日本からタイへの国際郵便
妻(タイ人)を日本へ連れて行くと、家にある色々な物をタイへ持ち帰りたがる。
兎に角、タイ人は「物」を欲しがる人達で、更に、日本の品物は「とてもいい物」だと信じ込んでいるので(実際にタイの品物より日本の品物の方が、材質・使い勝手・耐久性・デザイン等で、いい事が多い)、家で使っていない(ちょっといい)品物を見付けるとタイへ持ち帰りたがる。
日本には家が3つ(東京、山梨、千葉)あって、其々に生活必需品は揃っているし、買ったままで、まだ使っていない物や、人から貰ったままで使っていない贈り物(結婚式や香典返しなど)も有って、妻が欲しがりそうな物は多い。
今、使っていない物は、今後も、日本に置いておいても、多分使わないだろうから、「物」の有効活用という点では、タイに持ち帰って使うのは悪い事ではない。
また、タイへ持ち帰る物を探すのは、妻にとって、ある意味、「宝探し」の様な感じで、日本へ来る楽しみのひとつに成っていて、そういう意味でも、不使用品の有効活用には成る。
なので今迄にも、日本に来る度に少しずつ、家にある不使用品をタイへ持ち帰っていたのだが、日本で買って帰る物(自分の場合は日本の食材、妻子は衣類、その他、日用品や飾り物、お土産など)も多いので、なかなか欲しいもの全部は持ち帰れなかった。
飛行機(国際線)で持って行ける量は、航空会社やチケットの種類によって異なるが、自分の利用するエコノミーでは、大体23kg ぐらい。
妻子がいれば、その3倍は追加料金なしで持っていけるが、そんなには重くて大変なので、持って行きたくない。
日本から帰る時には、目一杯、(お宝を?)持帰りたい妻と、そんな、どんくさい事はしたくない自分とで、いつも言い争いに成っていた。
タイの田舎の人やファラン(白人系外国人)はなんで、あんなに沢山の荷物を持って旅行したがるのか。
移住じゃあるまいし!。
ダサイだろ!。
(と、普通の日本人は思う・・・ハズ・・・?。もしかして、自分だけ・・・?)
自分が、「そんなに荷物を持って行くのは、田舎者みたいで、かっこ悪い」と言うと、妻は「ファランは沢山荷物を持って旅行をする」と反論する。
しかし、大体、丸太見たいな太い腕を持ったバイキングの子孫と比べられても困る。
こっちは、長い事文明人をやっていて体が華奢に出来ているのだから。
そもそも日本人は、江戸の昔から、軽装でスマートに旅をする美意識を持っていた。
話が、ちょっと横道に逸れました。
で、今回、自分がギックリ腰に成った事もあって、重い荷物は物理的に(タイに)持って帰れない。
タイに戻る、10日程前には一応、治ったけれども、無理をして再発したら困る。
なので、荷物の一部を郵送でチェンライに送る事にした。
これで、重い荷物を日本からチェンライまで持ち運ばないで済む。
自分としては、スマートで合理的な移動の仕方に成る(ハズだった)。
(後で、ドンデン返しがあった。余談1)
今迄にも、東京・チェンライ間の郵便に、日本郵便の国際スピード郵便(EMS)を利用した事は何回かあったが、EMSは料金が高いので、今回の様に重量のある物は、ヘタをすると、郵送料より、タイで買った方が安い、という事に成りかねない。
なので、郵送料を安く上げる方法を考えた。
荷物は、妻が家の中で物色した「お宝(?)」を纏めて送る事にしたので、食料品など腐る物はない。また、元々使ってない物なので、万一、無くなってもそれ程、困らない。
なので、EMSの様に郵便物の追跡が出来たり、それ程早く着く必要もないので、(料金の安い)船便で送る事にした。
今回の、小包の重量は11.295kg。
郵送料はEMSだと11800円掛るが、船便だと5900円と半分になる。
それでも高いが、まあ、今回はしょうがない(ギックリ腰だし)。
(自分で運べば、追加の航空料金は取られないので、ある意味「ただ」だけれども)
因みに、EMSと船便の中間にSAL便(エコノミー航空便)というのがあって、11kg~12kgは8800円。
料金の高い方が到着日数が短く、日本郵便のホームページによると、東京からタイは、EMSで3日、SAL便で3週間ぐらい、船便で1~2ヶ月とある。
日本で小包を預けた時に、郵便局で、「1ヶ月ぐらい掛る事もあります」と言われたのだが、まさか1ヶ月は掛らないだろうと思っていた。
しかし、実際には4月30日に預けた荷物がチェンライに届いたのは6月4日だった。
(ホームページの記載内容、1~2ヶ月は正しかった)
ホームページの内容はこのブログを書く為に見たもので、事前には知らなかった。
なので、1ヶ月も掛って届かないので、タイの政治混乱に紛れて、紛失でもしてしまったのかと心配していた。
(でも、無くなっても、それ程困らないけど、楽しみにしている妻は残念がるだろうな~)
因みにEMSは何回か利用しているが、東京→チェンライは大体4日で届く。
