奥さんのゴミ屑部屋の整理
2016/06/02(ゴミ屑部屋の整理)
タイ人の特徴なのか、家(うち)の奥さんだけ特別なのか、兎に角、異常に「物」を欲しがる。
必要な物、使う物、を欲しがる分には構わないのだけど、当面使う目的のない物まで欲しがる。
それで、物が手に入れば、一旦は満足する。
「物」、は「必要な時に、必要とする分だけ買えばいい」、と言うのが自分の考えで、「必要」であっても、今、それ程必要としない物、価格に見合わない物、は直ぐには買わないで様子を見る。
奥さんの場合は(タイ人一般もこの傾向が有る?)、「物」は「お金以上の財産」、という考えがあるのかも知れない。
或いは、外国人の夫(私の事です)の持っているお金は自分のものじゃない、「物」に代えれば、自分のものに成るので安心、と考えているのかも知れない。
なので、兎に角、物を買わせようとする。
高いものでは、家、土地、コンドミニアム、車。
ちょっと高い物では、家具や家電製品。
で、もう一つの特徴として、買った物はその価値が不変である(或いは、稀に価値が上がる)と考える。
(不動産などは、価値が上がるものと考えているようだ)
10000バーツで買った物は何時まで経っても10000バーツ。
経年劣化とか減価償却という考えはないし、物は買った時点で、「売ろうと思えば既にその価値は無い」という事も理解していない。
分かり易い例が食べ物。
兎に角、食べ切れない程の食べ物を買ったり、買っただけで安心して(?)そのまま冷蔵庫に眠ってしまうので、結局、賞味期限ぎりぎりで私が指摘して食べるか、流石に無理があって捨てる事に成る。
奥さんとの暮らしも長いので、「買ってもどうせ腐るまで放って置くだろうな~」、と思う事も多いが、大体予想通りの結果に成る。
野菜や果物など、美味しく食べられる期間がある、という事ぐらい分かっていると思うのだけど、もしかしたら、食べられるか食べられないか、しか考えてないのかも知れない。
例えば、日本のスーパーマーケットなら、同じ食品が時間の経過と共に安くなる事は普通にあるが、タイではそういう事は少ない(例外も有る、BIG-Cのお寿司などは遅く成ると安く成る)。
タイ人の一般的傾向として、100バーツのものは何時まで経っても100バーツ、という考えがある様な気がする。
大体、家の奥さんは、買えば安心してしまって、物が有るだけで満足らしい。
なので、冷蔵庫の中に今何が有るのか、賞味期限がどれぐらいなのかは殆ど気にしない。
食品でさえこんな感じなので、他の、腐らない物、例えば、家とか車とか家具とか家電などは、当然、価値は不変である、と考えている。
で、ここからが本題。
家を建てた時、お客さんが来た時泊まれるような寝室を作った。
最初は、お義母さんが来た時に泊まる部屋、という意味でお母さんの部屋(ホン・クンメー)と呼んでいた。
しかし、この部屋を本来の目的(お客さんが来た時の寝室)として使ったのは、家を建ててからほんの僅かな期間で、多分、数回(数日)、しか使ってない。
折角、ベッドとか色々用意したのに、家の建築費も含めればコスパは非常に悪い。
(一泊、数万バーツぐらいの計算に成る)
何故、お客さん用の部屋として使わなかったか、というと、元々需要が殆ど無い。
お母さんは、家に来て泊まる事は有ったけれども、寝室は使わない。
タイ人の方式(?)で、居間にご座をひいて寝たり、長椅子の上で寝たりしていた。
その内、奥さんが色々な物を、この部屋に置き始めた。
元々、収納スペースの少ない家だったので、どんどん物を買って、しかも捨てないので、荷物は増える一方。
まず、自分の部屋のベッドの上までいっぱいに成って(当然、寝る時は窮屈)、居間や客間にも物が溢れて来た。
もう、とてもお客さんを泊められる様な部屋じゃない。
自分の友人が、日本から来た時も、近所のホテルに泊まって貰うぐらい、客室の意味をなさなく成っていた。
部屋の呼び名も、ホン・クンメー(お母さんの部屋)から、実態に合わせてホン・ケプコーン(物置部屋)に代わった。
しかも、これはタイ人というより家(うち)の奥さんの特性だが、片づけをしない。
なので、物は、どんどん入れる(増えて行く)けれども、片づけをしないので、床から、ベッドの上から、乱雑にビニール袋や籠などに入れられた(使わない)物が、次々と置かれる様に成った。
もう、足の踏み場もない状態。何が、何処に有るのかも分からない。
なので、部屋の入り口付近の物を除いては、使う事もない。ただ置いて有るだけ。
自分としては、折角、大金(?)を掛けて造った家のスペースが無駄に成っている。
