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2021年2月 5日 (金)

タイ入国ゲーム

2021/02/04(タイ入国ゲーム)

去年の暮れ頃からあるゲームに嵌っていた。
名付けて、タイ入国ゲーム。
今のタイ入国手続きは、真面目に作業として考えるより、ゲーム感覚に近い。

ゲームの内容は、旅人が幾重にも道を塞ぐ「扉」をアイテムと呪文を駆使して開けて行き、最後は空を飛び立ってタイへ向かう、というゲーム。
(補足。アイテムは途中で電子媒体=PDF、などに化ける事もあるが、基本的に紙=殆どA4の書類で出来ている)
(呪文というのは主に英語の事で、自分の場合英語が出来ないので「呪文」のように感じる)

ステージは多きく分けて3つ有る。
第1ステージはVISAステージ。第2はCOEステージ。第3ステージはPCR検査と成田ステージ。

第1ステージでは次に進むための重要なアイテムであるVISAのゲットを目指し、それがゲット出来れば第1ステージはクリアとなる。

第2ステージはCOE(入国許可証)を取るためのステージで、それが取れれば次の第3ステージ(最終ステージ)へ進める。
尚、第2ステージはさらに2つの小ステージに分けられていて、前半が「COE事前申請」ステージ。後半が「COE本申請」ステージ。
(COE本申請という言葉は、タイ大使館のマニュアルでは使ってないが、ここでは、事前申請と本申請という言葉で分ける)

尚、このゲーム、参加者全員が同じ条件で参加する分けでは無く、参加者のカテゴリーによって、扉を開けるために必要なアイテム(書類)が異なる。
自分は、「タイ人の配偶者」というカテゴリーでこのゲームに参加した。

また、このゲーム、途中でルールが変わる事も有るので注意を要する。
自分の場合、まだ本格的にゲームに参加する前、ゲームの作戦を立てている段階でルールが変わった。
ただ、まだほんの初期の段階だったのでダメージは殆どなかった。むしろルールが簡略化されてゲームがやり易く成った。

また、自分がゲームを開始した時点ではVISAは必ず必要なものであったが、今は、VISAが無くてもいいカテゴリー(観光目的の入国)が新設された様だ。
(ただし、VISA無しの場合は可能な滞在期間が短いとかの制約がある)

ゲーム開始からクリアまでには1ヶ月程を要し(ゲームの巧拙でクリア出来る期間には差が有る)、タイムオーバーでゲームオーバーに成る可能性も有る。
その場合、ゲームにかけた労力や資源(主にお金)が無駄に成る可能性が大きいので、ゲームに本格的に参加する前にある程度の見通し・作戦は立てておいた方が良い。


以下は、自分がどうこのゲームを進めて行ったかの概要。
(詳しい内容は後日、機会があれば別に書く積り)


まずは第一ステージ、VISAの取得。

第1ステージであるVISA申請ステージをクリアするために必要なアイテムは以下の10点。
(念の為補足、以下は「タイ人の配偶者」としてゲームに参加する場合です)

① パスポート
② 申請書
③ 申請書に貼るカラー写真
④ 配偶者(タイ人の奥さん)の国民身分証明書及びパスポートのコピー
⑤ タイの婚姻証明書および住居登録証のコピー
⑥ 配偶者からの「招聘状」
⑦ 日本の市町村発行の戸籍謄本
⑧ 経歴書(Personal History)
⑨ 身元保証書と保証人の署名入りのパスポートまたは運転免許証のコピー
⑩ 航空券または予約確認書のコピー

この内、①②③⑦⑧⑩は自分で用意出来る。②⑧は英文を自分で書く。

④⑤⑥はタイ人の配偶者に書いて貰ったり、タイから送って貰う必要が有る(④⑤は事前に手元に持っている人もいると思う)(英訳は不要)。
⑥はタイ語(英語でもいいかは分からない)。

⑨は日本在住の日本人の大人に頼む必要が有る。

手順としては④⑤⑥はタイから送って貰う場合、その時間を考える必要がある。PDFで送って貰っても多分大丈夫だと思うがサインが認められるかという点がちょっと心配(自分の場合はサイン入りのPDFを日本でプリントしたものでもOKだった)。
⑥は配偶者の資質や能力によるが、自分の場合は書いて貰うのに苦労した。