今回は主に山梨の家に有った食器などを送った。
始め、奥さんとタイで暮らし始めた頃、食器は殆どプラスチックで、もうちょっと何とかならないものか、と思っていたが、タイにはなかなか適当な物がなかった。
少しずつ日本から持って来た食器で、今ではプラスチックの食器は3分の1ぐらい減ったし(タイで買ったものも、当然あります)、大分改善されたが、ちょっと困るのは奥さんが日本の食器の使い方を、余り知らない事で、お茶碗にご飯以外の物を入れたり、ご飯をお椀に入れて出して来たりする。
(家族だけの場合は、自分が気にしなければいいだけの事だが、娘も居るので、ちゃんと教えた方がいいのか)
お茶用の湯呑茶碗にコーヒーを入れて来るのはまだいい方で、コーヒーの受け皿に、お菓子を入れて出された事もある。
折角、日本から持って来たのだから、使い方も教えないとならない(でも、自分でも使い方の分からない物もある)
(雑記帳フォト2014に写真あります)
余談1。
タイへ帰国する時、来日中に妻が集めた「お宝?」は数日前に既に郵便で送ったし、今回は荷物が少なくて済むかな、と思っていたのだが、結局、いつもと同じで、キャリーバッグに入り切らない程の荷物に成った。
妻の欲がる物すべてを持ち帰る事はとても無理だったので、自分の貴重な日本食材を涙を飲んで(ちょっと大袈裟?)日本に残して来たり、妻の荷物の一部も日本に置いて行かせる事にした。
しかし、タイ人の欲張り根性というのは、どうしょうもない、何をやっても歯止めが利かない、別便で送ればその分枠が広がったと考える、結局MAX、と改めて思ったのでした。
(このぐらいで満足する、と言う様な、自制心がない)
(犬は食べるものが有れば有るだけ食べてしまう、という話を思い出した)
そして、日本に置いて来させたハズのものが、タイに来て見たら、いくつか有る。
多分、自分の見ていない隙に、キャリーバッグに詰め込んだらしい。
妻は平坦な所をガラガラ引くだけだから楽だけれども、階段とかバス・電車の乗降とか、段差のある所は、結局、全部自分が運ばなければならない。
(階段は、自分の分、妻の分、娘のやや小さい分、で3回登り降りしないとならない)
少しはこちらの身になって考えろよと思う・・・が・・・こういう事を考えるのはタイ人の一番苦手とするところ。
(自分の事しか考えないタイ人は、人の都合など考えようとしない。ていうか、そこまで知恵が回らない)
余談2。
今回は主に山梨の家の物を持って来たが、次回は千葉の家の探索をするかも知れない。
千葉の家は暫く行ってないので、結構いろんな物があるハズ。
妻は、今から、「今度は千葉に行こうね」と言って、楽しみにしている(らしい)。
(まあ、千葉も九十九里の海岸も近いので、たまに行くのは面白いと思う。「九十九里の海岸散策と宝探しの旅」という企画)
出来れば、父(5年程前に他界)が使っていた、工具や農機具を持って来たいのだが、嵩張るし重たいので、日本郵便の国際郵便では無理がありそう。
余談3。
今迄、持って来た物。
一番多いのは、食器。お茶碗、お椀、お皿、箸受け、湯呑、カップ、グラス、菓子皿、箸など。
錦松梅の容器やおせち料理の入れ物も持って来た。
包丁などの料理道具を持って来た事もある。
(タイの包丁は切れ味が悪いので、日本からいい包丁を持って来たのだが、庭の木の枝を切るのに使われて、しかも、そのまま土の上に数日間放置されたので、気が付いた時には、無残にも、刃がボロボロに成っていた)
(どうもタイ人というのは、物を欲しがるだけで、大切に、正しく、使おうとはしない)
他には、貰い物のタオル、布団カバー、石鹸。
ちょっとした飾り物。こけし、など。
使っていない、バッグや財布など。
昔は、自分の古着も持って来たが、お義父さんが他界されてからは、持って来なく成った。
(お義父さんとは、体型が違うけれども、大きさは合った)
あんまり持って来ても、これ以上は、今迄日本で眠っていた物がタイで眠る事になるだけの物もありそうなので、今後は、必要性をちゃんと考えて持って来る様にしたい。
余談4。
以前、香港の妹さん(タイ人)から、衣類などを送って来た事がある。
その時、荷物を受け取るのに2000バーツほど、税金(関税?)を掛けられた事がある。
多分、決まりでは、新品は輸入品扱いに成って、関税を掛けられる事もある(推測です、詳しい事は知りません)らしい。
高い郵送費の他に税金まで掛けられたら嫌なので、今回は殆どの物は新品だったが、箱に入っている物は箱から出して、新聞紙に包んで梱包した(新品と思わせない為の工作)。
幸い、今回は小包の中は見られなかった(ガムテープでぐるぐる巻きにしたのが、そのままに成っていた)らしく、余分な税金は取られなかった。
(でも、お皿が2つ程、破損していた)
« チェンライでの生活費(日々の支出) | トップページ | BIG-Cの日本食材 »
コメント