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2021年8月 4日 (水)

タイの家(玄関)

2021/08/03(タイの家)(玄関)

今日、新しい家の工事の進捗状況を見に行って来た。
と言っても、ここ1ヶ月余り、ゆっくりとしか進んでいない。

今は、不動産開発業者からの引き渡しを待って居る状態で、建付けのチェックをして、問題が有ればそこを直させている段階。
それが中々進まない。

まあ、言った所は大体直しているので、そろそろokを出してもいいと思っているが、そこは奥さんに任せている。

今回は、それと関連して、タイの家の間取りに関する話。

自分はタイと日本以外は殆ど知らないが、タイの家と日本の家とは随分違うという事は、タイに来始めた20年程前から感じていた。
今回は、その違いについて思った所を纏めてみたい。


N28
2015年5月に撮影した、木造高床式の家(チェンライ県パーン郡)

セメントの部分があるが補修してこうなったのか、最初から基礎部分はセメントだったのかは分からない。
木造高床式の家は本来は木で出来ている。
多分昔は、タイの家はこれが標準だったらしい。

15年程前にチェンライ県のパーン郡にバンコクから移って来た時は、周囲の家は「木造高床式」の家が多かった。
しかし、それ以降に村に建てられた家で「木造高床式」の家は1軒しか知らない。
取り壊されて木造以外の家に建て直された家は多い↓。


S6
建築中のタイの田舎の家、2015年5月に撮影(チェンライ県パーン郡)
元々は此処に木造高床式の家(奥さんのお婆さんの家)が有った。
前の写真の家はこの家の隣。

パーン郡でも、「木造高床式」の家は少なくなっている。
なので、今回は「木の家」ではない普通(?)のタイの家と、日本の家との違いについて考える。

ただし、自分は建築の知識が特に有る分けでは無い。
日本の家で良く知っているのは、大網に1軒と山梨に1軒と東京に1軒の自宅。
タイでは、バンコクに住んでいた時のコンドミニアムが3ヶ所、16年前にパーンに新築した家が1軒、今住んでいるチェンライ市内にコンドミニアム、と今準備中の新しい家が1軒。
その他には、日本やタイの親戚の家や知り合いの家、子供の頃住んでいた中野や日野市の家、成田や大阪で一時的に暮らしたアパートなど。
それらの、見たり暮らしたりした経験で日本とタイの家の違い、感じた事を、主に「間取り」を中心に考える。

ただし、自分の記憶や経験の範囲で書くので、必ずしも「一般的に、そう言える」とは限らない。
自分の記憶違いや知識不足が有る事を前提に読まれて下さい。

尚、これは「どちらがいい」とか「文化的にどうだ」とかいう話ではない。
ただ単に、「日本の常識がタイでも通じるとは限らない」「こんな違いが有って面白いな~」という程度の話です。


前置きが長く成りましたが、まず一番に日本の家とタイの家の違いと言えば「タイの家には玄関が無い」事。
これは最初の頃(20年前ぐらい)には、かなり違和感が有った。
玄関も作らないような、レベルの低い人達だと、ちょっと思った。

日本に住んでいた時は1軒家でもアパートでも必ず玄関、或いは、それらしきものが有ったが、タイの家には玄関が無い。
いきなりリビングルーム。


N21_20210804004201
今準備中の新しい家

左側は駐車スペースにする積り。
右側から家に入る。


N22
家へは「掃き出し窓」から入る

ちょっと用語が分からなかったので、ネットで調べてこういうのを「掃き出し窓」というらしい。もしかしたら違っているかも。

此処を入るといきなりリビング。

尚、下駄箱は後で左側のスペースに置く予定だが、大体タイ人の履物の置き方はこんな感じ。
これでもきちんと置いて有るほう。
右側のサンダルの様に、歩いたまんまで足跡のように、放置する人も多い。

この家は建売なので選択の余地が無いが、16年前にパーンの家を建てる時は「玄関」を作ろうかと考えた。
しかし、タイ人には「玄関」という発想は無いらしく、タイ人(主に奥さん)の考えに従ってパーンの家にも玄関は無く、写真の家と同じ様に「掃き出し窓」から出入りする構造にした↓。


C1
2015年5月に撮影したパーンの家
家へは右側のベランダに面した「掃き出し窓」から入る。


今住んでいるコンドーは扉から直接リビングに入る構造。
履物は、リビングの端の方(扉の近く)に置く。下駄箱もその辺りに有る。
タイ人の住んでいる部屋では、扉の前の廊下に履物が置いて有る事も多い。


N26
今住んでいるコンドーの出入口

傘がぶら下がっている左側に有るのが下駄箱。
下駄箱に入りきらない履物が溢れている。
靴多過ぎ。因みに、自分の物はサンダル1、靴1、運動靴1の3つのみ。
下駄箱の中は殆ど奥さんのハイヒールなど。

また、扉に掛けてある袋は以前は無かった。
TOPS などでプラスチックの袋をくれなくなってから、忘れない様に此処に掛けてある。
ついでに言うと、マスクも忘れない様にこの近くに置いて有る。

タイと日本しか知らないが、世界的に見て「玄関」って有るのが一般的なのか、日本だけ特殊なのか、或いは、タイでも「いい家」は玄関が有るのか?。
知っている方が居たらコメントで教えて頂けると有難いです。


今回は「玄関」だけで以下次回。
結構、日本の家とタイの家の違いって有ります。
その違いを見ると、日本とタイとの生活様式の違いが少し見えて来るかも。


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日・タイ、比較」カテゴリの記事

コメント

「玄関」、とても面白いです!

