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2021年3月14日 (日)

日本とタイ、暮らし易いのはどっち、2021

2021/03/14(日本とタイ、暮らし易いのはどっち、2021)

以前、「2013/10/23(日本とタイ、暮らし易いのはどっち)」というタイトルで記事を書いた。
それから約7年半が経過して、タイの(チェンライの)様子も大分変って来たし、自分の生活や見方も少し変わった。

今回、そういった事を加筆訂正して、最新の日タイ比較をしてみた。
何が違ったかを分かり易くする為に、7年前の記事はそのまま、青色で残す。


日本とタイを行ったり来たりの生活をしていると、ここは日本の方がいいとか、そこはタイの方がいい、と思う事が色々ある。
一般的に、日・タイの良さを比較するのは大変だし、殆ど不可能だと思うので、ここでは、今迄の自分の経験上感じた事を列挙して、比較してみたい。
なので、かなり主観的評価が入ると思います。
また、総合的な比較ではなく、個別の問題の羅列です。
尚、自分の経験を基に比較するので、タイと日本の比較と言っても、実際にはチェンライの田舎(今は市内のコンドミニアムに暮らす様に成ったので、パーン郡の田舎とは違います)と大都会の東京との比較になります。

① 交通機関は日本の方が、断然良い

何と言っても、日本の電車は便利。
早朝から深夜まで、何処へでも行けるし、何処からでも帰れる。
例え道が分からなくても、大通りをちょっと歩けば、地下鉄の駅があるので、そこから何処へでも行ける。
チェンライでは、街の中の移動でさえ不便。
ソンテウは何処行きなのか分からないし、トゥクトゥクも何処にでもいる分けではない。いちいち、道順を説明したり値段の交渉をするのも面倒くさい。
日本なら、切符を買う必要もない(今は、何処でもスイカで乗れる)ので、簡単に電車に乗れる。
車だと、酒は飲めないけれども、電車ならどんなに酔っぱらっても安心して家へ帰れる。
チェンライの郊外に家があると、街で遊んで(飲んで)いても、帰りの足の心配を常にしなければならない。
(今は、市内に住むようになったので、歩いて帰れる範囲で飲む事が増えた)
特に、夜になると、ソンテウも無くなるし、タクシーやトゥクトゥクを捕まえるのも容易ではない。
チェンライ県には、電車は全く有りません。当然地下鉄もない。(多分、地下道もない)、定時運行のバスも極めて少ない。

バンコクならともかく、地方の田舎に住む場合、車が無ければ物凄く不便。極端な場合、島流し、生活になる。
バイクでもいいけれども、長距離の移動は疲れるし、雨の心配もある、交通事故の多いタイでは危険も大きい。やはり車の方がいい。
しかし、車は、駐車場の問題とか、酒が飲めないとか、事故の心配とか、運転が面倒とか、奥さんに使われるとか、色々問題があるので、歩いて行動出来る電車網の発達している日本(東京)の方が断然いい。

インターネットでタクシーが呼べるように成ったので、市内や近郊なら、夜でも足の確保はやり易くなった。


② 日本では日本語が通じる

あたりまえの事だけれども、殆どの人にとって、これが日本での最大のメリットだと思う。
話す聞く、だけではなくて、看板や標識も読める事も大きい。
タイでも、英文の看板や漢字の看板は、結構分かるが、タイ語の看板を苦労せずに読める日本人は少ない。
自分の分かるのは、เข้า、ออก、ยา、ぐらい。

でも、たまに奥さんとバンコクの街を歩いていると、タイ語しか読めない奥さんより、英語(ABC・・・)も中国語(漢字)も、ついでに日本語も、読める自分の方が、有利な時もある。

スマホで、日本語⇔タイ語、の変換が出来る様に成ったので、タイ語が分からなくてもある程度の意思疎通は出来るようになった。
タイ語で来たメールを日本語で読むことが出来るし、日本語で書いたメールを送る事も出来る。
翻訳精度の問題はあるが、全く意思疎通が出来ない状態からはかなり改善された。
タイは日本と同じでスマホのメールはLINEが主流なので、その点はきわめて都合がいい。

音声翻訳も少しは役に立つ様だが精度は問題ありらしい(自分は使った事が無い)。
文字を読み取って翻訳、という機能もあり、役に立つ事も有るらしい(これも、自分は殆ど使った事が無い)。


