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2020年6月25日 (木)

今必要な物(お金)

2020/06/25(今必要なもの)(お金)

今回のコロナ騒動で思った事。人生って突然何が起こるか分からない。

突然、どんな災難に襲われるか分からない。

そんな時、頼りに成るのは先ずは「健康」。

冷静に問題を分析して、どうすればいいかを考えられる脳力と、普通に動き回れるぐらいの体力が有れば、窮地から抜け出す方法を考えて行動に移せる。
災難を100%振り切る事は出来ないにしても、被害を最小限に食い止める事は出来る。

認知症(或いは、それに近い状態)で緻密に考える能力を失っていたり、精力的に動き回れる体力が無ければ、災難に立ち向かう事は出来ず、災いの直撃を受けて大きなダメージを被る。

(自分の場合、朝起きたばかりや、長時間パソコンを使った時、文字が良く見えないという視力の問題も活動を制限する要因に成って居る)

もっとも、「こういう意味での健康」、は若い人達には殆ど備わっているので、特に心配は要らない。
これが問題と成るのは、多くは自分の様な高齢者の場合。

今回の「今必要なもの」、シリーズは自分に不足しがちなものを想定して、「健康」、「良い人間関係」、「お金」、の3つを掲げた。


良い人間関係も、これからの人生を楽しく・有意義に過ごす為には必須のものだと考える。
しかし、これは自分の最も苦手とする分野で、なおの事、強く意識をする必要があるものだと思っている。

コロナ騒動による各種規制で重苦しい中、家族や知り合いとの交流によって、ストレスの発散を図ったり、情報を補ったりした事が平常心を保つ上で役立った。
これからも、意識して交流の幅を広げて「孤立を避ける」、努力は必要だと思った。


で、ここからが今日の本題、「今必要なもの、お金」。

これは、他の2つと違って、自分の得意とする分野で、あえて「必要とするもの」、とはそれ程思わなかった。
勿論、お金が有れば便利な事は確かで、有って困るものじゃないし、多ければ多いほどいいと思う。

しかし、それが不足して、決定的な困難をもたらすとは、余り考えた事が無かった。
(決定的に不足する可能性は低いと思っていた)

お金って、ゲームのコインみたいなもので、増えたからといって実際の生活が変わる分けじゃないし、減ったからといって別に困る分けじゃない。

大体、自分はそんなにお金を使わないし、それ程強くお金を使いたいとは思わない。
(自分が使わなくても家族の一部に歯止めが効かない人が居て、コントロールが難しいという問題は有る)

お腹がいっぱいに成れば、もうそれ以上食べ物は要らない。お金もそれと同じようなものだと思っている。
(だけど、遊び心で、ゲームのコインは増やしたいという気持ちは有る)

高い時計とか、高級車とか、高い衣類とか、高そうな美術品や工芸品とか、ネックレスや宝石類、そういう物を無理して欲しいとは思わない。
スマホが有れば時間は判るし、小さ目な車の方が小回りが利いて運転し易いし、タイならTシャツとサンダル履きの方が快適だし、日本ならユニクロの衣類で十分だし、美術品や工芸品は置かない方が家の中がスッキリするし、ヤクザや未開人じゃあるまいし身に着ける金(きん)や宝石類なんて要らない。

飛行機何て、ファーストクラスでもエコノミーでも乗ってる時間は同じだし。
(時間は大事だと思うので、安くても経由便には乗らない)
(稀に、体力を温存したいときに、フラットベッドなどの席を取る事は有る。体力が落ちて来ると、そういう事は増えるかも知れない)

要するに、今までは、お金が不足して自分の生活に決定的な支障をきたす可能性は低いと思っていた。
しかし、今度のコロナ騒動で、突然どんな災厄に襲われるか分からない、という事を改めて考えさせられた。

