タイ人嫁と娘の日本滞在(八ケ岳高原など)
「タイ人嫁と娘の日本滞在(2013年10月、東京編)」の続きです。
2013/10/13(八ケ岳高原へ)
来日8日目
折角日本に来たのに、東京だけというのも物足りないので、秋の紅葉見物を兼ねて、山梨県北杜市小淵沢町の家へ行く事に。
小淵沢の家は、八ヶ岳の山麓にある。八ケ岳高原と言った方が分かり易いかも知れない。
明るい内に着きたかったのだが、家を出たのは午後の4時頃だった。
荒井(松任谷)由実ふうに、
♪ 中央フリーウェイ~ ♫ 調~布 基地を追~い越し 山に~向かって~行けば~ ♪ たっそっがれ~が~フ~ロント、グラスを~そ~めて広がる・・・ ♫
てな感じで、車は快調に小淵沢へ。
こっち側の道は良かったのだが、反対側の道(東京へ向かう道)は物凄い渋滞だった。
日本は、12(土)13(日)14(祝日)と3連休で、わざわざ混む時に車で移動するのは馬鹿らしいので、1日ずらして、13、14、15日にしたのは正解だった。
家に着く頃には暗くなっていた。
夕食は途中のサービスエリアで食べたが、夜食をセブンイレブンで買ってから家へ。
この家へ来るのは、大体半年ぶり。
前回来た時に、門から駐車場までの道(砂利道)にタップリ除草材を撒いて置いたのだが、夏の間に結構雑草が伸びていて、草刈をしながら中に入った。
(車の中に、常に鎌が置いて有る)
たまにしか来ない家って、結構面倒くさい。
ホテルの様に予約とか、チェックインの時間とかを気にせずに、何時でも来たい時に来れるし、居たいだけ居られるのは良いのだが。
パソコンは一応持って行ったのだが、東京の家と違って、インターネットが繋がらないのが、物凄く不便に感じた。
娘もネットのゲームが出来ないので、つまらなそうにしている。
2人共、少しインターネット中毒になっている。
2013/10/14(八ケ岳高原、観光)
来日9日目
朝は一人先に起きて、草刈をした。
昨夜もやったけれども、夜なので、取り敢えず車が駐車場まで行ける様にチャチャっとやっただけなので、もう少し丁寧に草を刈った。
慣れない仕事は疲れる。腰が痛く成って来たので適当に切り上げる。
妻と娘が起きて来たので軽く朝食を摂ったあと(昨夜セブンイレブンで買ったもの)、今日の観光へ、車で出掛ける事に。
ただし、その前に隣町の農協のマーケット(A-COOP)へ除草剤を買いに。
ここに、併設してある、衣料品販売の、「しまむら」は何故か妻のお気に入りのスポットで、ここで衣料品を買うのが楽しくてしょうがないらしい。
わざわざ、長野県(家が有るのは山梨県だが、此処は長野県)まで来て、買い物なんてしなくても・・・、しまむら、なら東京の家の近くにもあるのにと思うのだが。
しかし、ここは何故か隠れた、タイ人お気に入り、のスポットの様で、ここで妻とタイ語で会話をしていると、知らないタイ人から「タイの方ですか?」、と話し掛けられた事が2回ある。
(話しはしなかったけれども、タイ語が聞こえて来て、タイ人を見掛けた事も何度かある)
このあと、大概、「御主人はタイ語がお上手ですね」という話になる(ちょっと、自慢)。
推測だけど、このあたり(長野県)には、日本人と結婚しているタイ人が結構いて、その旦那はタイ語が話せない人が多いらしい。
そういえば、チェンライにも、長野県に住んだ経験のあるタイ人の奥様(旦那は日本人)が何人か居る。
しまむら、以外でもこの辺で、タイ人にあった事が何度かある。
2013/11/04追記
長野県にタイ人が多いのは、自分の勘違いでは無い様で、人口1万人当たりの人数が8.23人で、茨城県に次いで全国2位だった。因みに山梨県が6.22人で全国3位。
やはり、統計的に見ても、この辺はタイ人の多い地域らしい。
