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2019年9月22日 (日)

見方を変えれば(株)

2019/09/22(見方を変えれば)(株)

自分の持ち株の内、今、一番酷い状態にあるのがAGC(旧、旭硝子)で平均買い単価4545円が現在(9月20日終値)3305円に成っている。
買い値の73%。約3割の損失。
これは持ち株の主要8銘柄の中で最低。しかも、保有額では一番大きい(2番目は17日に1000株だけ利食い売りをした三井物産)。

しかし、三井物産を利食い売りした時、キャピタルゲイン(株価の値上がり益)も大きいが7年間のインカムゲイン(配当収入)も大きい事に気が付いた。
実は、それは、分かっていたが今迄計算した事は無かった。
今回の三井物産1000株の売りの場合、64.9万円のキャピタルゲインに対し、7年間のインカムゲインは約43.5万円(ただし、両方とも税引き前の利益)だった。

AGCは2000年から持っている。
AGCは昔から、株価に対して配当金の高い会社だった(それだけ、株式市場の評価が低かったとも言える)ので、今、持っているAGCの過去のインカムゲインを計算したら結構大きな数字に成るかも知れない。
そうすれば、3割という損失は、もっと小さいものに成るかも知れない。

そう思ってざっと計算してみた。
ただし、AGCは売買をもう19年余りも繰り返しているので、何年度の分からが今の手持ちの株の配当金なのかの特定が難しい。
で、売った株は古い方(先に買った方)の株から償却する事にすると、それでも2000年からに成る。

AGCは 2000/03/28~2003/12/05 に買っているが2000年に買った分が大きいので、今迄の全売り分を合わせても2000年の買い分に足りない。
最後の買いは2003年5月なので、売り買いの株数などを考慮すると、大体2002年3月期の配当から累積するのが妥当と思われた。
途中で、決算期の変更とか、株式併合などが有るがそれも考慮すると、今の1株当たりの過去の配当金は以下のように成る↓。

45円(2002年)、(以下「円」と「20」と「年」を省略)45(03)、60(04)、75(05)、80(06)、100(07)、120(08)、80(09)、130(10)、130(11)、130(12)、90(13)、90(14)、90(15)、90(16)、105(17)、115(18)、60(2019年6月分のみ)となり

合計すると(現在の)1株当たり 1635円 の配当金を受け取った計算に成る。

此れを現在の株価に足すと↓。

3305+1635=4940円と成り


平均買い単価 4545円 < 4940円 で損失は出ていない事に成る。
(ただし、配当金に掛かった税金は考慮して無い)

まあ、18年間も資金が固定した事をどう評価するという問題はあるが、この期間の金利などを考慮しても、個人で安全で高金利の資金運用は難しかったと思うので、金利の問題はそれ程考慮しなくてもいいと考える(注)。


(注)金利の推移----------------------------

2000年から今までの金利で、例えば郵便局の定期預金の利率の推移があれば分かり易いと思ってネットで探したが見付からなかったので、代りに日銀のサイトより、基準割引率および基準貸付利率の表を作ってみた。


Q1_20190922180601

基準割引率は昔の公定歩合に相当するものらしく、これが分かれば市中金利の想像が付くものらしい。
(実は、良く分からない)


Hakusi-8
現在の郵便局の定期貯金の利率

大体3年物も5年物も、郵便局や主要都市銀行の利率は年利0.01%・・・殆ど無いに等しい。

日銀の基準割引率も2009年から0.3で変わって無いので、この間の銀行等の金利も、ほぼ0に等しい物だったと思われる。
(少なくとも、AGCで支払われた2%とか3%という配当金から比べれば0に等しい)
2007年と2008年の基準割引率はちょっと高く成っているが、この間も多分銀行金利は0に等しい物だったと思われる。
2006年以前の公定歩合は更に低く成っている。

なので、2001年頃から今までの、もしAGCの株価と同じ程度の資金を銀行等の金融機関で運用した場合の金利収入は、AGC株の配当金から見れば取るに足りないもの、と言えると思う。

(注)終わり---------------------------------

以上の考察から、AGCの株価3割減という数字も、今現在ではそれ程深刻な数字ではない。
(これからもっと値下がりすれば分からないが)

更に、この株に関しては、以前に随分利益を出していて、過去に売った分のキャピタルゲイン(売却益)は、今の含み損にほぼ匹敵する。

2006年~2007年に、平均売単価約1620円で結構売っている。尚、5株から1株への株式併合が有ったので、当時の1620円は現在の8100円に相当。

まあ、この頃に全株売って置けば良かったのだけど、そう上手くは行かない。

因みに旭硝子(当時はそういう名称だった)を最初に買ったのは、「画期的な光ファイバーを開発した」、というニュースで、住友電工も古川電工も藤倉電線も日立電線も超える凄い技術革新だと思った時。
その後、この技術で儲かったという話は出なかったが、テレビのパネル(プラズマディスプレイパネルも液晶パネルも有ったと思う)で大儲けして株価が上がった。
ここで、一部を売って、更なる値上がりを期待したが、その後、プラズマディスプレイが下火に成ったり、パネルが価格競争になったりして儲からない会社に成った。

この会社、新技術開発の話は時々出て期待を持たせるのだが、それで儲けたという話に成らない。
今も、5G関連の話が出るので期待はしているが、多分、肩透かしに終わる気もする。

会社の規模は大きいし、ガラスではNO1だと思うのだけど、何かそれに胡坐をかいている様な、そんな感じの会社の気がする。
ただ、何かの拍子に株式市場で注目を浴びる事もあると思うので、その時が来たら売ろうと思って居る。





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