田舎のレストラン(BACKYARD)
2018/05/17(田舎のレストラン(BACKYARD))
タイ人って、なにか事業を起こすのが好きらしい。
日本では、サラリーマンで栄達しようとする人が多いが、初めから身分が固定される傾向の強いタイでは、日本以上にそれは難しいのかも知れない。
タイのサラリーマン社会は知らないが、そんな感じがする。
人に使われるのが嫌いという国民性もあるかも知れない。滅私奉公なんて感覚はタイ人にはない。
しかし、階級社会のタイで上に行こうと思えば金持ちに成るのが一番の早道。
それにはなにか事業を起こすしかない。
タイ人の自分に対する妙な自信や楽観性(先の見通しを自分の都合のいいように考える)も、起業のハードルを低くしている。
チェンライの場合、その一つ(起業の一つ)がリゾートっぽい洒落たレストランにという事に成る。
(もしかしたら、自分がそう感じているだけで違うかも知れないが)
ちょっとした金(かね)を手にした人が、ステータスの向上と、あわよくば一儲けしようと、リゾート風の(リゾート施設付きの)洒落たレストランを作る。そんな感じ。
自分が思い付くこの範疇に当てはまる施設は、例えば、旅館、おちゃさま、マイモーンカフェ、や今回紹介するBACKYARD。チェンライの北側にある猫カフェ(お店の名称は知らない)やプーティエン・リゾート、既に無くなったけどダチョウ牧場などもこれに含まれる。
特徴としては、単なるレストランでは無く、テーマ性を強く持っている事。
旅館、おちゃさま、なら日本。マイモーンファームカフェなら農園の中に有るレストラン。猫カフェはそのものズバリ猫の居るレストラン。プーティエン・リゾートは亀などの爬虫類の居る動物園に隣接するレストラン。ダチョウ牧場もそのものズバリ、ダチョウ牧場に併設されたレストラン。
レストランに付随する施設というより、レストラン自体がそのテーマパークの中の1施設の様に成っている。
普通の食堂のオーナーより、リゾートのオーナーの方が格が上というイメージがタイ人の起業意欲を誘っている気がする。
また、立地としては交通量の多い大通り沿いではなく、かなり奥まった所にある施設が多い。
旅館やマイモーンカフェ、猫カフェ、今回のBACKYARDなどは、山の中、田んぼの中に在り、まるで、「探せるものなら探してみろ」、という感じの辺鄙な所にある。
辺鄙という点では、規模はかなり大きいけれど、お茶畑の中のレストラン、ライチャーチュンフォン、などもこのイメージに近い。
オープンエアの開放的なイメージのお店が多いのも特徴。
今回ご紹介するBACKYARDは、上に挙げたリゾート(っぽい)レストランと比べると、まだ規模は小さいが、単なるレストランでは無く、食事以外でも集客を狙っている点で同類のリゾート(っぽい)レストラン、という感じがする。
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BACKYARD正面(?)
この写真だけ見ると、単なる民家のようにも見える。
立地としては、パーン近辺の国道1号線よりだいぶ奥まった、周囲は田んぼの中に在る。
マイモーンファームカフェとは比較的近い。
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BACKYARD
1階と2階に席がある。1階は冷房の効いた部屋。2階はオープンエアの席。
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BACKYARD2階
2階からの眺望も一つの売りらしいが、今の季節は暑いので、使ってない様だ。
(使ってもいいみたいだが、わざわざ暑い席を選ぶ人はいないらしい)
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2階からの眺望1
自分としては、昔の日本の山里のイメージで懐かしい感じがする。
小学生の頃(55年程前)、東京にもこんな感じの所が有った。ただし、23区内ではなくて、東京都日野市。
でも、この風景をタイの田舎の人、例えばパーンに住んでいる人が見ても、見慣れた風景なので、特にどうって事は無い気がするが・・・?。
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2階からの眺望2
竹で出来た遊歩道が畑の中に伸びている。その先には東屋、ブランコ等がある。
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1階からの風景
緑は多い。
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さっきの写真の反対側
床は、コンクリ。
自分達の他には、娘が行っていた小学校の先生が来ていた。
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本日の夕食(?)
実はここには、何も知らされずに奥さんに連れてこられた。奥さんの車(CRV)の後ろに着いて行ったら此処に来た(自分はシビックを運転)。
タイ人って、こういうところがある。
事前に説明をせず、断りもなく勝手に、自分のやりたい事に付き合わさせる。
自分はお腹が空いてなかったのだけど、しょうがないので、スパゲッティカルボナーラとコーヒー(ラテローン)を注文。
奥さんは、例によって、メチャ甘の飲み物とツナサラダと豚肉料理とヤムミーカーウを注文。
そんなに食べられるの・・・(食べるのを)手伝って上げないからね。
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BACKYARD
木が有って、鳥が居て、農場が有って、その中にある「行き付けの場所」、そういうイメージのレストランにしたい、という事か。
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ツナサラダ
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スパゲッティカルボナーラ
こういうのって、どこまでお店で調理しているのか・・・?。
まあ、タイ人のその辺の田舎の人の作る物より、出来ている物の方が味にバラツキが無くていいかも知れない。
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ヤムミーカーウ
奥さんに聞いたらそう言っていた。センミーやムーヨーやケープムーなどを和えたものらしい。
不味くはない・・・ていうか美味しい。
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豚肉料理
食べてないので、味の評価は出来ない。
兎に角、料理は全体として、タイとしては、ややましな方。可もなく不可もなし、そういう感じ。
自分としては、随分辺鄙な所に有ると思ったが、パーン辺りの農家の方が気軽に立ち寄るお店ではなさそうだし、車が無ければ来れない(バイクでも来れない事はないが、バイクで無理して来る人が多いとは思えない)ので、「辺鄙」である事が障害にはならないのかも知れない。
多分、こういったお店(リゾート風のレストラン)は、立地の悪さは車で来る客を狙っていて、タイも(チェンライも)少しづつ所得が高い人が増えて来て、要するに普通に車を買える人が増えて来て、辺鄙で有る事はそれ程ハンデにはならず、むしろ辺鄙さを逆手にとって、広い土地で特色のあるテーマ(日本とか農場とか茶畑とか動物とか)を持てば、珍しがってお客が来るのかも知れない。
「旅館」なんて、絶対すぐに潰れると思ったけど、いまだに営業しているし、拡張しているので、タイの田舎も変わって来ているのかも知れない。
次回、「BACKYAEDの遊歩道」へ続く。
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緑に囲まれて小洒落たお店ですね。
お値段も高めでしょうね。
投稿: zurru | 2018年5月21日 (月) 09時46分