そういう時、お金が有れば困難を回避出来る場合も有る。

今回のコロナ騒動では、実際にコロナに罹患して辛い目に遭われた方より、仕事を失ったり、お店の経営が困難に成ったりして、経済的痛手を受けられた方の方が多いと思う。

そういう時、お金の蓄えが有れば、窮状を凌ぐことが出来き、騒動が収まるまで耐える事が出来る。
或いは、新しい生活パターンを作る事が出来るかも知れない。

幸いにして、自分の場合、とっくの昔に退職して今は無職なので、今回の場合、失業とか、お店の経営難とかは関係無かった。

株価の値下がりとか、日・タイの交通の遮断により、経済的損失を幾分かは受けているし、半年以上帰国していないので状況が十分に把握出来て無いという不安は有るが、まあ、コロナ騒動によってお金に困る事は(今の所)無かった。
(今回は、タイに来る時に偶々、まとまったお金を持って来ていたのも良かった)

しかし、今回のコロナ騒動では、お金に困る事は無かったが、今後、もっと世界的な大事件、パンデミックとか大恐慌とか戦争とか天変地異とかが有ればどうなるかは分からない。

今後10年20年先の事を考えれば、そういう可能性が無いとは言えない。
10%ぐらいは、世界的に何か大きな問題が起こる気もする。

今のCOVID-19が変異して、もっと悪性のものが出て来て、ワクチンや治療薬の開発も間に合わず、今よりもっと大変な事に成って、世界中が国境を閉じるとか、大恐慌に陥る事だって無いとは言えない。

そうなれば、自分の持っている株や債券の価値は大幅に目減りするし、世界中のお金の流れが止まって、香港やアメリカやオーストラリアに置いて有る資金の引き出しが出来なくなる事も考えられる。

不測の事態に備えた資金の分散が裏目に出る可能性はある。
(今だったら、香港株のチャイナテレコムとAIAグループリミテッドはリスクが大きい気がする)

大きな戦争が起こって、大恐慌や人・物・お金の流れが世界的に止まる事も有るかもしれない。
(ただし、小競り合い程度の紛争はあると思うが、世界の経済に決定的ダメージを与えるような戦争が起こる確率は、ここ10年20年では低いと思う)

世界的なものでは無くても、日本の財政破綻とか日本経済の破綻なんてのも危ないかも知れない。
これは、結構な確率(今後20年で5%ぐらい?)で起こる気がする。
国債が償還されないとか、年金が大幅に減額されるとか、パイパーインフレが起こって、「円」の価値が極めて低く成るとか、銀行が倒産するとか。そうなれば当然、株価は大暴落するし、倒産する企業も続出する。償還されない社債も多く出る。

経済が完全に破綻する前に、かなり強行な経済政策が取られる可能性もある。
一番有りそうで、(自分にとって)危険なのは、資産課税の強化で、重い税を取られる事自体も問題だが、そういう事をすれば先ず株価は大暴落する。企業や銀行の倒産を誘発するかも知れない。金(きん)を除く(?)あらゆるものの資産価値が激減する。

金(きん)だって、取引が大幅に規制されて、非常に高い税率を掛けられるかも知れない。

こういう事は、日本だけでなく、アメリカでも起こり得る。
むしろアメリカの方が危ない気がする。
数年後にサンダースさんやウォーレンさんより、もっと過激な大統領が誕生して、過激な経済政策を取る事は有り得る。その場合、アメリカ株は大暴落して、当然(?)日本も世界もとばっちりを受ける。

小さいとは思うけど、中東や中国の政治リスクも有る。
(他の地域も政治的紛争は多発すると思うが、世界経済に与える影響はそれ程大きくは無い)

自分の場合はタイと日本の両方に生活基盤を持つので、何らの要因によりそれが分断されるという危険は常にある。
例えば、日本とタイとの行き来が数年に渡って出来なく成れば、(タイに居る場合)日本に置いて有る資産の管理が非常に難しく成る。場合によっては手続きが出来ず、失う資産が発生するかも知れない。
(例えば、帰国しなければ、10万円の給付金×2人分は受け取れない。もう直ぐ帰国する積りなので受け取れない事は無いが、もし、帰国出来なかったらどう成るのか。ネットでタイから申請できるのかは調べてない)

また、タイの政治体制や自分がタイから見れば外国人である事から、何らかの法的処置によって、今タイに置いて有る自分名義の資産(これは少ない、車も家も奥さん名義)を失う可能性だってゼロとは言えない。
(自分名義で一番大きいのは預金の様な性格を持つ保険。2番目がVISA取得の為に持っている預金)

