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2017年5月30日 (火)

国籍について

国籍なんて面倒くさいものでは有るけれども、これは無ければ困るもの、必要なものでは有ると思う。

例えば、どこの国の人でも、日本に自由に出入り出来る、仕事をする事も出来るとなれば、貧しい国から大勢の人が流れ込んで来る。
そうすると、日本が日本でなくなる。
黒い人や白い人、英語やスペイン語、中国語や韓国語、アラビヤ語やヒンディー語やタイ語を話す人達が入って来て、それぞれがコミュニティを作る。
中には、過激なイスラム教徒や傲慢なキリスト教徒だって入って来るかも知れない。

経済的には発展する可能性もあるが(これは分からない、経済的にもマイナス面が大きい気がする)、日本人の祖先が築いて来た、ある程度豊かで、平和で文化的な日本人の生活が脅かされる。

もしかしたら、出生率の低い日本人は、出生率の高い人種・民族に駆逐されて、100年後には日本列島に暮らすのは、アフリカ人やアラブ人、中国人の子孫ばかりに成る、なんて事も考えられる。
生物界で外来種に日本古来の種が負けるのと同じ様な現象が人間の社会でも起こるかも知れない。

実際に、世界でも、例えばアメリカなどはヒスパニック系の人口増加率が高く、州によっては非ヒスパニック系白人を数において逆転している州もあるらしいし、この傾向は今後も続くという予想がある(注)。

(注)ウイキペディアのアメリカ合衆国の人種構成と使用言語より ----------

アメリカ合衆国国土安全保障省の人口予測では2010年から2060年にかけて総人口は36%増化するが、非ヒスパニック系白人は9%減で2040年代には半数を切る。その他は増加が続き、ヒスパニック系は155%増で2060年には全人口の3割に達する。アジア系は129%増で比率は2010年の5%から2060年には8%へ、黒人と先住民が約40%増で比率はほぼ変化なし、混血は3倍以上になると推測している

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ヨーロッパでも、アラブ系の難民が押し寄せて、社会問題に成っているし、実際にテロとかも多い。

なので、異民族を入れたくない、同じ国民にはしたくない、異民族を入れれば国が乱れる、危険が増える、というのは当然の考え方だと思う。


一方で、多様な民族が混じり合う事で、刺激を受けて経済や文化が発展する事だってある。
日本が他の国と上手く付き合って行こうと思えば、多少の移民は受け入れなければならない気がする。


逆に、自分の様に日本人が外国に暮らす場合はどうか。

相手国の文化はある程度尊重しなければならないと思うが、全てにおいてその国の文化に同調しなければならないと思う程、卑屈になる必要はないと思う。

たまに、「自分はタイに住まわせて貰って居るのだと思いなさい」、という邦人も居るが自分はそういう考えは取らない。
確かに、そういう面も有るとは思うが、それが全てではない。
タイだって、日本人のロングスティヤーを受け入れる政策的努力をする事も有る。
「メリットがあるから受け入れる」、そういう面もある。

逆に、この事はタイで暮らす邦人は、考えて置く必要のある事だと思う。
やはり、何らかのメリットをタイ側に与える、逆にデメリットになる行為(注)を抑える、そういう考えは持っている必要があると思う。
(注)(街の中や寺院などで、タイの人に違和感や不快感を与える様な事はしない。不法就労をしない。傲慢な態度を取らない。等々)
(もう、十年ぐらい会ってないけど、ちょっとした知り合いで、時として異常にケチな人が居て、ある飲食店で・・・略・・・、相手は日本人はお金持ちと思って接触して来るのだから、あんまりケチるのは・・・と思った事がある)

その国の習慣や言語、ルールを無視して傲慢に振る舞うのは良くない。
よく、母語が英語圏の人間が現地の人間に向かって当然の様に英語で話し掛ける、これは良くない。
相手が、そういう客商売(外人向けのお土産屋の店員など)の人間ならしょうがないが、そうでない一般の人に英語で話し掛けるのには抵抗を感じる。

昔、見知らぬ外国人からタイで英語で道を聞かれた事があるが、ここはタイ、自分は日本人、なのに何で英語で聞いて来るのか、と思った事がある。

まあ、日本人にもタイの文化や習慣、言語を殆ど(全く?)理解しようとせず、日本人の価値観が絶対正しいものとして、それで押し通そうとする人が居るが、そういうのは良くない。
(チェンライにも、数は少ないが居ます)

こういうのは、高齢者に多いが、そういう人はもっと謙虚に、相手の国の文化や習慣について知る努力をするべきだと思う。
そういう努力をしなくなった時点で、それは傲慢に成ったという事で、若い人でも居るかも知れないけれど、高齢者に多い。
理解力や柔軟性が落ちて来たと思われる人と、タイの文化や習慣を考えない人が重なる場合が多い。

タイ人にも迷惑がられる日本人が居る。
そういう人は邦人の間でも、「変な奴」、と思われている場合が多い。
自分の事を自分で出来ない場合もある。

例えば、ビザの更新すら満足に出来ない人はタイからの撤退を考えた方がいいかも知れない。
ただし、これは色々なケースが有って、頼りに成る家族が居るとか(例えば、しっかりしたタイ人の奥さんとか、成人したお子さんとか)、金銭的に解決する能力を持っているとかが有れば問題ない(と自分は思う)。

ビザの認可は、担当官の裁量による部分も大きいので、稀に(?)理不尽と思われるような担当官も居るが・・・。
これは、タイでは無くて日本への入国の時の話だが、妻のビザ取りと永住許可の取得で、「なにこいつ!」、と思った事は有る。
しかし、そこで大人の対応が取れない人間(の関係者)は、やはり入国して欲しくない、という考え方も出来るかな、と思って我慢した。

ビザの取得が煩雑で煩わしい時は、自分は、「これはタイで暮らす為の試験だ」、と思うようにしている。
ビザの更新も出来ない様な、コミュニケーション能力も、事務能力も、経済力も不足する外国人は、タイとしても受け入れたくは無いであろう事は想像が付く。

ただし、タイにタイ人の妻子が居て、安定的にタイで暮らす事が見込める人間に対しては、もう少し、手間の掛からない方法も考えては欲しいと思う・・・例えば、3年マルチのビザかリエントリーを出すとか・・・。

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コメント

とても大きな問題提起ですね。生まれてくる子が親を選べないように、どの国に生まれるかも選べず、その時点で将来に大きな差が付くことはとても辛い事です。地球規模で言えばこれだけ貧富の格差が大きく満足に教育を受けられない子が5万といる現実をおもえば、テロ等の温床になるのは火を見るより明らかです。大国の責任として為政者がもっと貧富の格差に力を注ぐべき。かくいう私は難民がどっと日本に押し寄せてくれば今の日本秩序ある平和はもろくも崩壊すると危惧するのですから、おおきな矛盾をかかえています。でも現在のような数十人単位の難民認定では余りにも恥ずかしいとおもいます。それよりも、中国の日本での美しい山林水流の曝買いを政治的にどうにかしないと、どなたかが言っていた様に、北海道省、東北地方省がうまれるかもと危惧します。

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