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2015年1月28日 (水)

チェンマイ領事部とは何故か相性が悪い

チェンマイの領事部へVISA申請に出掛けた。

ビザの申請は今回が始めてではないが、1年程前までは、妻は在留認定されていたので、日本へは再入国扱いで、ビザ無しで入国出来た。
(正確に言うと、VISAは有る。ただ、毎回取る必要が無いだけ)
なので、久し振り(3年振り)のビザ申請。

平日だけど、娘(小学生)、を連れて、妻(VISA申請者)と私の3人で出掛けた。

どうもチェンマイまで行くのは面倒くさいし、負担が大きい。
昔はバンコクで(妻の)VISAを取れたので、バンコクに行ったついでに取ることが出来たのだが、有る時点(7年程前からだったと思う)から、チェンライ在住の(タイ人の)VISAはチェンマイでしか取れなくなった。
距離的にはバンコクよりチェンマイの方が近いが、チェンマイだとわざわざ(その目的の為だけに)行かなければならないので、煩わしいと思う事が多い。
バンコクと違ってチェンマイには「ついで」が無い。
その時々の都合によって、両方、どちらでも良ければ便利なのだが、有る時点からそれが出来なくなった。
別に、どちらでやってもいい様に思うけれども、これは、どうもお役所の縄張り意識が見え隠れして、余りいい感じはしない。

更に厄介なのはVISAは当日発行は出来ないので、別の日にわざわざ取りに行かなければならない。
結局2回チェンマイまで足を運ぶか、2泊3日ぐらいの泊まり込みの旅行(?)が必要となる。

日本でタイのVISAを取る場合は、頼めば、着払いの郵送で送ってくれるので1回行けば済むが、チェンマイの領事部では、それは受け付けてくれない。
まあ、タイの郵便事情(稀に届かない事があるのは事実です)の問題もあるので、これは、止むをえない面もあるとは思うけれども、例えば、妻(タイ人)は、今回パスポートの更新をしたけれども、それは郵便で家に届いた。

ついでに言うと、今回、1月31日にチェンライへの領事出張サービスがあるので、その時に届けて貰えないか聞いてみた。

最初は(電話で聞いた時は)、OKかも知れない様な話しだったのだが、結局、「それは、出来ない」という事に成った。
これも、領事部の都合でしょうがないとは、思うけれども、正直な感想を言わせて貰えば、融通が効かないお役所仕事だな~という感じは否めない。

(追記。日本人のパスポートの更新手続きを(事前にチェンマイで)した場合は、領事出張サービスでチェンライまで持って来て貰えたらしい。タイ人の(VISA入り)パスポートと日本人の(更新)パスポートの違いはあるが、折角そこまでやるのだから、手間としては一緒だと思うので、気を利かしてくれないものかと思った。領事出張サービスは在留邦人に対するサービスという位置づけで、タイ人に対するものではないと言う事なのだろうけど、そこは、もうすこし融通を・・・)

(外務省のお役所と言ったって我々の税金で営業しているのだらか、色々な面で、もう少し顧客寄りになってもいいという気がする)

どうも、チェンマイの領事部は、使えない役所、というイメージは以前から持っていた。
実は、昔、妻のVISAが発行されない、という事件があって、娘が小学校1年の時に妻はVISAを取って日本で一緒に暮らしていたのだが、(日本の小学校の)夏休みに家族でタイに戻って、今度また、新学期で日本に戻ろうとした時、VISAの発行を拒否されたという事件があった。

その時から、チェンマイの領事部には余りいい印象を持っていない。

ちょっと複雑な事情なのだが、順を追って説明すると。
本来は、妻は在留許可を取って日本に滞在するのが適切な方法なのだが、在留許可の手続きは書類作成も大変だし、書類を提出してから許可が下りるまでの期間も長い。
(大体2~3ヶ月だったと思う)
娘を日本で留学(?)させるのを決めたのは4月の新学期の直前だったので、取り敢えず、(妻は)VISAを取って日本へ入国した。
(この時、VISAを取る時、事情は説明したと思うけど、正確な記憶はない)
尚、当時はVISA無しの日本入国は出来なかった。
いずれにしても40日程、日本に滞在する予定(3月20日頃から4月末頃まで)だったので、今のルール(VISA無しの入国は15日がMAX)でもVISAは必要となる。
(実は、今回のVISA申請も同じ理由による)