そもそも、自分のものだと思っている、他人名義の資産が、そのまま他人のものに成る可能性だって、否定出来ない。
(そういう人、結構、見てます)


以上の様に、突然お金を失う可能性はいくらでも有る。

例えば、世界経済の大混乱で、株や社債、外債、などの資産を一気に失って資産が大幅に減少すれば、10年20年と生活を維持する事が出来ず、経済的困窮に陥るかも知れない。
そうなれば、この歳では立ち直るのは難しい。

(若ければ、資産など無くたって働けば何とかなるかも知れないがこの歳では無理だと思う)
(でも、今は若くても経済的に困窮してなかなか立ち上がれない人も居るようなので、それはそれで問題だが、今回のテーマでは無い)
(また、高額の年金で生計を立てている方は、自分の様な投資収益を当てにしている人間よりもリスクは小さいと思う)
(余程の事が無いと年金が無く成る事は無いと思うので)

(余談)
もう故人ですが、昔、タイ人の奥様に家も土地も持って行かれたが、年金を(推定で)50万円/月程貰っている方がいて、直ぐに新しい奥様を見付けて、家も豪邸を建てて悠々自適の生活を送られた方が居ました。
自分は何回かその方の家へ遊びに行って、行くたびに新しい建物が出来てたりして、復活力が凄い、と思った事が有ります。

逆に、「日本から一生困らないお金を持って来たが、全部、奥様に吸い取られて、あっという間にお金が無くなって、結局別れて、困っている」、という方も居ました(この方も故人です)。

やはり、タイの様な怪しげな土地で暮らすには、1回や2回の失敗ではめげない、立ち直れるぐらいの何かを持っていた方が良いと思う。
「お金」は、その「立ち直る」のに有効な要素の1つだと思う。


何か不測の事態が起こって、大金を失ったり、立ち直るために大金が必要に成った時、困らない様にするためには、資金の分散も含めた「お金のリスク管理」、とそもそもの「資金量に余裕を持たせる」、のがいいと思う。

最悪の事態を避けたり、情勢が変わった事に合わせた新しい生活スタイルを確立したりするのに、お金が役に立つケースは(多分)多い。
不測の事態が起こって、経済的に困窮すれば、今の様な安定した生活が送れなく成る。

そうならない為にお金のリスク管理を考えるが、「お金のリスク管理」、は難しい。

多国間への資金の分散が(国際紛争等により)リスクと成る事もある。為替リスクも当然ある。
日本国債だって財政破綻が有ればどう成るか分からない。最悪、償還されない、何て事もあるかも知れない。
現金で持っていたってハイパーインフレで「円」の価値が大きく毀損する可能性が有る。大体、現金は盗難の可能性が有る。
株などは儲かる時はいいが、経済が危なく成れば真っ先に暴落するのが株。
社債も株と似た様なもので会社が倒産してしまえば紙くずに成る(1回エルピーダメモリの社債で500万円程損した事が有る)。
金(きん)だって田中貴金属などに預けて置けば盗難の心配は無いが、多分しっかり国に把握されるので、売る時に税金をがっぽり取られる危険が有る(多分、税率が上がって行く気がする)。

・・・考えれば考える程、分からなくなって袋小路に陥る・・・


「資金量に余裕を持たせる」、と言う点に関しては、余り無駄使いをしない様にとか、株などは一か八かの大勝負は避けてちょっとずつ儲けるようにするとか、兎に角、余裕を持つ事だと思う。

余裕というのは何につけても大切だと思う・・・特に高齢者は、やり直しがきき難いので・・・。


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コメント

ほんとうに難しいところですねえ。

特に、「豪州に資産あり」というのは羨ましいです。

仕事仲間に、年齢、学歴、職歴が似通った米人、豪人、英人がいました。キャリアを始めた頃の資産状況は、米人が一位、次がぼくであり、かなり差がついたところに豪人、さらに後れた位置に英人がいました。

数十年後の現在で、最も資産形成に成功したのは豪人でした。豪州では過去30年近く景気の後退がなかったのが大きく寄与した様子です。ダントツでダメだったのが、失われた〇十年の日本にいたこのぼくでした。ほかの三人は投資信託での運用が成功したほか、購入した自宅の値上がりなどもあり、好循環したようです。

