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2022年6月 6日 (月)

多拠点生活

2022/06/06(多拠点生活)

今はチェンライ市郊外の家を家族との生活の拠点として、市街地にあるコンドーは週に2回程遊びに行く時などの拠点としている。
基本的に、チェンライでは2つの拠点を持つ「2拠点生活」。

他に、パーン郡に昔住んで居た家が有るが、これは殆ど利用しないので拠点では無い。
パーンの家は、奥さんの一族が近所に住んで居る。
奥さんの地元である事と、若干、果物などの栽培をしているのでその収穫などにたまに行く事がある程度。

奥さんは月に1回程、自分は数ヶ月に1回程しか行かない。
雑草の草刈りなど、簡単な管理は有料で近所のお義兄さんに任せている。


タイに関する拠点は以上の様に成っているが、自分の場合日本にも家が有って、それも拠点の様に成っている。
ここ3年程はコロナの影響で日本との行き来は減ったが、逆に帰国した時は3ヶ月とか5ヶ月とか長く滞在していた。

タイで暮らす様に成ってから20年程に成るが、大体100日程は毎年日本に帰国している。
コロナ前までは年に4回ぐらいは帰国していた。

尚、日本には家が3つ有って、拠点と成っているのは東京都杉並区の家で、帰国中は殆どそこで暮らして居る。
後は、山梨県北杜市と千葉県大網の家で、北杜市の家には年に2~3回行くが、大網の家には殆ど行かない。


拠点が沢山有るのは有利なのか不利なのかは見方に寄って違うが一長一短がある。

有利な点としては、生活に変化が付けられるのでマンネリ化が防げる。
1ヶ所で暮らして居ると生活が単調になりがちだが、場所を変えるとそこで刺激を受けて生活・行動が活性化する。

日本とタイの様に国が違えば、生活スタイルや価値観などの違いも大きいので刺激も大きいが、日本国内でも田舎と都会では色々な違いがあり、それに刺激を受ける。
(東京と北杜市の違い)
東京と大阪の様に都会どうしであっても、そこに住んで居る人の気質の違いや、街の雰囲気の違いが有って、暮らして見てその違いを体験出来るのは面白い。
(長期出張で大阪に7ヶ月ぐらい暮らした事が有る)

もう1つは、何んとなくの安心感。
拠点が幾つか有ると一か所がダメに成っても、他に行く所が有るという安心感がある。

実際にはそういう事は殆ど無いだろうが、例えばタイでの生活が行き詰った時、日本に帰るという選択肢が有る。

逆に、日本が生活に適さない国に成った場合、日本を捨てるという選択肢も取り易い。

自分の生きている間にそういう事が起こる可能性はゼロに近いと思うが、日本が経済的に破綻して、日本で暮らすより他の安定した国で暮らす方が有利、という状況は起きるかもしれない。
実際に、数は少ないがシンガポールやオーストラリアなどに移住した日本人も居る様だし。

兎に角、拠点として外国を含めて多拠点を持つ事は、1ヶ所に留まっているよりも色々な角度でものが見える、ある程度客観的に比較出来るという利点がある。

不利な点としては、コストは明らかに拠点が多い方が不利。
安定した人間関係を作るにも若干不利。
あと、歳と共に移動の手続きとか、移動に要する体力とか、複数の拠点を維持する手間とかが面倒に成る。

歳を取れば段々色んな事が出来なく成るので、いつかは拠点を1つに絞る事が必要な時期が来るかもしれない。
体か頭が思う様に動かなく成ったら、日・タイ間を往復する様な事は困難に成るので「その時は日本かな」と思っているが、家族の事とか色々な要素が絡むので今は確定的な事は分からない。

また今迄、タイと日本の2重生活を長く続けて来たので、それを無駄なく解消するというのもかなり面倒くさい。
一番面倒なのは、持っている家や土地をどおするかだが、他にも、お寺の関係とか、資金管理面の問題とか色々ある。
最終的に拠点を1つに絞るとしても、その形が見えて来ないと手が付けにくい。