買い物も終わって、洗車もして(車に乗ったまま、洗車する洗車機が子供にバカ受けだった)、いよいよ本命の紅葉見学へ。
車は、八ケ岳を取り囲む様に走っている、八ヶ岳高原ラインへ。
紅葉の見学スポット、川俣渓谷(マイフォトに写真あります)に着くが、紅葉にはちょっと早かった。
例年なら、そろそろいい頃だと思ったのだが、今年は、「10月としては、記録的な暑さ」と言っていたので、その影響があったのかも知れない。
日本人の生活は春夏秋冬の季節の中にあり、春は桜、秋は紅葉という感覚が身に付いているが、(タイ人の)妻に此れを理解させるのは難しかった。
秋の紅葉は、春の桜の様に一見しただけで分かる華やかな美しさとは違う。
季節感のないタイ人には、単なる枯れかかった木、としか見えないのかも知れない。
紅葉真っ盛り、でなかった事も妻が殆ど興味を示さなかった一因とは思うけれども、妻の場合、何処へ連れて行っても、自然の風景にはあまり関心を示さない。
数年前、本栖湖(だったと思う)に連れて行って、遊覧船に乗った時も、船上からの景色よりも、乗船の待合所に置いて有る、UFOキャッチャー様なゲームに夢中になっていた。
箱根の、大涌谷に連れて行った時も、硫黄の温泉の湧き出ている場所に行こうとせず、駐車場の隣の土産物屋で、「私、ここで待ってるから、一人で行って来て」と言われた事もある。
結論。
タイ人は、花より団子、の人達である。
花鳥風月を理解出来る文化的水準に達していない。
(一年中暑い、熱帯、では難しいのかも知れない)
それでも、少しは何か心に残るものがないか、と思って色々、日本らしい風景、には連れて行く。
奥さんには無理でも、娘には何かを感じて欲しいと期待している。
で、この企画は残念ながら(多分)失敗に終わったので、もっと分かり易い(受の良い)観光スポットに行く事にした。
それが、まきば公園。川俣渓谷からは車で5分程の所にある。
八ケ岳の高原に広がる、羊やヤギ、馬、ポニーなどが居る、(主として)子供の為の観光牧場で、無料だけれども、羊やヤギに触れ合う事が出来て、子供には、いい遊び場になる。
しかし、ここでも、妻の関心は、地元の産物を売っている農協の直売所で、公園には自分と娘の2人で入った。
(マイフォトに写真あります)
ヤギは人に慣れていて、子供でも簡単に頭をなでたり出来る。むしろヤギの方から近寄って来る事さえある。
羊は人が近付くと逃げるが、中には逃げない羊もいる。
小学校3年の娘ぐらいの子供には、丁度いい遊び場だと思う。
(金もかからないし)
1時間程ここで遊んで、お腹も空いて来たので、帰る事に。
家の近く(車で5分ぐらい)の中華レストランで食事を済ませてから、家へ戻った。
家のある八ヶ岳高原は、那須や軽井沢とは比較にならないけれども、一応、高原リゾートの様に成っていて、洒落た感じのレストランとか、コーヒー屋とか、ちょっとした娯楽・観光スポットは結構ある。
2013/10/14(タイ人と温泉)(八ヶ岳高原にて)
夜は温泉に行った。
「延命の湯」と言うこの温泉、効能書きには「ミネラル成分が高濃度で、心身をリフレッシュする」と書いてある。
数十年前に、町が地域振興のために(多分)必死になって無理矢理掘り当てた温泉。
ちょっと、お湯が黒っぽいのが難点。
イメージとしては田舎のヘルスセンターという感じ。
妻も娘も日本の温泉は始めてではないが、一番日本らしい観光というと、温泉が思い当たるので、今回も温泉に連れて行く事に。
ここは、家族風呂は無いので、男女別々、妻と娘は2人で入る。
ちょっと、マナーが心配だったので、「大きなタオルは浴室に持ち込んじゃダメですよ」とか「手ぬぐいは湯船に浸けてはダメですよ」とか、一応説明。
30分後に待ち合わせ、と思ったのだが、妻の希望で1時間後に待ち合わせにした。
(1時間はちょっと長いんじゃないの?)(上せちゃうよ?)