③ 日本のゴミ捨ては面倒くさい

ゴミ捨てなんて些細な事と思う方が多いでしょうが、基本的に朝は9時頃起きる自分にとっては、大問題。
遅い時は10時ぐらいの時もあるが、早い時は8時半ぐらいにゴミ収集車が来るので、8時ぐらいまでには捨てないといけない。
曜日も決まっているので、燃えるゴミは火・金、ビン・缶・プラは月曜、資源ゴミは土曜と、週に3~4日、ほぼ半分の日に、7時頃起きなければならない。
これは辛い。

仕訳も難しいし、面倒くさい。
間違えると(或いは、ゴミ収集の人が勘違いすると)持って行かない時もある。
(まあ、これは殆どないですが)
妻の日本滞在中、一応ゴミの分別の仕方は教えたのだが、タイ人には、此れを完璧にやるのは無理な様でした(自分の奥さんだけ・・・?)。

タイは、ゴミ捨て場はちょっと遠いけれども、何時捨ててもいいし、何でも一緒に捨てていい(分別がいらない)ので、すごく楽。
(でも、ビンとか缶は売れるらしいので、奥さんは分別しています)
ただし、タイでもゴミ収集車が来る地域の方が多いのかも知れない。
自分の村のようなケースは少数派・・・?。

村のごみ収集場所は変更されて遠く成ったので今はちょっと不便に成ったらしい。
しかし、今はコンドー暮らしで、コンドーは各階にごみ捨て場が有るので村に居る時より楽。
一応、リサイクルと普通ごみは分けられているが、それ程、分別を気にする必要は無い(と思う)。

兎に角、日本は時間とか曜日とか、分別の種類とか細か過ぎる。


④ 気候は全体的にはタイの方が良い

これは、ただ単に自分が、寒いのが大嫌いな為で、春や秋は日本の気候の方が好きです。
でも、タイに住んでいる日本人で、気候がいい事をタイに住む理由のひとつに上げる人は結構います。
(詳しくは、このブログの「日本とタイ、暮らし易いのはどっち(季節別)」を参照して下さい)

2月~4月頃(雨季が来るまで)、PM2.5 で空が黄色くなる事が、ここ数年ますます酷くなっている。
この季節、チェンライより東京の方がはるかに空気が綺麗。


⑤ 食べ物は絶対に日本の方が美味しい

自分が、日本に戻って来る理由のひとつが、美味しいものを食べたい為。
中には、タイ料理が美味しいので、タイが好きになったとか、タイに来たとか言う人が、居ますが、自分から見れば、ちょっと変な人達です。
少なくとも、1年に1回ぐらいは日本に帰国して、日本の物を食べた方がいいと思う。

「郷に入っては郷に従え」と言うけれども、殆どの日本人は、タイ人と同様の価値観やタイ人と同様の味覚、を持つのは不可能。
だとしたら、振れない日本人らしさ(日本人の価値観や味覚、その他諸々)を維持した方がいいと思っている。
その為には、たまには、帰国した方がいいのでは。
(自分の知り合いの中には、非常にタイ(or タイ人)と親和性の高い人がいて、其れは其れで羨ましい、とは思いますが)

和食店も7年前と比べれば増えて来て、和食好きの日本人にとっては外食事情は改善された。
日本人経営の、ほぼ日本の味を出している和食店が出来たのが大きい。
タイ人経営の和食もどき店も増えているのも好ましいが、味の方はイマイチのお店が多い。

食材も、リンゴ、イチゴ、ナシ、などいい物が出回るように成った。
また、田舎のタラートと違って、センタンのトップスなどで、いい食材を揃え易く成った。


⑥ タイは物価が安い・・・?

日本ではなく、タイに暮らす大きな理由として、物価が安い事を上げる人がいます。
特にテレビなどで、「15万円でタイで豪華な暮らし」みたいな事を言っている番組がありますが、あれは、自分から見れば、「・・・?・・・」です。
まあ、確かに全体としてみれば安いかも知れませんが、なかなか美味しい食材は無いし、住環境もいまいち。
それを、日本並みのものに近づけようとすれば、お金も日本並みに係るし、ものによっては、日本以上にお金がかかる。