ちょっと話を変えて、チェンライに住む邦人の話。

日本に帰国する頻度はどれくらいなのか・・・?。
統計が有る分けでは無いので推測だが、1年に1回ぐらい帰国する人はかなりの少数派だと思う。

日本に家族が居たり、家が有ったりして定期的に帰国する人は2~3割の様な気がする。
自分の場合は知り合いに高齢者が多いので、若い人ならもう少し多いかもしれない。

自分の周りには、もう5年も帰ってないとか、7年も帰ってないとか、10年以上帰国してない様な方が多い。

たまに、自分が帰国するというと、「(手間が掛かって)大変だね」という人が居るが、これはどうなのか・・・?。
(要するに、日本になど帰国したくない、という考え)
日本人なら、「たまには日本に行って見たい」と思うのが自然な気がするが、どうなのだろう・・・?。

自分の育った国、チェンライの多くの邦人の場合50年以上も暮らした国をたまには見たいと思わないのか・・・?。

自分としては、たまには帰国して今の日本を見たいと思う。

多拠点生活の利点は、色々な価値観や生活スタイルに接する事が出来る点で、5年や10年も帰国しないのでは、結局、今の状態でマンネリ化して、知的な刺激を受ける事が少なく成ってしまう気がする。

ここで暮らして居る邦人は日本人で有る事に誇りを持った方が多いが、もしそうなら、定期的に帰国して今の日本を知る努力をした方が良い。
外国人が訪日して日本文化に良い刺激を受ける事はあると思うが、ぬるま湯に浸かった邦人が帰国して受ける刺激はそれ以上に有意義なものであると思う。

物事を客観的に見る能力や、多様性を理解する能力、色々な価値観の存在を理解する事、文化の違いを把握する事は、外国に暮らす者にとって重要だし、それこそが多拠点生活の利点の大きな部分だと思う。


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日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

親から譲り受けたものだし思い出もあるので、なかなか処分するわけにはいかないですよね。
僕は家族もいないので、今の不動産は処分したいと思っているのですが、やはり思い出があるので、なかなか手放せないでいます。

昔、中学まで暮らしていた家屋は、親が売却したのですが、何十年もたち、ついに取り壊されて今はアパートになっていて、跡形もないのは、さすがに悲しいです。

中川大志・主演
「砕け散るところを見せてあげる」
の映画の中で、昔の自分の家から見える風景が舞台になってスクリーンに出たときは、この上なく嬉しかったです。
(自分の出身校や自分の暮らしている町までスクリーンに出ました)

名人さんの場合、
別に処分しなくても引き継ぐ家族がいるので問題なかったのですね。
思い出があるのだから、あるにこしたことはないですね。

コメントありがとうございます。

娘には余り負担を掛けたくないと思っているので、どこかの段階で整理は必要だと思ってます。

もう自分もいい歳なので、突然消えても周囲の人が余り困らない様にしておかなければとは思うのですが・・・。

前回今回と興味深く拝見しました。
十数年前は私も、東京、千葉、神奈川、タイ、と多拠点生活でした。
朝起きると一瞬「どこに居るんだっけ?」みたいな感じがままありました。
結局、整理して東京とチェンライになりましたが、コロナでタイはお留守。
そろそろ行こうかと考えてます。
(行きは良いのですが帰りがちょっと面倒のようです)

タイに拠点を持ったのは二十数年前ですが、やはり日本の将来に危惧を抱いたのが理由です。
リスク分散ですね。
首都圏に地震が来たら、大火災になりますし、それを生き延びても餓死する可能性が大きいです。
富士山噴火も連動しそうだし・・・
経済的には「アベノミクス=日本大安売」でもって日本は終わったと思ってます。

色々考えると、日本とタイという選択は(リタイア人には)ベストに思えます。

かおるパパ様、コメントありがとうございます。

朝起きると「一瞬どこに居るんだっけ?」みたいな感覚は自分もあります。

自分の場合はリスク分散よりも「色んな所で遊びたい」「色んな経験をしてみたい」的な感じが強いです。

真面目な話、5年以上帰ってない日本人、クレカを持ってない日本人には気を付けた方が良いですね。

デカチンコ様、コメントありがとうございます。

自分の知っている範囲では5年以上帰国してない人は結構多いですが、皆さんいい人達です。

でも、時間が止まっている様な方、味覚がちょっとずつズレて来ている様な感じがする方も少しは居るような・・・?。

まあ、人の事は言えないですが。

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