⑨も相手の都合が有るので、ごく身近な人に頼む以外は注意が必要。

自分の場合は⑩から始めた。
最初に渡航日を決めてからの方が都合がいいと思う。申請書のように渡航日が決まらなければ完成しない書類も有る。

自分は最初、1月20日の日本発を考えていたが、年末年始が入るしちょっと自信が無かったので1月28日を出発日と決めて、アイテムの収集を本格的に開始したのは12月9日から。

ここで最初に得た協力者、第一の協力者が、旅行代理店B社のSさん。
全アイテムの中で一番難しいのがASQホテルの確保だと思った。
英語の出来ない自分がタイにあるホテルとの交渉は難しい、そう思った。
ネットで色々紹介されているから出来たかも知れないが、専門家に頼んだ方が楽だし、安全。

備考。
VISAの申請やCOEの申請のなどタイの公的機関に対する手続きの他に、ASQホテルに送らなければならないアイテム(書類)等も結構あるらしい。B社のSさんは(旅行代理店は)そういう手続きを纏めてやってくれたので、その分の手間が省けたのは大きいと思う。

VISAステージではASQホテルのアイテムは必要ないが、もし後でこれが確保出来なければゲームオーバーとなる。
先にアイテムをゲットしておいた方が安全。
ついでに、航空券の手配もB社のSさんに依頼した。
航空券の確保ぐらいは自分でも出来るが、纏めて頼む方が楽だと思った。

航空券を確保したのが12月14日。
第2の協力者、I さんに身元保証書を書いて貰ったのが12月21日。

他のアイテムも並行して集めて、12月23日に目黒のタイ大使館でVISA申請を行った。

VISAのシールが貼られたパスポートが家に届いたのが12月25日。
これで第1ステージのVISAステージはクリア。

因みに、この日にASQホテルを正式に予約して、料金を払い込み、ASQホテルの予約確認書が届いたのが12月28日(メール添付のPDFファイル)。
このアイテムはCOE本申請で使う。


次は、第2ステージ、COE(入国許可証)申請ステージ。

COEステージはCOE事前申請ステージとCOE本申請ステージの2段階に分かれていて、まずはCOE事前申請ステージ。

自分の感覚的には7:3ぐらいで、事前申請の方が難しかった。

COEの事前申請に必要なアイテムは以下の6点。

① 自分のパスポート(顔写真のページ)
② パスポートのVISAのページ
③ 配偶者のパスポート(顔写真のページ)(身分証明書でも良かったかもしれない)
④ タイの婚姻証明書の表面
⑤ タイの婚姻証明書の裏面
⑥ 10万米ドル以上の補償を証明する保険会社の書類

ただし⑥は本申請の時でも良いとされている。
保険会社への申し込みは12月28日に行った。

この保険会社は第3の協力者、少し前にタイへ入国されたNさんから得た情報で決めた。


COEの申請は事前申請も本申請もネットで行うので、各アイテムも電子化しなければならない。

JPGでもPDFでもOKらしいが、自分は①②③はJPGファイル(写真に撮った)に、④⑤⑥はPDFファイル(④⑤はプリンターでスキャン、⑥は保険会社がメール添付で送ってきた)にした。

この内①~⑤までのアイテムはVISA申請ステージが終わった段階では揃っていた(必ずそうなる)が、⑥が届いたのが1月5日だったので、COEの事前申請は、その日(1月5日)にネットで行った。

COEの事前申請は、6点のファイルをアップロードするのが主な作業だが、住所・氏名・役職・生年月日・パスポート情報・電話番号・などの入力をする必要がある。
自分は英語が出来ないので、こういう作業は苦手で、自分には英語(やタイ語)は不思議の国の呪文のように感じられる。

結果から言えば問題なく出来たが、もし間違った場合、その場でエラーとなりやり直せるものならいいが、一旦見かけ上OKになってしまって後でエラーとなると、どうなるか、そういう不安が有ったので凄くストレスを感じた。
因みに、この入力で一番苦労したのは「タイ国外の連絡先」欄の「海外携帯番号」のところで、結果から言うと+8190xxxxyyyy(自分の日本の携帯番号は090-xxxx-yyyy)と入れれば良かったが、それが分かるのに時間が掛かった。