5月の連休(日本のゴールデンウイーク=娘の学校はお休み)で、家族でタイへ戻って次にまた日本へ行く為に、VISAを取ろうとしたら、「日本に行ったばっかりなのでVISAは出せない」と言う。
この時は、「本当は(規則上は?)1ヶ月は経たないとVISAは出せない」、と言う話だったが、特例(?)で出して貰った。
この時点では、VISAが出たので問題はなかった、あえて言えば、そのような規則、一回日本へ入出国した後、1ヶ月は日本に入国出来ませんというルール(?)が何処かに明記されていたのか?、という疑問は残った。

そのあと、日本に行った時に、妻の在留許可申請を出したのだが、7月の夏休み前にはまだ許可が下りなかった(この時点で審査中だった)。
娘が、夏休みに成ったので、またまた家族でタイに戻って来て、今度は夏休みなので、1ヶ月以上タイに滞在するので問題ない、9月に日本へ帰国する時の妻のVISAも出るはずだし、日本に戻れば、在留許可も下りているので、今後も問題ないはず、と思っていた。

しかし、VISAは下りなかった。
要するに、頻繁に日本へ行っているので、VISAは出せない、どおしても必要なら、「在留許可認定証」を提出しなさい、と言われた。
自分は、「前回1ヶ月と言ったじゃないですか、今回は1ヶ月以上の(タイへの)滞在期間が有るのに」と言って食い下がったが担当の事務官(日本人)は首を縦に振らない。
「1ヶ月などと言った事はない」とも言っていた。
確かに、明確に、「1ヶ月はタイに滞在しなければ、次のVISAは出せない」とは言われなかった。
5月の時の話は、日本から帰国(妻はタイ人なので、タイへ帰国)してまだ1ヶ月も経っていないのに、新しいVISAの発行は出来ない、と言う程度の意味だったのか、或いは、その時は、4月の1ヶ月間日本に滞在しただけだったが、今回は5月~7月まで約2ヶ月間の日本滞在をした後だったので、条件が違ったのかは分からない。
推察するに、VISAを許可する要件に、日本への渡航頻度や期間、前回の渡航から今回の渡航までのタイへの滞在期間といった条件が内規であるのだろうけど、そんなもの知らない。
VISA発行要件には書かれていなかった(と思う)。
(タイでも、年間180日以上は居られないとか、そういう話もあったので、VISAの許可要件にそういう事項が有っても、理解は出来るが、それが明記されていないのが問題)

VISAの発行、入国を認めるか拒否するかは、その国の権限で誰にも平等ではないのは分かるけれども、日本人の子供の小学校への在学の為に母親(この場合タイ人だけれども)が付き添うのを拒否する、しかもちゃんとした手続きをしようとしているのに、衆知の事実でない内規(?)を元に拒否するのは、間違っている、と思った。
そういう判断を正しく行う為にも、高い税金を使って、チェンマイに役所を設けたのでは無いのか。
VISA申請をしたのはタイ人の妻だけれども、それを必要とするのは、日本人の自分と娘だし、そういう判断は税金で食べている役人は十分考慮するべきだと思う。

しかし、拒否された以上、次の手を考えなければならない。

一つは、この話を伝え聞いた日本人会の当時の役員さんが(自分が直接話した分けでは無いし、誰かに頼んだ分けでもない)、「それは、おかしい」「必要なら、私が掛け合ってあげる」という話もあったが、これは保留して、もしどうしようも無かったら、相談してみよう、という事にした。

最悪、自分が日本に一旦帰国して、「在留許可認定証」を持って来ればいい。

この時点で、父は他界していたし、認知症の母には難し過ぎる。
家に、出入りしている親戚も居ないし、度々家に遊びに来る友人もいない、親しい近所付き合いもない。
第一、近所の人や友人に頼める問題じゃない。ていうか受け取り印とか無いと受け取れなかったと思う。
考えあぐねた末に、家の一部を貸している事務所の方にお願いして見る事にした。
事務所の所長さん(ホントはちょっと違うのだけど詳しくは書かない)、基本的に他人なのだけど、全くの他人ではない、その方に無理を言ってお願いして、「在留許可証」を受け取って貰って、EMS(国際緊急郵便)でタイに送って貰った。
それで、3年間有効のVISA、再入国も可能なVISAがやっと取れた。
(今は、自分自身が海外転出したので、妻の在留許可証明書も無効に成った)