中は、建物内の大小の風呂とサウナ。外に露天風呂が2つ。熱いのと普通の温度の風呂。
設備としてはまあまあの温泉。
露天風呂で入浴していると、お湯は温かい(少し熱い)が、風がひんやりしていて気持ちがいい。暗いので、景色は殆ど見えない。
風呂上りには、妻と娘と共に休憩室へ。休憩室は畳のひいてある大部屋。
(このへんが、昔懐かしヘルスセンターという感じがしていい)
妻の希望で、八ヶ岳高原牛乳を自動販売機で買って飲む。
「湯上りに牛乳を飲む」、昭和の日本の、正しい、銭湯の過ごし方のような気がする。
後は、5分100円の電動マッサージ椅子で遊んだりして時間を過ごす。
自分は、もうそろそろ帰ろうと思ったのだが、妻が気に入った様で、1時間ちょっとそこに居た。
この企画は、妻子共に好評だったので成功でした!。
2013/10/15(東京へ)
朝は次回来た時の為に、昨日買った除草剤を撒く。
小淵沢の家の付近で(多分)妻の一番のお気に入りスポット、八ヶ岳アウトレットモールヘ寄って、食事をしてから東京へ帰る事に。
ここでも、妻は「ちょっと見て来る(買い物して来る)から待ってて」と言って、居なくなってしまった。
(そんなに、買い物しても、もう荷物がいっぱいで、タイに持ち帰れないぞ!)
そのあとの予定は、今日は東京へ帰るだけ。
台風の影響で、ずっと雨が降っていたが、無事に東京の家へ着いた。
2013/10/16(浅草へ)
来日11日目。
今回の日本滞在も、もう今日と明日を残すだけ。
今日は、最後の観光として、我が家族では定番の浅草観光へ。
浅草観光については、すでにこのブログで書いているので詳細は省略。
(マイフォトに写真あります)
印象に残っているのは、今回はタイ人を含めて外国人が沢山居た事と、奥さんが1000円のお守りを買った事。
信仰心の全くない自分には、小さな布袋を1000円も出して買う気には、とてもなれない。
自分達の前に買っていたのは、(多分)中国人だった。
寺院は何処の国でもあるし、仏教もタイにはあるが、日本のお寺は日本人の為にある様な気がしていたが、結構、外国人の落とす金も侮れない気がした。
マイフォトの写真の説明をひとつ。
浅草に来る前に食事に行ったジョナサンで、ドリンクバーを注文したが、その時、妻が入れたカフェラテの写真。
元々ミルク入りのうえに、さらにミルクを5個追加。 砂糖は、長い方のシュガースティックを5本。
確かにタイのコーヒー(もどき?)は無茶苦茶甘いから、その味にしようと思えばこうなるのだろう?。
妻がコーヒーを飲む時は何時もこうなる。もっと凄い時もある。
ドリンクバーだから、砂糖もミルクも好きなだけ入れられるが、ウエイトレスさんに見られると、ちょっと恥ずかしい。
2013/10/17(来日最終日)
来日12日目。
今日は妻と娘の来日最終日。
自分はもう少し、日本に残って10月29日にタイへ戻るが、妻子は今日の夜(正確には明日の午前0時20分)の羽田発のTG便で帰国する。
とにかく今回も無事にタイに戻れそうなのは良かった。まずは、ひと安心。
そういえば、昔は、妻が機嫌を損ねて、夜中に、「今すぐ帰るから、成田に連れて行け」とごねられたり、来日した途端に胸が痛いと言い出して、夜中に救急病院に連れて行っても原因が分からず、翌日、有名な総合病院に連れて行っても、結局原因が分からず、スケジュールを変更して僅か3日後にタイに帰したり、結構大変な事もあった。
最近は面倒くさいので、来日中は特に、爆弾を踏まない様に注意している。
今回は、最後まで、大きな問題は何も起こらなかったのは、取り敢えず良かった。
台風シーズンにもかかわらず、往復共、2日程先に台風が行ってしまったのも良かった。
妻の場合、来日の最大の目的は(多分)買い出し。
とにかく、何処に連れて行っても常に何かを買っている。
一番は衣類、靴や鞄、時計なども良く買っている。あと、何か良く分からないけれども、日本的な感じのする飾り物の様な物も良く買っている。
(提灯とか桜の花の造花とか、扇子とか、キティちゃんのペットボトルとか)
昔は、「買って買って」攻勢に辟易する事も多かったが、今回はそれも少なかった。
