日ある。
始めは妻も、明日の用事の件や購入済みのチケットの事を気にしていたが、それだとチェンライに着くのは翌々日の朝になり、ぎりぎり火葬には間に合うが、通夜には出られない。
ここはやはり今日帰るのが正解だと判断して、妻に「今日、飛行機で帰る」事を提案した。
妻も明日の用事は先に伸ばして、今日帰る事に同意した。

お兄さんからの電話で、もう一つ頼まれた事。
「香港に住む妹さんに連絡を取ってくれ」という依頼。
別に、それぐらいのお手伝いをするのはかまわないが、不思議なのは、と言うか、何考えてるんだ、と思う事は、亡くなったお義父さんの奥さん、お義父さんの息子さん達(男性3人)と私の妻と兄弟も沢山居るのに、何でその役割が外国人の自分に回って来るんだ。
亡くなったのが、昨日なのだから、「昨日のうちに連絡するのが常識だろう」と思うのだが、要は誰も外国への電話の掛け方を知らないのでした。
タイは携帯も結構普及していて、当然一族の皆さんも全員持っているが、誰も外国への電話の掛け方を知らない(ホントか?・・・ただ単にケチなだけじゃ無いのか・・・?)。
日本だって、外国への電話の掛け方を知らない人は沢山居るだろうけれども、外国に暮らす娘や妹がいれば、いざという時の為(例えば、今回の様なケース)に、電話番号の控えぐらい取って置くべきだろう。
全員は無理でも1人ぐらいは、電話番号のメモを取っている人がいてもいいと思うのだが、見事に全滅。唯一の例外が血縁のない(或る意味他人の)日本人の自分だった、という訳です(何か変)。
お亡くなりになられた時間から考えて、(日本に居た)妻の所に連絡が来ても、繋がらなかった可能性が高いが、妻のところにも昨日は連絡は来ていない。
義父が、危なく成ったのは1週間程前、という事で、その少し前に、こちらからお兄さんと連絡を取った時には、お義父さんの病気の話はなかった。
その後、容体が悪くなった時に、何も連絡が来なかったのは、香港に住む妹さんと同じ事情で、チェンライ(&バンコク)在住の一族の皆さんからは、外国に連絡出来ないという事情があったかららしい。
(香港に住む妹さんは、一族の皆さんに自分の電話番号は教えてあると言っている。妻も日本の携帯番号はお兄さんに教えたと言っているのだが)
(やっぱり、基本的にケチが原因で外国に電話しなかった、と言う疑いは晴れない)

このお義父さんは、料理を作るのが上手で、勤勉で、穏やかで、品の良さが感じられ、他の一族の人達とは一線を画していた。
お義父さんと言っても、自分の妻や他の兄弟姉妹との血縁関係はなく、そういう意味からも、一族の外辺に居る自分としは、親近感があった。
(妻の本当のお父さんは、かなり以前に他界しているので自分は知らない。今のお義父さんは2番目のお父さん)
自分達が日本へ行く時もバス乗り場まで送って頂き、その時(3月31日)は元気な様にお見受けしたが、68歳で亡くなられた。
今の時代、68歳ぐらいではまだまだ元気な人の方が多いのに、もっと長生きして欲しかったと思っている。

チェンライの空港には夜の8時頃着いた。
「タクシーで帰るからお兄さんの出迎えは要らないよ」と言っておいたのだが、「今は暇なので」という事で、お兄さんが迎えに来てくれた。
(妻の「お兄さん」といっても3人いるので、同じ人とは限らないが、細かい説明は省略)
(自分が日本へ帰る時や、日本から帰って来た時は、空港やバス停まで必ず送り迎えが来る。「いらない」と言っても来る)
お通夜もあるけれども、取り敢えず家に戻って一息つこうと思っていたのだが、妻が「また来るのは大変なので先にお通夜に寄ってから帰る」と言い出した。もう此処は妻の領域(昨日までの日本じゃない)、妻のホーム、しかも妻のお父さんの葬式なので、アウェーの自分としては口を挟む余地はない。
妻は一応、「1時間から1時間半ぐらい」と言っているが、多分深夜まで居る事に成るだろううと思いつつ、黙って妻に従う。

妻のお父さんとお母さんはクリスチャンなので、葬式もキリスト教式。教会で行われている。
(他に妻の3人のお兄さんの内、1人がクリスチャン。他の兄弟姉妹は仏教)
葬儀会場は学校かセミナー会場の様な感じで、講師(?)の演壇の方を向いて、机と椅子が並べられている。