ついでにもう一つ、最近(と言ってもここ1年ぐらいで)面倒くさいと思った、チェンマイ領事部の話し。

去年の8月頃、在留証明書をチェンマイの領事部に取りに行った。
自分は誕生日が8月なので、7月頃に、現況届の提出依頼が、年金関係で来る。

今回7月に、地元の区役所で海外転出の手続きをしたので、8月にタイ、チェンマイ領事部で、在留届けを出すと共に、在留証明書を書いて貰った。
この事自体は、何の問題も無い。発行もスムーズに行われた。
ただし、在留証明書を受け取る時に、目的が年金関係の場合、発行手数料は無料ですが、年金関係で使う為の証拠、例えば、年金手帳などを見せて下さいと言われた。
それは、持って来てなかったので、手数料を支払うので、年金手帳の提出はしなくて良いか尋ねた。
しかし、年金手帳か何らかの通知書は後日でもいいので、資料として出す様に言われた。

その後、暫くして日本に戻ったら、現況届けの提出依頼が来ていない。
良く調べて見たら、「今年(2014年)から、住基ネットで現況確認をするので、(海外生活者等を除いて)現況届の提出は不要となります」という通知が来ていた。
自分は、2014年の7月まで、地元で住民登録をしていたので、今回に関しては、住基ネットから情報が取れたので、現況届の提出は不要だったらしい。

タイに戻って、事情を(電話で)説明して、使わなかった証明書を郵送で送るから、それでいいか?、と尋ねた。
しかし、それでも、年金へ加入している資料は必要だという。
要は、チェンマイの領事部は、何らかの理由で、北部在住者の年金情報を知りたがっているだけの事で、それならそうと、始めから、在留申請をする人で年金の加入者はその資料を提出する様に言えばいい。
その事を隠して(?)、「年金関係の使用の目的の場合、発行手数料は無料ですが、その代わり、年金の加入状況が分かる資料を提出して下さい」などと言うのでややこしく成る。
変に誤魔化そう(?)とするので、何か裏の意図があるんじゃないか?、と勘繰りたくなる。

ま、別に隠すもんじゃ無いし、資料は提出した。年金番号や支給予定額の入っている通知書のコピーをチェンマイ領事部へ渡した。
年金手帳は、実は2冊有って、どっちがどうなのか(多分、何かの時に再発行して貰った記憶があるが、良く覚えていない)よく分からなかったので、最新の通知書(のコピー)を渡した。


余談。

昔、妻のVISAの件で、日本人の担当者の方と、お話をさせて頂いた事があるが、その時、念の為に、お名前を伺ったところ、「名前は言えません」と言われた。
まあ、VISA関係の業務で、タイ人にうっかり名前を言うと、困った事が起きる事もあるのかも知れないけれども、何か違和感を感じた。
日本の役所でも、地元の役所、区役所などでは、最初から名札を付けているし、会社などでも、そういう会社は多い。
外交官は、色々特権とかも有る様だし、普通と違う、という意識が強いのだろうけれども、税金で食べている公務員、サービス産業の従事者という感覚が普通に有ってもいい様な気がする。

因みに、学校の先生って融通の効かない頭の固い人達というイメージが以前はあったが(これは、自分が出来の悪い生徒であった為かも知れない)、娘の小学校関係でお話しする先生方、皆さん、親切で、丁寧で、話し易い。

タイに来る様に成って10年以上経つ、その間に、タイの役所などにも何回も行っているけれども、決定的に不快な思いをした事はない。
もっとも、タイの役所の場合言葉も通じないし、元々、期待値が低いので、「まあ、しょうがないか」という事は良くあるが。

補足すると、チェンマイ領事部の事務方のタイ人(?)の女性の職員。
何人か居るけれども、皆さん日本語が上手いし、事務作業の手際もいい。
今回の妻のVISA発行の手続きでも、自分の間違いを短時間で的確に指摘して頂いて、大変助けられた。