(最も、彼女が自分の財布から出す、お金、も元々は自分が渡したお金なのだが)
常に何かを買いまくっているので、帰る時になると、何時もバックに入り切らなくなる。
今回は、「買った物は全部持って帰ってね、(日本へ)置いて行ったら捨てるからね」と脅かしておいたのが多少は効果があった様で、いつもよりは、置いていく物は少なかった。
(それでも、やはり全部は持って行けなかった)
もう持ち切れない程の荷物はあったが、食べ物関係のお土産などを買う為に、最後にもう一度、買い物に出かけた。
食べ物関係は賞味期限の問題があるので、帰る直前に買うのが原則。
娘は、学校の先生に、「大福をお土産に買って来て」と言われたらしく取り敢えず大福は買わないといけない。
(日本なら学校の先生が生徒に、お土産を買って来て、なんて事は言わないだろうけれども、このへんはタイらしくていい)
(あんまり、職権乱用、公私混同はイカンなどと杓子定規に言うよりも、大らかな感じがしていい)
妻は、何故か大変お気に入りのカステラや、近所の子供へのお土産として七五三の千歳飴、などを買っていた。
2013/10/17(羽田へ)
夜は、妻と娘を羽田へ送って行った。
持ちきれない程の沢山の荷物が有るので、それを持って行くだけでも結構大変。
タイ人って何で、こんなに沢山の荷物を持ち帰ろうとするのだろう?。
そんなに欲張らなくてもいいのに。
電車は帰宅ラッシュは少しハズしているけれども、まだ帰宅客で混み合っている。
しかも、途中の東京駅-品川間で、上野駅の人身事故による影響で山手線が運航を停止していた。その為、平行して走っている京浜東北線がメチャ混み。
妻は、人に押されて今にも死にそうな顔をしているが、自分も荷物を押さえるのに手いっぱいで助ける余裕はない。
(妻に、日本で働くのも大変なんだよ、と日本を理解させるという点では、意味があったかも知れない)
娘だけは、(自分が押さえている)大きなスーツケースを抱え込む様にして、呑気に半分寝ていた。
品川駅で降りるのも必死だったが何とか降りて、京急で羽田に到着した。
電車の遅延などで、大分ロスタイムが有ったが、チェックインを済ませて、少し時間が有ったので、羽田空港国際線ターミナルの4階で、食事をする事に。
機内食は翌朝なので、食べておかないとお腹が空く。
4階の食堂街には結構お店があるが、何処も混んでいる。
時間があまりないので、一番空いてそうな店を選んで入ったのだが、注文してから出来上がって来るまで随分待たされた。
まだ、時間は有るけれども、妻が一人で出国手続きをする事を考えると(自分は、イミグレには付いていけない)、そうのんびりも出来ない。
妻と娘には、「時間が無いから、早く食べてね」と催促するのだが、(緊張感のない)妻は、呑気に記念写真などを撮っている。
なんだか自分だけ焦っているのが、バカみたいな気がしたが、乗り遅れる分けにはいかないので、再度、催促して食事を終えて、手荷物検査場へ。
尚、空港の食堂なんて高いだけで美味しくない、と思っていたのだが、これが結構美味しかった(かき揚げ丼やいくら丼、各種の小鉢など)。
作るのに時間が係っただけの事はある。
手荷物検査場内には自分は入れない。ここから先は何も手伝えない。
ただ、手荷物検査を無事通過したのは、囲いの外からでも見えるので、手荷物検査終了後、妻と娘に手を振ってバイバイをする。
イミグレで必要な書類は、(日本語で)書いて渡したし、向かうゲートNO.も指示したので問題ないとは思ったが、天然の妻のする事なのでちょっと(かなり?)心配。
無事イミグレを通過したら電話をする様に言って置いたので、それまで空港で待つ事に。
(妻は、日本用にソフトバンクの携帯を持っている)
余り遅く成ると、今度は自分の帰宅の電車がなくなるので、それも心配だったが、意外と早く、イミグレ通過の連絡が来た。
まあ、イミグレさえ通過出来れば、後は流石に何とかなるだろう(航空会社はタイ航空だし)という事で、京急のホームへ向かった。
やれやれやっと、ひと安心。ひとりは気楽でいい。
あ~疲れた。
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