« 悲惨な話1 | トップページ | 悲惨な話3 »

2023年10月 1日 (日)

悲惨な話2

2023/10/01(悲惨な話2)

前回の記事、「悲惨な話1」で書いたように心筋梗塞に成って9月27日の早朝に緊急手術をした。
心臓付近の詰まっている血管をバルーンで広げる手術は無事成功して、その後、特に痛い所も無く、今のところ(10月1日現在)後遺症の様なものは感じなく、普通に生活出来るように成っている。
(一応、起きて座っているか、寝ているかで、出歩いたり、運動とかはしていない)

痛みは手術中も手術直後も特になく、少しチクッとした程度で、頭もハッキリしていた。
(ただ手術中は凄く息苦しくて、それが結構辛かった)

手術後CCUという部屋に移された。
(CCUはICU程では無いが重症患者用の部屋と奥さんが説明してくれた)
(ちょっと調べたら、循環器系の患者の部屋でもあったらしい)
実は、それからの方が有る意味、大変だった・・・というか悲惨だった。


231001h
CCUの部屋

このベッドに寝て、左腕は点滴、右腕は血圧を測る布を巻かれる。
右腕の指にも何かの計測器がはめられる。
血圧は20分置きぐらいに自動的に測られる。多分、心拍数とかも常に測られていたと思う。
後、体の数ヶ所にセンサーのようなシール(?)が貼られてそこからもコードが伸びていて、兎に角、体中グルグル巻きにされている。


231001g
自分のベッドからナース室の方を見る、2023/09/28 10:04撮影

この写真はCCUに入った翌日(既に、ある程度動いても良くなった時)に撮った写真。
奥さんに持って来て貰ったパソコンでブログでも書こうか、と思っている時。
ナース室は目の前なので、呼べば直ぐにやって来てくれる。
ただし、ナース室から丸見えなので、プライバシーは無い。


まず、ベッドの上で、「起き上がってはいけない、(手術の時、管を通した)右足を動かしてはいけない」と言われた。
まあしょうがない、起き上がろうと思えば問題なく置き上がれるが、体の中に管を通した後だから変に動いてはいけないのだろう。
ここは我慢して指示に従うしかない。

兎に角、ベッドに張り付いて仰向けに寝ているだけ。
寝がえりや、横向き、うつ伏せは出来ない。
首を上げて、ナース室の方を見る事は出来るが、胸を起こして見る事は出来ない(禁止されている)。
左腕には点滴の管が、右腕には血圧計の布が巻き付けて有るが、ある程度腕を動かす事は出来るので、呼び鈴を押したり、(ちょっと扱いにくいが)スマホを操作する事も出来る。


油断して、少し胸を起こして周囲の様子を見ようとするとナースさんに手で押さえつけられた。
(これ、全部で10回以上、もしかしたら20回ぐらい、やられたと思う)
「じっとしてて下さい」みたいな。

いつまでこうしていなければならないのか聞いてみたら9時間だと言っている。

・・・9時間・・・も・・・

別に仰向けに成って寝ている事自体は特に問題無い・・・が・・・生理的問題が・・・
流石にこれから9時間は無理だろ~!。

そう思うと余計に・・・暫く我慢してたが・・・

自分で動く事は禁じられているのでナースさんにお願いするしかない。
ベッドの横に呼び鈴が置いて有ってそれに手を伸ばして呼ぶ事は問題無いので、ベルを押した。
恥ずかしいとか言っている場合じゃない・・・でも、ちょっと恥ずかしい。

尿瓶をあてて貰って、どうなっているのか良く見えないが、自分の手で摘まんで感覚を頼りに瓶の先っちょに入れる。
兎に角、見れないのでどうなっているのかイマイチか分からない。
ちゃんと中に出るのか、横に漏れないのか、とちょっと(かなり)不安になる。
結局、1回目は緊張のあまり出なかった。