貴兄は日本では例外的に資産形成で大きく成功なさった方だと思います。その才覚で今後何が起ころうと上手に対応なさるものと確信します。今後の貴ブログを注意深く拝読させていただきます。

P-tax様、コメントありがとうございます。

すいません、アメリカやオーストラリアに置いて有る資金、というのは勘違いでした。
米ドル建てと豪ドル建ての債権を持っているだけです。

豪ドル建て債権は、買った時より豪ドルの価値が大きく下がったので、豪ドルでの債券価格はほんの少し上がってますが、2734050円で買った物が2453588円に成っていて、280462円の評価損に成ってます。まあ、資産ていっても245万円ぐらいなので、ちょっとです。
あと、豪ドルのMMFが約3562豪ドル(約26.3万円)なので、全部併せてもちょっとです。

成績がいいのは香港株で、円換算で、取得価格230万円のチャイナテレコムが約314.4万円、
取得価格210万円のAIA保険が約1028.4万円で、両方合わせて約902.8万円の評価益に成ってます。

ドル建て債券は全部で約82万円の評価損です。

日本の年金ですが、今の金額を政府が払い続ける事が出来るかと言うとかなり疑問です。

理由は受給者が増えるのに支える人間が少ない事で、その上受給者の寿命が年々伸びているのでいつまでも持たないと思っています。今年は武漢ウイルスの影響もありますが税収60兆円しかないのに、100兆円を超える支出です。ここ数年は20兆円の赤字でしたがこれとて大変な事です。

年金は最悪3割カット位を覚悟して人生設計をしておけば間違いは無いと思います。文中に年金月50万円の受給をしていた方の分だけ後からの人間が割を食っている訳ですが、いまさら言っても役人や政治家は責任を取りません。

幸い迷人さんは投資のセンスが有るので、現在のままで良いのではないかと思います。

健康面で言えば私の方が少し年長ですが、昨年の12月に食道がんになって陽子線治療と4回の抗がん剤治療を受けました。先進医療で全額自腹の294万1000円(税込み)と個室24200円(1日)×80日位≒500万円の保険以外の支出がありました。

幸いこの支出で老後の生活に影響の無い程度の資産は、過去の投資で築いていました。食道がんの手術は予後が大変悪いので止めた訳です。また一般の放射線は正常な細胞まで傷つけ酷い後遺症が残るのでお勧めできません。

まさに地獄の沙汰も金次第=良い治療には大金が掛るという事です。

国立病院でもこの高い個室料金ですから驚きですが、少し贅沢だと思ったのですがやはり個室は良いですよ。5年後まで生きている確率は2~3割ですから既に70歳の大台に乗っているのであきらめがついていますが、まだ当分死ぬつもりはありません(笑)。

また数年後に死んでも妻には遺族年金と残った資産で優雅に暮らせるし、子供にも結構な金額が行くので感謝される事と思います。という事でいつ死んでも思い残す事は無いので気楽なものです。

AAA様、コメントありがとうございます。

今の政府の予算って、取り敢えず目先の事しか考えて無くて、コロナに関する給付金でも払った物はいつかは回収しなければならないと思うのですが、国がやれば、どこからかお金が湧いてくるのですかね?。
つけを先延ばしにしているだけで、どこかで、そのつけが回って来て大変な苦境に陥る可能性は大きいと思ってます。

また、記事では医療費の事は書きませんでしたが、確かに高額の医療費が必要と成ったら保険だけで足りればいいですが、そうでない場合、「蓄え」、の有無は大きいですね。
AAA様は、「余裕」、を持たれていた様なので、そこは良かったです。

自分はまだ、命に係わる病気、というのは経験した事が無いので、その時に成ったら分かりませんが、「いつ死んでも思い残す事は無い」、という状態に成れたらいいと思ってます。
(今は、まだ、そういう状態では無いです)

まだまだご活躍して下さい。

世界情勢の急激な変化に伴う経済的損失を心配したいのですが、その元手が有りません(^-^;
資産を分散管理しリスクヘッジに備えようと考えてみたいです(笑)

zurru様、専門性のある、お仕事のスキルがあるからいいじゃないですか。
タイで、そういうスキルを活用できないですかね。

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