ちゃんと使わなければ勿体ない、という気持ちはあるが、奥さんはそんな事は気にしない。
沢山の、部屋いっぱいの物が有る事で満足している(らしい)。
何たって、使い切れないほどの物があるのだから(本当は、「使い切れない」、ではなくて「使えない」、ゴミの山があるだけ)。
奥さんとしては、置いて有るものの価値は変わらない、経年劣化などない、のだから、物で一杯の部屋は宝の部屋、の様に感じていたのかも知れない。
しかし・・・、ひょんな事からこのゴミの部屋にメスが入る時が来た。
今迄は、自分が、「片づけようよ」と提案しても無視されていたが、今回は奥さんの方から、言って来た。
何故か・・・。その理由は意外な事だった・・・。
ヘビが出た・・・物置部屋に居るらしい!。
ここからが大騒ぎ、近所のお兄さんの一家にも応援を頼んで、ゴミ屑部屋の整理が始まった。
お義兄さんに頼んだのは、蛇が出るのが怖かった為らしい。
実は、奥さん、ヘビを異常に怖がる(もしかしたら、余り気にしない自分の方が間違っているのかも知れない?)。
なので、部屋の整理は徹底的。
結局、部屋の中の物を全部を外に出した。
(この辺の行動力は偉いと思う)
結局、ヘビは居なかったけど・・・。
当然(?)、外に出したものはゴミの山↓。
外に出した家具類
この写真では分かり難いが、白蟻に食われている部分が結構ある。
○の所が白蟻に食われた跡
家が白蟻の被害にあったのは4年ぐらい前。
自分の本棚や、木の床など相当な被害に有って、他に広がっては困るので、食われたものは全部捨てた。
しかし、その時は、このゴミ屑部屋は見なかった。
余りに散らかり過ぎていて、見るのが困難だった。
白蟻は駆除の薬を大量に撒いたら、居なくなったが、この部屋にも白蟻が居るかも知れないとは、深く考えなかった。
結果的には、完全に食われてはいないので、薬を撒いた後(?)、この部屋からも白蟻は居なくなったらしい。
しかし、もう、白蟻は居ないかも知れないけど、食われた箇所の多い家具は捨てるしかない。
もし、まだ何処かに潜んで居たら困る。
お坊様の写真も部屋の片隅に置いて有った
どうせ見ないのだから捨てるべきだと思うが、奥さんがどう判断するか・・・?。
部屋から出したゴミ(?)の山○
全部奥さん(一部娘)のものなので、自分は口を出しにくいが、この際、今後使う可能性の無いものは、捨てた方がいいと思う。
○この辺りにも、どうでもいい様なものが沢山ある様な・・・?。
ついでに、見直して、要らない物は捨てた方がいい。
ゴミの整理にピックアップトラック出動
基本的にいらない物はお義兄さんに捨てて貰う事になる。
ただ、タイ人の場合、要る要らないの基準が違うので、一部は再利用に回るかも知れない。
資源(物)の有効利用にもなるし、それはそれで構わない。
何にも無くなった部屋
最初の状態(ゴミの部屋)を写真に撮ればインパクトがあるのは分かっていたけれども、流石に自分の家なので、恥かしい。
これで、奥さんが、「物の価値は不変じゃない」、「無駄な物を買えば、無駄なお金を使った事に成る」、という事が分かれば、この程度の無駄は安いものだけど、それが、分からないのが家(うち)の奥さん(タイ人一般?)なんだよな~。
取り敢えず、この部屋、再び「ゴミの部屋」に成らない様に、注意しよう・・・ポチッ→ 。
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初めまして。
私の彼女、彼女といっても20年来の付き合いですが、必要なもの以外買いませんよ。部屋の掃除もきっちりしています。私が掃除するとお姑さんチェックしてほこりとか確認して掃除をした私に文句を言うので私は家の掃除をトイレ以外しないことにしています。彼女が不要なものと思えばゴミ箱行きです(^_^;買いものに行っても、自分で決めた予算以上の値段だと買いません。ただし、私が私の財布から出す食事や買いものには文句は言いません(^_^;要は思いっきりケチです。
投稿: 通りすがりの旅人 | 2016年6月 2日 (木) 23時19分
タイ人に限らず、女性の本能ですかね。
私は、ゴキが苦手なので定期的に掃除をしては、断捨離を強制させますが、
聞く耳もたずで、整理する→スペースが空く→何かが増えている。。。
負の連鎖ですね^^
ヘビ・シロアリ対策&どこにあるか分かるように、衣装BOXの妥協点でどうでしょうか。
マーケットに売ってるのは、色付きで積み重ねができないので、
高いですが、積み重ねできる透明タイプオススメです。
投稿: 赤丸 青丸 | 2016年6月 3日 (金) 17時05分