この傾向はますます強まっている。
正確に比較出来る数字を持っていないので「勘」ですが、7年前と比べれば物価は2~3割高くなっている気がする。

タイは物価が安いので、タイに来れば贅沢が出来る、という考えはそろそろ捨てた方がいい。
何にお金を使うかによっては、日本より大分安いものも有るが、全般的には人件費やそれに伴う物価の上昇は停滞している日本より大きい。
食べ物や生活スタイルで日本並みのものを求めれば、日本と同等、もしくは、むしろお金が掛かる、と思った方が良い。
ただ、貧富の差が激しいタイでは、まだ、貧しい人達も多いので、それに合わせれば生活費を安くあげる事は出来る。

チェンライなら、貧しい人達(多数派の庶民)の平均か少し上の生活を目指してアパートを借りたり、土地に溶け込んで生活(例えば、移動はバイク、市場で買い物、タイ料理の屋台でも満足して生活)すれば、ベースとなる支出をかなり低く抑える事は可能で、余ったお金で飲み歩いたり、出掛けたりすれば、1人暮らしなら日本より面白い生活が送れるかもしれない。
ただし、それには、元気である事とか、日タイの違いに対応出来る能力とか、対人関係の能力とかが無いと「面白い」まではいかないかもしれない。


ただ、明らかに日本よりも安いものもあるので、そういう需要がある場合は、タイの物価の安さ(人件費の安さ)が大きなメリットになる事もある。
例えば、家事や介護を人に頼むようなケース。
家なども、日本的な住み易さ(例えば、しっかりした木の家とか、畳の部屋とか、ウォシュレットとか、快適な風呂とか、使い易い台所とか)を求めなければ、広い家や、プール付の家、見た目が豪華そうな(趣味の悪い)家具に囲まれた家、に住む事も出来る。

要は、単純に物価が安い分けではなく、求めるものや期待する水準によって、高くもなるし、安くもなると言う事です。
一概には言えませんが、分かり易く表現すれば、「安かろう、悪かろう」です。
車などは、新車も中古車も日本より高い。
(特に、中古車はめちゃくちゃ高い、日本なら絶対廃車の様な車でも、結構高い値段で売っている)

自分の場合は日本では質素な生活が身に付いているので、それ程お金は使わないが、タイでは穴の開いたサイフ(ワイフ?)を持っているので、無駄使いが大きい。
金銭的な問題では、此れが一番のネック。
タイ人の嫁さんを持っている人は、同じ悩みを抱えている人が多い(と思う)。

あと、最近のコロナ禍の問題は、チェンライはほぼ新規感染者が居ないので、この点は日本より遥かに有利。
入る時にマスクが必要な施設も一部あるが、日頃の生活では殆どコロナの事を気にせず生活出来る。

その他、VISAの取得条件が年々厳しく成って来ている。
問題ない人には関係ないが、VISAの取得条件がギリギリ(例えば、預金残高がギリギリとか)な場合は、結構、気を使う。

日本では必要のない、書類の提出(90日レポートなど)をしなければならないとか、そういうのも結構煩わしいし、より、厳しく成って来ているように、感じる。

7年前と比べて、在留邦人の高齢化が進んでいる、というのも一つの変化。
日本人会の年齢構成を見ても高齢化が進んでいる。
もっと若い方(と言っても50代でも十分若い)が来た方が、日本人社会が活性化されていいと思うのだが、こういうのはしょうがない。

自分がタイを気に入っている理由の一つに、「タイ人の緩い性格」があるが、その点に関してはチェンライは殆ど変わってないのがいい。


以下、「日本とタイ、暮らし易いのはどっち(2)」へ続く(予定)。


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タイの生活、チェンライの生活」カテゴリの記事

コメント

暖かい気候の国の人ほど穏やかな感じがします。
でも一度喧嘩になると凄いんじゃあないですか?

エジプトに旅行に行ったときタクシーの車窓から見たカイロの路上は朝からアチコチで喧嘩していて それを止める人もいて漫才のようでした。

タイの田舎は穏やかなんですか?


コメントありがとうございます。

パーンの田舎に居た頃は、夫婦喧嘩が遠くから聞こえて来ました。
それだけ大きな声で怒鳴り合っている、という事です。

最近は収まってますが、家(うち)の奥さんも怒ると凄いです。
親だろうが、お兄さんだろうが、私に対してだろうが、娘にさえ、徹底的に罵倒します。

男同士の取っ組み合いの喧嘩は見た事が無いですが、ホントに恨みを持つと銃を持ち出すので危ないです。

9時ご起床だと2時間も前に、日本での立ち会いが始まっていますが、

前場はあまり重要視されていないのでしょうか?