あと、領事部の事務手続きの窓口、担当者の顔が良く見えない様に(?)黒っぽい色付きガラスに成っている。
顧客と接客担当者との間に壁を作る様な感じで、自分は好きじゃない。
因みに、(日本の)地元の区役所は、ガラスによる仕切りなど無い。
日本で、タイのVISAを取る時の事務所も(日本にあるタイの役所も)、仕切りのガラスはあるが、透明なガラスだった。
この辺にも、自分は領事部(日本の外務省関係の在外公館は何処も同じ?)の閉鎖性を感じた。


追記(2015/02/02)

1月27日にしたVISA申請、出来たものを取りに行く必要があるが、OKか否かだけでも、先に、知りたいと思った。
実際に妻が日本へ行くのは3月なので、VISAが取れている事が分かれば急ぐ必要はないが、もし、取れていなければ問題で、根回し済みの小学校との対応や、買ってしまった航空券、その他諸々のスケジュールを再構成しなければならない。
なので、VISAの可否は早く知る必要がある。

で、チェンマイの領事部へ、出先でちょっと空き時間が有った時に、電話して、VISAが取れたか否かだけ、聞こうと思った。
(以下、電話のやり取りは、言った言葉そのままではない。意訳してある)
私、「1月27日、VISA申請した○○ですが、VISAが取れたか否かだけ教えて下さい」。
領事部、「受取証の番号を言って下さい」「分からなければお答え出来ません」。
私、「今、持って来てないので、後でまた電話します」。

家へ戻ってから再度電話した。
私、「1月27日、VISA申請した○○ですが、VISAが取れたか否か教えて下さい」「ナンバーは○○○○です」。
領事部、「VISAの可否は電話では教えられません」「窓口にお越し下さい」。
私、「・・・」。

妻に(VISA申請の本人に)にもういちど、電話させて分かったが、「VISA認定の可否は電話では教えない」という事らしい。
VISAを受け取った時の受け取りの案内書にタイ語で書いて有る、という。
流石、お役所仕事、やる事にそつがない。
でも、顧客サービスという観点から見るといかがなものか。


余談。

2015/02/09追記。

チェンマイの領事部へVISAを取りに行った時の話。

VISAの受け取り窓口で、料金を払おうとした。
VISAが無事取れるかどうか、少し心配だったので、料金を言われたと言う事はVISAが無事取れたという事で、取り敢えず、一安心。

VISAの申請者は自分じゃなくて(タイ人の)奥さんなので、奥さんを窓口に行かせて、自分は後ろで見ていた。
奥さんが、「料金は940バーツ」だと言うので、1000バーツ渡した。
そしたら、領事部の係官が、940バーツ細かく払ってくれ、と言ったらしい。

何それ・・・?!。

例えば、140バーツの料金で1000バーツ出した時、「細かいの有りませんか?」と言うのなら、まだ分かる。
しかし、940バーツの料金で1000バーツ出した時、細かく払え、というのは、何だそりゃ・・・。
受け渡しのお札の枚数で言えば、1000バーツでお釣りが60バーツなら、動くお金の数は、1000バーツ紙幣が1枚と、お釣りの20バーツ紙幣が3枚の合計4枚。
(或いは、お釣りの50バーツ紙幣が1枚と、10バーツコインが1枚の合計3点)
しかし、940バーツ、きっちり払う為には最低でも、500+100×4+20×2で、7枚の紙幣が必要となる。
フツー、1000バーツ出してお釣りを貰うだろ~。

お金のやり取りをする窓口(しかも公的な窓口)で、お釣りがない、何て事があるのか?。
大体、VISAの料金は940バーツと決まっているのだったら、60バーツぐらい、何人来ても払える様に事前に用意しておくべきだろう。
それも仕事じゃないのか?。
日本なら考えられない。
例えば、日本の地元の区役所で、料金940円のものがあって、1000円払ったら、「(60円の)お釣りがないので、940円きっちり払って下さい」なんて言われる事があるとは思えない。

実は、タイの屋台やタクシーなどでは、「お釣りがない」と言われる事はよくあるが、領事部は、れっきとした日本の役所ではないのか。

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