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2019年10月 3日 (木)

四角の付き合い、続き

2019/10/03(四角の付き合い、続き)

前回は、「四角の付き合いが有る事は好都合」、でどう好都合かは「以下、次回」、とした。
これが結構難しかった。
未だに上手く纏められないので、思い付いた事を以下箇条書に。

① 基本的に人間って、「人との繋がりを必要とする」。孤立していては、精神的にも良くないし、実質的にも不利な場合が多い。

人との繋がりは持つべきであり、孤立は良くない。そういう考え方。

② また、人間て重層的にグループを作りたがる、グループに属したがる動物でもある。

「四角の付き合い」、もその一つで、もしかしたら大昔、原始時代に少数の家族で構成された、小集団が生活の単位だった頃の記憶がDNAに刻み込まれているのかも知れない。


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四角の付き合い

人付き合いの基本は、自分と奥さん(或いは親、兄弟など)、自分と知り合い(友人など)の1対1のものだと思うが、その他にも、グループとしての友人関係とか会社組織の中での人付き合いなど、1対複数、のものがある。
多分、そういう関係もあった方が精神的に安定する、と言う事だと思う。
その中の一つに家族同士の付き合いが有る。

③ 結束効果

図の様な四角の関係(元は旦那同士の知り合い関係が、奥様同士の知り合い関係に発展したもの)が出来ると、(多分)それを維持しようという力が働く。
その結果、旦那と知り合いとの関係も、旦那と奥様との関係も、良い方向に向かう。

例えば、家族対家族の関係では、相手の家族に対してこちらの家族で共同歩調を取る事が必要に成る(事も有る)。
そこで、旦那と奥様の意思の疎通や共同作業が必要に成るし、その事によって夫婦の結束が強まる。

また、旦那同士の付き合いでは、相手の奥様の事、家庭の事情も知る事によって相手への理解が深まる。

④ 海外生活の特殊性

チェンライに居る邦人の場合、周囲が殆どタイ人で言葉も価値観も食べる物も生活様式も違うので、孤立しがちに成る。

タイ人は割とフレンドリーな人が多いので、例えば田舎に暮らして居れば(人に寄るが)全く孤立する事は無いし、親しく付き合えるタイ人に巡り合える可能性だってある。

しかし、日本で同じ言語、似た様な価値観の中で暮らす場合と比べれば、そういう信頼できる隣人(この場合タイ人)に巡り合える可能性は小さい。
要するに、日本人は(タイ人のつくる)地域社会からは浮いた存在に成る。
中には、「俺はタイ人と上手くやっている」、と思ている日本人も居ると思うが、そういう方は日本人社会からも浮いている可能性がある。

タイ人の地域社会から浮いた存在に成るのを回避する方法として、先ず、タイ人の奥様(や彼女さん)の居る場合、そこを通して、その親族や友人と知り合う事によって、タイ社会に(少し)入り込む、という方法が有る。

しかし、常に奥様だけを通してタイ社会と繋がっているのは不安定で、(多少?)危険も有る。
例えば、タイ社会の情報を得られるのが、奥様からだけだと、情報を歪めて伝えられる、と言うような情報操作をされる危険だってある。
(特に、タイ語の話せない日本人は要注意)

なので、別ルートのタイ社会との繋がりとして、今回のテーマの「四角の付き合い」、が役に立つ(事も有る)。
(より客観的にタイ人やタイの社会を見るのに役に立つ)

この場合のいい点は情報が色んなルートで伝わる事。
旦那の友人から友人の奥様の話や自分の奥さんの話が(日本語で)伝わって来たり、旦那の奥さんから友人の家族の話が伝わって来たり、直接、友人の奥様と(タイ語か日本語で)話が聞ける事も有る。
(奥様同士はタイ語で話しているので、自分の奥さんの知らなかった面を友人を通して聞ける事もある)
(逆もある。「あなたの奥様(或いは彼女さん)家の奥さんに対して、こんな事を言ったらしいよ」、みたいな)

友人の奥様が日本語が堪能だったりすると、その方を通じて自分の奥さんとの意思疎通を図る事も出来る。
日本語の堪能な奥様と言うのは、旦那の奥さんより、日本文化や日本人の特性を理解している方が多いので、奥さんの教育(?)を奥様がしてくれる事もある。
(チェンライに来た当初、Oさんの奥様には大変お世話に成りました)
(Kさんの奥様にも、日本料理を教えて頂いたのですが、家の奥さんはもうすっかり忘れてしまった様です)

兎に角、日本とタイの異なる2つの文化の理解を深めるのに、別の夫婦(或いは、男性とその彼女さん)との付き合いは有効に働くと思う。

旦那と奥さんの2人だけで、日本人や日本人の価値観や文化、タイ人やタイ人の価値観や文化、及びその違い、の話をするより、別の夫婦の例を見たり聞いたりする事で、より客観性や説得力が増す。
奥様間でも、そういう話(「家の旦那はあ~だ、こ~だ」、「家も同じだ」、「これは日本人みんな同じだからしょうがないね」)、みたいな会話が有るかも知れない。

友人がタイ語が得意だったら都合がいい事も有ると思うが、チェンライではタイ語の得意な日本人は少ない。特に自分の知り合いに多い高齢者にはタイ語が不得手な方が多い。
こういう場合、四角の付き合いのどちらかの奥様が日本語が堪能だと、情報の共有にかなり有効な役割を果たす。

また、今回の四角の付き合いは、旦那同士が知り合いで、そのタイ人妻(または彼女さん)も仲良くなるというケースを想定しているが、可能性としてはその逆もあり得る。ただし、このケースは少ない。
チェンライに在住している男性にはタイ人の奥様(や彼女さん)のいる確率が高いが、(タイ人の)奥さんの友達の(タイ人の)奥様の旦那さんが、たまたま日本人である確率は小さい。


ちょっと長く成ったので、以下、最終回へ。




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コメント

私の場合は妻が山岳民族の出身なので特にわからない、それでもだいぶ覚えてきたが山岳民族には文字がないので聞いて覚えるしかないし、タイ人は山の人をコンドーイといって付き合わない、いい人ばかりで食べろ、飲め、泊れが挨拶言葉

オボー様、コメントありがとうございます。
チェンライには山岳民族の奥様を持たれる方も沢山居ますね。
自分の感じでは、タイ人の奥様より、山岳民族の奥様の方が、いい方が多い気がします。
それと家の奥さん、タイ語が喋れれば山の方でも、それ程気にしないみたいです。

ありがとうございます。妻にもタイ人の友達はたくさんいますし、やさしい人もいます。山の人も若い人はタイ語をはなしますね

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