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2015年1月 6日 (火)

保険って面倒くさい

昨年の12月に戻った時に30~40通ぐらいの郵便物が届いていた。
郵便物の内容の確認は帰国時の重要な作業である。
少しずつチェックしていたが、まだ10通程残っていた。
7日にタイへ戻るので、今日中には全部チェックしないとならない。
なので、慌ててチェックをしていたのだが、その中に、「かんぽ生命からの重要なお知らせです」という圧着ハガキが有った。
開いてみたら、「払込期限 平成27年1月5日まで」と書かれている。今日は1月6日。
期限が過ぎちゃった、どおしよう。

(3時に)郵便局にTelして、「入金4時まで出来ます」と言われたので、急いで郵便局に行って入金を済ませた。
1日遅れたので、規定の料金より798円余計に取られた。
クソ・・・、まあ自分が悪いのだから、しょうがない。

毎年、年末に23100円払っている母の保険で、どういう保険かは良く分からない。
母が認知症に成ってしまったので、(郵便局から支払通知が来た都度)自分が代行して支払っていた。
今回は面倒くさいので、遅延分も含めて3年分、23100×3+798=70098円を先払いした。
これで、平成29年の末まで払わないで済む。

しかし、(3年分で)7万円は高いな・・・。
どんなメリットがあるのだろう・・・?。
死亡時に一時金が出るらしい事は知っていたのだが、健康保険も兼ねているかも知れない。
そういえば、母は昨年、骨折で20日間くらい入院している。
保険金を払うだけではしょうがない。受け取れるものがあるなら、受け取らないと勿体ない。
で、郵便局から帰って来てから、電話で問い合わせてみた。
結果、5日以上の入院では、何がしかのお金が出るらしい。
気が付いて良かった。保険の払込通知が来なければ、見落とすところだった。
郵便局の担当の方の説明では、請求期限の様なものは有るらしいが、そんなに急ぐ必要はない。民法で時効(?)の定めはあるらしいけれども、次回の帰国時でも、全然問題ないらしい。
という事で、次回の帰国時或いは次々回の帰国時には、この、保険金の請求手続きをしなければならない。
請求には、医者の書いた書類とか、母の委任状とか、色々書類が必要らしい。
面倒だが、しょうがない。また仕事が一つ増えた。

しかし、保険って面倒くさい。
お金を払ったり、受け取ったり、その都度、払込とか書類の作成とかの手間がかかる。
払うお金も受け取るお金も元々自分の(今回の場合は母の)お金なのに、保険に加入すると、余計な手間がかかるし、うっかりすると、取り損なってしまう。
こういう事を言うと、保険の関係者(或いは保険好きの人)から、保険は支払う額と受け取る額は同等では無い、保険は、予想外の出費の時に役に立つ、と言われそうだが。
現実には、母の入院費は問題なく支払済みである。
別に、保険金が入らなくても困らない。
ただ、折角、掛け金を払い続けていたのだから、取り返さないと勿体ないという事だけである。
普通に考えれば、母が今迄払い続けて来た金額より、大きな額を受け取れる可能性は小さい。
掛け金と入院など(?)の時に支払う総額の差が保険会社の収入に成るのだから、基本的に期待値は1より低く成るはず。
ただし、保険金の運用益や税金の事もあるので、そう単純には割り切れないけど、少なくとも母に関しては、掛け金の元は取れない可能性が高そう。
なので、こういう保険は、手間ばかりかかって割に合わないと思う。

では、なぜ保険に入ったか。
実は、既に他界した父が、ちょっと保険に関係する仕事をしていた事と、お金を細かく運用(?)するのが好きな人で、色々、保険とか、金融機関に少額の資金を分散していたという事情がある。

ちょっと話は逸れるが、父が亡くなってから、これには、苦労した。
父は、突然倒れて、死んでしまったので、資産(という程大袈裟なものでは無いですが)が何処に有るかが分からない。
父は、倒れてから他界するまで、数か月入院生活をしていたけれども、脳腫瘍で色々な事を聞くことも出来なかったし、父が他界して、すぐに母の認知症が顕在化したので、母も頼りにならなかった。
家には膨大な書類の山があって、そのほとんどはもう不要な書類だったけれども、そのなかから、有効なものを探さなければならない。
例えば、父が他界してから2年程経過した時、ある会社から入金の連絡が来た。
山梨の土地に電柱が立っているのだが、その分の土地の使用料が3年に1回僅かだが振り込まれる。
その振込み先が、自分の把握していない銀行だったので、銀行に事情を話して調べてもらったら、ちょっと嬉しい金額の預金がしてあった。

(日本の)我が家は、本拠地の荻窪の他に、山梨と千葉にも家が有って、父はその全てに、家屋の火災保険と家財保険と地震保険を掛けていた。
主として海外に生活する身にとっては、この更新作業だけでも面倒くさいし、保険料も勿体ない。
なので、例えば、山梨と千葉の家財保険など、ごっそりと焼けてしまっても殆ど困らないものは、保険の契約を更新しない様にして行って、少しずつ(日本での)負荷を減らす様にして来た。

今回、掛け金を支払った母の保険なども、その名残だと思う。
(でもこれは、母が自分の意思でしたのかも知れない。母もどちらかというと保険好き人間なので)
自分など、もう、国民健康保険すら、抜いている(理由は海外転出の為)。
今年の7月まで、ほぼ毎月47600円取られていた。医療費を100%自己負担したって絶対こんなに使わない。ほぼ、ボッタクリの世界。

今迄は、自分の場合について書いて来たけれども、きっと世間には、受け取れるべきお金を受け取っていない人は沢山いると思う。
高齢者が何かの保険に入っていても、その給付が有る事を知らなかったり(或いは忘れてしまったり)、薄々は知っていても手続きが分からないので放って置いたり、或いは、高齢者に何かあった時、例えば、認知症にかかるとか死亡するとか、したときに周りの人(家族など)がその存在を知らず、受けられるべき給付を受けなかったりする事はよくあるのではないか・・・?。
なので、有る程度の歳に成ったら、自分に何かあった時の事は考えて置くべきだと思う。
その1つとして、(保険も含めて)資産などは、出来るだけ単純化(でも、これも難しい)しておいた方が良い様な気もする。

でも、今自分が死んだら、自分の家族が自分の持っているもの、例えば、遺族年金の受け取りなどの手続きを行うのは、タイ人の妻では、出来ないかも知れない。
そういう点からも、娘には日本語を分かる様にしておきたいし、日本の事務手続きのノウハウも教えておきたい。
(一番のネックは漢字の読み書き、特に、漢字の読み。娘は、ひらがな、カタカナは読み書き出来る)
(自分は、「かな」の振ってあるマンガを読んで、自然に漢字を覚えたので、娘には出来るだけマンガを読ませる様にしている。前回はポケモンを買って行った。今回は妖怪ウォッチを買って行く)
今10歳の娘、後8年で18歳。それぐらいまでは、自分が(今63歳、後8年で71歳)頭も含めて元気でいて、娘に色々教える必要がある。


余談。

税金なども、それを知っているか、いないかで、支払額に大きな差が出る事もある。
これを完璧にやるのは難しいけれども努力はしないといけない。
大体、政府や自治体のやる事って、申請主義で、ちゃんと申請したら、給付してあげますよ、税金を控除してあげますよ、という仕組みが多いので、知らない(或いは出来ない)人は損をするように出来ている。

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