P様、コメントありがとうございます。

日本でもタイでも起きる時間はそれほど変わらないので、タイに居る時は、言われるように成ります。
それでも何か気になる事がある日は、早く起きます。

暇潰しに株価を見る時は多いですが、デイトレの様な事はしないので、基本的に短期の値動きは余り気にしない様に注意しています。

いつも楽しく読ませていただいております。
私もパーン出身の妻がおりまして、まったく同じような悩みをかかえていますので、笑ってしまいます。
現在50代であります。家もパーンとパヤオの間に作ってはあるのですが、無人状態がつづいてます。
貯金もありませんので、なかなかタイに行く決心がつきません。
4歳の娘もおりまして、今後、どのように教育していこうか検討中です。(現在はタイ語は話しません)
将来、機会があればチェンライでお会いしたいですね。

Take様、コメントありがとうございます。

家(うち)の娘は、タイで生まれ育って、小学校1年の時は全く日本語が喋れませんでしたが、日本の小学校に入れたら3ヶ月ぐらいで少しは話せるように成りました。
多分、逆の場合でも同じだと思います。

教育は日本がいいかタイがいいか、というのは、そのご家族の考え方次第で、どちらがいいかは言えないですが、自分の娘に関して言えば、日本の方がいいと思ってます。
(といっても、どちらでもいいが、敢えて言えば日本の方がいいかな、というレベルです)

チェンライの方に来られる事があったら、一声掛けて下さい。
このブログのコメントで「非公開指定」などで連絡いただければ。
まあ、今は、コロナでちょっと来難いですね。

コメントと言うよりも質問なのですが、宜しければ教えてください。
今回タイに帰国されて、イミグレーションにTM 30の届はされたのでしょうか?
以前、タイに入国後TM30が必要で大変面倒だったのですが、最近コロナで海外に行く事が無くなり、TM30届をすることが無くなったので、現状どうなっているかご存じならお教えいただきたいのですが、宜しくお願い致します。
 

ekibenya様、コメントありがとうございます。

一応、しました。

まだどうするか決めてないですが、もし滞在期間の延長の手続きをするとしたら、そこでTM30をしてないと問題になるかもしれないと思って、一応、手続きはしました。

普通はイミグレの中で手続きしますが、入口で係官にパスポートを渡して、暫くしてそのパスポートが返却されました。
通常はタビアンバーンの提示とか大家(自分の場合、妻)の身分証明書の提示が必要ですが、今回は自分のパスポートの提示だけで、他のものは要求されませんでした。

迷人 様

返信ありがとうございます。
私自身、一昨年の年末年始よりチェンライへ行っていません。
コロナ終息しましたら、ぜひチェンライでお会いできたらと思います。

迷人様  こんばんは。
いつも楽しく拝読させて頂いています。
タイと日本は色々と違って、何方にも長所と短所が有りますね。でも私もタイの雰囲気が大好きです。
タイに住むに当たっても住む地域、北部とバンコク、南部ではまた色々と違いますね。

ほとんどの方は選択の余地は無く、知り合ったタイの女性の地元に家を建てて住む事になるみたいですね。

よっちゃん様、コメントありがとうございます。

「知り合った女性の地元に家を建てる」、日本人は多いです。
でも、家を建てても一時的に住むだけで結局そこに住まない人も多いです。
自分の場合もそうです。
タイ人の女性が日本人と結婚した場合、地元に家を建てる、というのが「故郷に錦を飾る」、みたいな感じに成っている気がします。
こういう場合、家を建てれば半分目的を達成した事に成るのだと思います。

同じチェンライ県出身や他県の出身で、「地元」じゃない場所に家を建てた場合は定着率が高いようです。

タイでは穴の開いたサイフをワイフと呼ぶくだり、思わず吹き出してしまいました。

zurru様、コメントありがとうございます。

つい最近もスマホを買わされまして、それは、構わないのですが、自分がアイホンSEなのに、奥さんはアイホン12。
アイホン12はSEの2倍ぐらいします。

そこは、まあ、しょうがないとして、実際に買わされたのはアイホン12-PRO。
12-PROは12の更に5割増しぐらい。

どうせ、奥さんなんて高機能な物を持っていたって使いこなせないのだがら無駄ですが、要するに友達に自慢する為に「高い物を欲しがる」、それだけの事。

家(うち)の奥さんの場合、何か買いに行くと、棚に並べている一番高いのを欲しがる。
機能なんて見ないで、値段だけで高い物を欲しがる。
もうこれは「ば○」、としか言いようが無いです。

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