自分達が行った時は、葬式はもう始まっていて、牧師さんらしき人が演説らしき事をしている。
今まで経験した、タイの葬式、テーブルを囲んで酒やジュースなどを飲みながら故人を偲ぶ、という形式とは大分違っている。
自分は、今迄、日本でもキリスト教式の葬式の経験はない。
まあ、タイだからそれ程うるさい作法はないだろうとは思ったが、こういう席での自分の対処の仕方、「周囲を見て、同じ様に行動し、出来るだけ目立たない様に振舞う」という原則に従って、静かに、じっとして居る様に心掛けた。
何人かの方が交代に演壇に立って、弔辞を述べている(タイ語が分からないので推測)。
その途中で歌詞カードが配られて、全員が起立して歌唱をする時間がある。
自分は歌詞カードを見ても、タイ語が読めないので分からないが、周囲に合わせて起立して一応歌詞カードを眺めていた。
大きなスピーカーからメロディーが流れて来るのだが、それに合わせて、良く通る、大きな、いい声で歌っている方が数人居た。
きっと教会での儀式で歌を唄う役割を担っている方達なのであろう。
40歳ぐらいの女性で、ひとり、本当に歌の上手い方が居たのが印象に残っている。

儀式が一段落した後、若干の食べ物が出て来た。
皆んなから、食べろ食べろと声をかけられるが、こういう時の原則、「タイでは薦められる食べ物には迂闊に手を出さない」という原則に従って、「今、お腹がいっぱいです」と言って、ひたすら遠慮する。
本当はお腹が空いていたのだが、食べて不味かったら困るし、実際、そういう事はよくある。
娘が食べていた、おかゆ、を「チムする?(味見してみる?)」と言ってスプーンでよそって来たので、味見ぐらいはいいだろうと思って、試しに一口食べてみたら、これが美味しい。
一回断った手前、もう1回下さい、というのもアレなので、結局、娘の分の半分ぐらい食べてしまい、娘が足りなくなって「おかわり」をしたので、その分も半分以上食べた。
(煮込んだイカと小エビの、おかゆ、だったと思う。美味しかった)

妻は、兄弟姉妹や他の顔見知りの人達と話し込んでいるし、このまま何時まで待たされるのか、と思っていたら、以外と早く11時ぐらいにはお開きになった。
今迄経験したタイの葬式との大きな違いの一つが、酒が出ない事で、やはり、酒が出ないと終わるのも早いらしい。


補記1(写真)

タイ人は本当に写真好きで、葬儀の途中経過など、何でも写真に残したがる。

お義父さんの遺体を移し替える儀式があって、そこを写真に取るように妻に指示されたので、いいのかな~、と思いつつ十数枚撮影した。

葬儀の途中でお義兄さんに見せられたお義父さんの生前の映像。
スマフォの画面にお義父さんが、病院でチューブに繋がれて、苦しそうにして居る。
日本人は、こういう撮影は普通しない。

火葬場で記念撮影(?)。
お義父さんの遺影をバックに、各家族毎、兄弟だけとか、牧師さんを交えてとか、色々なパターンで交代交代に写真撮影を行う。
何故か、そのカメラマン役が、うちの娘。買ったばかりのアイパッドで撮影。他の大人は自分と妻、お義兄さん達を含めて、使い方を知らない。
始め、お義兄さんが撮っていたのだが、娘が、「アンニィー ビデオォー(これは、動画だよ(写真じゃ無い)」と言って、最初の数人の分は取り直し。そこから、写真係りが娘(8歳)になった。


補記2(焼き場へ)

火葬の日に、それまでの葬儀会場(教会)から火葬場まで、遺体を車に載せて移動する。
参加者が縄を引いて行く(実際はピックアップトラックに載せて、エンジンの動力で動かしている)のだが、妻が「50mぐらいだけれども、車に乗って行ってもいいよ」と言ったが、義父の葬式なので、自分も一緒に引いて行く事にした。
しかし長い50mだった。
自分の目測では、300m程進んでもまだ着かない、ここで小さな道に曲がって入ったので、やっと着いたかと思ったら、そこからさらに同じぐらいの距離があった。
妻が、適当な事を言った分けではなく、葬儀の進行係りの誰かが言ったらしい。
他の参加者も変だと思ったらしく、「~50m~」という話をしている。
自分が妻に(他の周りの人にも聞こえる様な声で)、「これは50mじゃない、500mだ」と話しかけたら、周りの人も苦笑いしていた。
タイ人の距離感はおかしい、という事を良く聞くが、これもそのひとつかも知れない。


補記3(お土産)

前回のブログで書いた、お義父さんへのタバコのお土産、こういう事情でお義父さんには届けられませんでした。
他にも、妻がお義父さんの為に買った服(LLサイズの服)は、自分にピッタリだったので、自分が貰い、お義父さんの葬儀にも着て行きました。
自分の好みからは少し外れる柄ですが、(タイ人の)妻が選んだ服は、タイ人には「いい服」に見えた様です(妻からの、また聞き)。

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