PDFファイルとかJPGファイルのアップロードとかも日頃やらないので、ホントに出来たのか不安が残った。

事前申請の入力が終わった後も不安がいっぱいだったが、1月7日(?)にCOEの事前申請が通ったという連絡(メール)が来た。
(COEの事前申請から承認までは3営業日だったと思っていたが、今、自分のメモを見ると2日で承認されている。メモの日付が違うかもしれない)
尚、事前申請の途中で数字6桁の呪文(暗証番号)が与えられるので、本申請等に進む時にはその呪文を唱える必要がある。


COEの事前申請が通った事による、新しいアイテムのゲットは無い。
次は、COEの本申請。


COEの本申請に必要なアイテムは以下の2点。

① 航空券。
② ASQホテルの予約確認書。

両方とも電子化されたデータである事が必要。

航空券は、VISA申請の時に集めたアイテムで元々旅行代理店からはメール添付のPDFファイルで来ている。
ASQホテルの予約確認書は、12月28日に既に届いている(同じく、旅行代理店からのメール添付のPDFファイル)。

なので、事前申請が通れば直ちに本申請が出来る。
事前申請が承認されたのが1月7日で次の日(1月8日)に本申請を行った。

本申請も事前申請と同様に要求される2点のアイテム(今回は2つ共PDFファイル)をアップロードするのが主な作業。
ここで、COE申請システムに入るためには、前回の事前申請システムで配布された呪文(6桁の暗証番号)などが必要となる。

COE申請がOKとなった連絡はメールで1月14日(1月8日から3営業日目)に来た。
ここでする事は、COE(入国許可証)のダウンロードとプリント。
(実際にはプリント物だけ有ればいいが、一応、電子ファイルとして保管もした)

第2ステージ(COE申請ステージ)はCOE(入国許可証)を取るためのステージでそれが取れれば、このステージはクリア。1月14日にクリアした。
COE(入国許可証、この場合は紙)は最終ステージの成田にて必須なアイテムの1つとなる。


最終ステージは、PCRステージと成田ステージから成る。

このゲームを勝利で終わらせる為には、最終の成田ステージで以下の8点のアイテムが揃っている事が必要となる。

① パスポート(VISAを含む)
② COE(入国許可証)
③ 搭乗可能健康証明書 
④ 渡航前72時間以内に発行されたRT-PCR検査による新型コロナの非感染証明書
⑤ 新型コロナの治療費を含む10万米ドル以上の医療保険証
⑥ T.8FORM
⑦ 航空券
⑧ ASQホテルの予約確認書

①はVISAステージでゲット済み。
②はCOE申請ステージでゲット済み。
③と④がPCRステージでゲットするアイテム。
⑤はCOEの事前申請の時必要なアイテム⑥(「10万米ドル以上の補償を証明する書類」と同じタイミングで得られるアイテム(書類))
(保険に加入した時に、保険会社からは2種類、別の書類が渡される・・・実際には請求書みたいなものも含めて3種類渡された)
⑥は自分で書かなければならない英文のアイテム(書類)。
⑦は(自分の場合)一番最初に手配したアイテム。
⑧も早い段階に手配したアイテム。

③と④は渡航日の前日か前々日ぐらいにクリニックなどでゲットする。
(多分、間際でも何とか成ると思うが、書式の合った書類を作ってくれるクリニック等を予約して置いた方がいいかもしれない)
(タイミングによっては3日前でもOKかもしれないが、72時間以内の縛りが有るので注意。また、当日でも出来るかもしれないが危険が大き過ぎる気がする)

以上の8点のアイテムを持って空港(自分の場合は成田だった)へ行き、チェックインが無事に終われば、一応、このゲームは勝利で終われる。
(アイテムのチェックは日本では搭乗手続の一部に含まれていた)
(タイの係官が居て別にチェックするのかと思っていたが、そうでは無かった。(多分)TGの職員さん(もしかしたらコードシェア便で他の航空会社の職員さんかもしれない)がチェックした)

この後、バンコクでもチェックがより厳密に行われるが、ここで問題が発生すればどうなるかは分からない。
まあ、書類に誤りが無ければ何処でチェックされても同じだし、余程の事が無ければ日本はOKだったがバンコクで引っかかる事は無いような気がする。