日本の場合、狭いワンルームマンションでも、小なりとはいえども、玄関はついています。たしかに。
タイの諸兄姉は、玄関を無駄なデッドスペースとみるのでしょうか。

日本の場合、ここ20~30年でさらに進化し、「床から天井までの靴入れ」から高級そうなマンションはウォーク・イン・シュー・クロゼット(WISC)に発展進化しました。

でもWISCは危険に満ちていて、あっという間に靴で溢れかえるそうです。女性の靴で。

話は変わりますが、AGC、業績好調(利益倍増)のようですね。


P様、コメントありがとうございます。

確かに、今のコンドー(床面積60㎡)に玄関のスペースを取ると、何処かを削らないとならないです。
現状でも狭いのに玄関を作るのは無理な感じがします。

まあ、一番無駄にスペースを占有しているのは奥さんの衣類やバック、帽子、ガラクタ類、ですが。

もともと昔の日本の家の作りは、扉を開けたらすぐに部屋だったそうです。
「玄関」は中国から仏教が伝わってから作られ、仏教用語で「尊い仏道にはいる入口」という意味だそうです。
「玄関」は不浄な外界から神聖な室内を隔てる一種の「結界」と考えれば分かりやすいと思います。
ちなみに、タイも日本も靴を脱ぐ文化ですが、米国や中国では室内でも靴を履いたままです。
若い頃、米国でホームステイをしていたことがありますが、玄関扉を開けたらすぐにリビングルームで土足のまま暮らしていました。
日本以外で「玄関」がある国があるのかは知りませんが、世界の玄関を調べたらきっと面白い本が一冊書けそうですね。

マムアン様、ご教授ありがとうございます。

そうか!・・・靴を履いたまま家に入る人達も居るのですね。

日本に居た頃は「家には玄関が有る」というのが当たり前だと思っていましたが、世界には色々な生活様式が有るのですね。
タイに長く居ると、日本では有るのが当たり前だと思っていた「玄関」も、無くてもいいかな、と思うように成りました。
でも、靴を履いたまま家に入るというのは・・・さすがに・・・。

「結界」という意味なら、玄関も有っていいかも。

玄関前のテラスみたいな部分と柵の部分が差し迫っている感じがしますが 住んでしまえば慣れてしまうんでしょう。新しい家に住むと言うのは新鮮で良いですね。

名人さんは沢山 家があって 家の世話が大変な気もします。

コメントありがとうございます。

大網の家とパーンの家は機会が有れば売ろうと思ってます。
でも、どちらも買い手を捜すのが難しそうです。

このブログを以前から読まれている方は感じているかも知れないですが、自分は何でもズルズルと引きずる性格です。
要らない物をスパッと切るのが苦手です。

日本的な玄関はともかく、下足場?的なスペースが内側(部屋内)にあって靴がゴロゴロっていうのはなんか抵抗ありますねw
自分のタイでの何軒かの経験ですとドアの外(廊下や土間)に下駄箱置いて部屋には靴を入れないようにしてました。
ドアの外側に簡易的に囲ったスペース(半畳~1畳)を網戸付けて作らせたこともありました。虫も入ってこなくなり快適だったんですが強風で壊れましたw

ねまき猫様、コメントありがとうございます。

今のコンドーは外に(廊下に)下駄箱を出している家は無いので、多分、管理上出来ないような気がします。
奥さんが靴類を10足ぐらいに抑えてくれれば、何とか収まるとは思いますが、貯めるのが趣味みたいな人なので、スペースが有れば、その分新しい物を買って来るのでイタチごっこです。

迷人様  おはようございます
タイのコロナ禍は酷くなる一方で全く改善する雰囲気はないですね。

彼女の家がチェンライ県、メースアイの田舎に有りました。やはり玄関は無くてサッシの窓❓から出入りでした。靴(クロックスサンダル)は外に放置なので、特に朝履く時に必ずサンダルの中を確かめる様に‼️と彼女から注意されました。
毛虫、サソリ、ヘビなどが入っている事があるためだそうです。日本みたいに玄関が有れば良いのに。。。と思いました。

よっちゃん様、コメントありがとうございます。

コロナが此処まで長引くとは予想して無かったです。

確かに、タイの田舎は毛虫、サソリ、ヘビなどの危険がありますね。
まあ、実際には被害にあった事は自分は無いですが。

高床式住居は水害や動物の侵入を防ぐ意味があったと思います。
今日はそれらの心配は無くなったのでしょうか?
履物が散乱している光景は、どうにも落ち着きません。
下駄箱は有って欲しいですね。

zurru様、コメントありがとうございます。

チェンライは治水状況が改善された気はしませんが、バンコク辺りは自分が来た20年前には、既に大分改善されて居たという話を聞いた事が有ります。

また、木造のスカスカの古い建物と違ってコンクリの家は外部からの小動物の侵入を防ぐのではないか、という気がします。

街の方は靴を履く人が多いですが、田舎は殆どサンダルなので、当分この状況は変わらない気がします。

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