>日本のスーパーマーケットなら、同じ食品が時間の経過と共に安くなる事は普通にあるが、タイではそういう事は少ない(例外も有る、BIG-Cのお寿司などは遅く成ると安く成る)。
最近は、タイのスーパーマーケットでも、惣菜類は夕方7時以降になると、特売が多いようですよ。
GWに、パタヤに10日間滞在し、毎夕方、ホテル近くのスーパーを覗きに行きました。
Big-Cエキストラ、TOPS、マックスバリュー(イオンの食品スーパー)・・・・
寿司など賞味期限が近いものは40~50%引きになっていました。
惣菜(タイのオカズ)、弁当類(カツカレー弁当、カツドン弁当など)、トンカツや魚のフライ、果物、サンドイッチ、フランスパン、菓子パン・・・・多くの食品が夕方以降、30~50%引きになっていましたね。
御陰様で、夕食と翌日の朝食は安く上がりました。
投稿: 船橋 | 2016年6月 5日 (日) 00時21分
初めまして、2007年よりインドに勤務しております、タイ人妻持ちの日本人54才です。
月2回程度、インドからタイに通っています。(バンコク~ランパーン航空便が有るので、土日休みなら何とか行けますが、最近疲れて来ました。)
家内との馴れ初めですが、
2007年4月:
休暇を取ってバンコクに遊びに行く。タイ事業体の友人が家内を夕食に連れてくる。保険会社(AIA)に勤めていて、タイ事業体に出入りしているとの事。『独身か?』としきりに聞くので、『独身』と答える。半年程付き合って2007年11月に結婚。
2008年:
バンコクに家を買ってくれと言うので、購入。Corollaも買わされる。お父さんにHi-Luxも買ってあげる。
(車のローンは自分で払うと言っていたが、結局私が払う。)
2010年:
赤シャツの騒動を機会に会社やめる。
2011年:
定時制の短期大学に行きたいと言い出す。ITの勉強したいとの事。向学心有るので良いかと了解する。
2012年:
車をCamryに換える。知り合いからマッサージ店を引き継ぎ開業するも客が来ず1年で閉める。
2013年:
以前から調子が悪かったお父さんの容態が悪化し『肺癌』と診断される。ランパーンの両親の家の隣に土地を持っている(いつ買ったのかな?)ので、バンコクの家を売って引っ越すと言い出す。上物を建ててくれとの事。事情が事情なので了解する。
2014年:
半年以上掛かりランパーンの家完成し引っ越す。引っ越してすぐにお父さん亡くなる。子供が居ないので、従姉妹の娘さんと引き取り養育したいと言う。(良く聞くと従姉妹夫婦が離婚し行方知れずなので、従姉妹のお母さん=娘さんのお婆さんが育てているとの事。タイに良く有る話です。)
最近:
従姉妹の娘さんを中学校に通わせる。自分の事は日本語でお父さんと呼ぶ。
なぜか近所の同年代の娘さん二人、家に住んで学校に通っている。(家内に理由は聞いていません。)
うちの家内の特質
1.金遣い荒い。お金が無くなるまで遣いきる。『物を買うのが目的』同感です。
2.気が強い。言い出したら何を言っても聞かない。
3.保険の外交やっていたので交渉は上手い。少々無理な事を言ってもなんとかする。
4.お母さん・兄弟と仲悪い(ナゼか分かりません)。親戚・友達・知合いにはとても親切。
先日、お母さんと大喧嘩をした様で、今の家からどこかへ引っ越すという始末。
この先幾ら遣ってくれる事やら。
かなりハショッタのですが長くなりすみません。それではお元気でお暮らし下さい。
投稿: 漆 規夫 | 2016年6月 6日 (月) 20時13分
当然の事ですが、タイ人にも色々な人が居て、「通りすがりの旅人」さんの彼女さんの様にお金の使い方もしっかり、掃除などもしっかり、の人も居るし、私の妻や「赤丸 青丸」さんの奥様(?)の様に、物の整理を余りしない人も居る、という事だと思います。
でも、漆則夫さんの奥様の様に、お金の使い方が荒い、計画性が(少ししか?)ない、(日本人の旦那の)お金は躊躇せずに使う、そういうタイ人の奥様、チェンライには多い様です。
多分、田舎育ちのタイ人女性一般も(比較的貧しいの育ちのタイ人)も似た様な傾向にある気がします。
少なくとも、日本人と比べれば多い、と思います。
(バンコクなどの、金持ち、高学歴の少数派のタイ人は知りません)
タイ人は、出来ると思えばやりたい事は何でもやってしまう。「我慢が出来ない人達」というのが自分の持論なので、家を建てたり、お店を始めたり、といった(日本人から考えれば)割と大きな事でも、「やりたい」と思えば我慢せずにやってしまう。
我慢が出来ないので、気に食わない事が有れば、身内同士でも大喧嘩に成る事も多い様です。
投稿: 迷人 | 2016年6月 7日 (火) 11時47分