もっとアッサリ書く積りだったのだけど、長ったらしい記述に成ってしまった。
それでも、内容の説明には全然不十分で、省略した部分も多い。
後で、より丁寧に書く予定でいます。


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コメント

隔離生活お疲れ様です。

大変楽しい内容でした。
面倒くさい事もゲーム感覚でやれば楽しく出来そうですね。

現在の私は第2ステージです。
第1ステージは後回しで入国して開放されてからタイ国内で行う予定です。

IT情報弱者の友人とLINEで連絡を取りながら第2ステージのCOEの申請を2日前に完了しました。
大変疲れた闘いでした。

申請承認されたら第2ステージの山場のASQとチケットと保険の購入アップロードに進んで行く予定です。

同時に第3ステージの準備を行ってます。

迷人様も今ボスキャラと闘ってる最中ですね。
最後まで気をつけてゲーム終了出来るよう頑張って下さいね。

ミッキー様、コメントありがとうございます。

タイ入国の手続きをゲーム感覚で捉える、というのは、一般には余り理解されないのでは、と思っていましたが賛同される方がいたのは嬉しいです。

手順を的確に指示してくれて、ネット関係の作業を代行してくれる人(或いは会社などの組織)が有れば、誰でも出来ると思いますが、個人でやるには、結構厳しいと思います。

このゲームの最悪のキャラ、コロナという疫病神には憑りつかれないないよう、ご注意ください。

別件です

ほんとうに昨日のSONYはすごかったですね。(それに、こんな大型株が二桁の率で値上がりするとは!)

市場にはカネが溢れかえっていて、みなさま、鵜の目鷹の目で材料を探しているのでしょうか?
だとすると、ロゼッタ、エーアイは期待してよいのではないでしょうか?(SONYで利確した資金の行き場所はDX関係になるでしょうから、両社の浮揚が期待できるのではないかと。私はロゼッタを買いたいという衝動を押さえるのに四苦八苦です。)

P-tak様、コメントありがとうございます。

今日も前引けで495円高、+4.24%UPで、12145円に成っていてちょっと嬉しいです。
この株(正確には「新株予約権付社債」)は2015年9月頃に515万円(手数料3%を含む)で買ったもので、今の転換価格が4982.5円なので、大体1000株分に相当します。
なので、評価益は大体700万円ぐらい。結構大きいです。
ただ1つ失敗したのは、日本に居る時に転換して株にしておけば良かった。転換して置けば3月末で25000円程の配当が取れた(税引き後で2万円ほどの利益)、その分儲け損ないました。
ゼロクーポン債なので社債のままでは利息が付かない債券です。
投資という観点から見ると、やはり海外暮らしというのはハンデがあります。

ロゼッタは英語の機械翻訳の可能性を期待して買いましたが、今、VRとかちょっと方向性が違って来たので、様子を見ています。

エーアイも買おうと思ってずっと値段を追っているのですが、ここは、社長がちょっとズルをしたので、その点に不信感を持ちました。
でも、業務内容のユニークさにはまだ期待しています。

SONY、今日も大驀進でしたね。

株も相性というものがあるのでしょうね。(ボクはSONYには徹底的に嫌われました。)

このあたりで2021年度のパーフォーマンスの総括をしていただいたらいかがでしょうか?

P-tak様、コメントありがとうございます。

ソニーは今回4回目のチャレンジです。もう30年ぐらいの付き合いになりますかね。

1回目は株・・・ちょっと儲け
2回目はワラント・・・0円に
3回目もワラント・・・かなり儲け
4回目今回が新株予約券付社債
資料が手元に無いので金額は分からないですが、トータルでは結構稼がせて貰ってます。

パソコンを変えたので、多分またエクセルが使える様に成ると思うので、そしたらブログに載せます。

確かにゲーム感覚でとらえでもしないとやってられないですよね。
今回のブログの大作さからも、いかに渡航準備が大変だったかがうかがえます。
私にはとても難しすぎて…。
早く以前のように、簡単に渡航出来ると良いですね。

zurru様、コメントありがとうございます。

zurruさんが難しすぎるなんて事はないと思いますが、自分にとっては大変でした。
ある程度、ネットリテラシーがないと難しいです。
若い人には全然簡単かもしれないですが・・・。

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