・・・(すいません)・・・(ナースさん)・・・

何度も手間をかける分けには行かないので、暫く時間を置いて、ギリギリ(?)まで我慢して、今度は大丈夫と思って2回目に挑戦するが、

ダメダメダメ・・・アセアセアセ・・・

こうなると、もう余計出ない。

そしたらナースさんがお腹を冷やす袋みたいのを持って来てお腹の上に置いた。
焦らず、ゆっくりでいいです、みたいな事を言った(タイ語が分からないが雰囲気でそう感じた)。

そしたら、ムワーッと出て来た様な感じがした。

で、2回目は何んとか目的達成。

それからまた暫くして3回目。
今度は問題なく出来た。
人生72年目にして尿瓶の使い方をマスター😂・・・そんなの自慢にならないか・・・?。

小さい方の問題は何んとか解決出来たが、更に大きい方の問題が・・・。

実は昨日の夜からお腹を壊し気味で、ぎゅるぎゅるした感じがしていた。
余り食べてないのでまだ助かっているが、これから数時間(残り4~5時間ぐらいだったと思う)我慢できるか。
兎に角、ベッドに張り付いたままで置き上がれないのだからどうしょうもない。
その時が来たら一体どうなるのか想像が付かない、想像したくもない。
兎に角、安静にして、刺激を与えないようにして、時間が経つのを待つ事にした。

しかし、やっぱり危険を感じる時がやって来た。
もうしょうがない、最悪の事態を避けるため(いい方法が有るかは分からないけど)、例によってナースさんを呼んで、窮状を伝えた。

そしたらナースさん慌てず(多分)冷静に、パンパース(マミーポコ?)を持って来て腰に巻いた。

・・・エッ!?・・・ここで「寝たまま」しろってか?・・・
・・・それじゃお尻の辺りが「く○」まみれになるだろ~・・・
・・・流石にそれは無理・・・

今回の入院劇でこの時が一番「悲惨」を感じた瞬間だった。
そう思ったら、お腹のぎゅるぎゅるが止まった。
そして、拘束が解ける最後まで、ぎゅるぎゅるがこれ以上酷くなる事は無かった。

まあ、最悪の事が有ってもパンパースが有るから・・・赤ちゃんはそれでやってるんだし・・・


と、まあ、今回の入院劇で悲惨だったのは手術の本番の方ではなく、CCUのベットに張り付けられた、この10時間(最初9時間と言われたと思うが、実際は10時間ほど拘束された)の方が遥かに辛かった。


という事で、今回の悲惨シリーズは2回で終わりにしようと思ってましたが、もう少し書きたいと思った事も有るので「悲惨な話3」に続く予定。
ただし、「3」はそんなに悲惨な話では無いです。


ブログ村ランキングに参加中。応援よろしくお願いします。今回は下ネタですいませんでした。

ポチッ  ⇒ にほんブログ村 海外生活ブログ タイ情報へ

にほんブログ村
http://meijin.air-nifty.com/blog/2019/08/post-6bb066.html

« 悲惨な話1 | トップページ | 悲惨な話3 »

健康管理」カテゴリの記事

コメント

寝たきりは私も経験ありますが、けっこうきついですよね。

ところで、気になった話。
高校時代の友人の兄が心筋梗塞になり、術後の治療で抗血栓薬(血液をサラサラにする薬)を処方されたのだが、その影響か脳出血をおこし植物人間状態になりました。
抗血栓薬が脳出血のリスクになることもありますので、ご注意ください。

お互い、子供が自立するまでは健康に留意して頑張りましょう。

KP様、コメントありがとうございます。

「子供が自立するまで」、あと4年ぐらいですかね、最低限そのぐらいは・・・。
まあでも、今自分が居なくなっても大勢に影響しない気がします。

血ってドロドロ過ぎると詰まるし、サラサラ過ぎると出血した時に止まらなく成るし、歳を取って範囲が狭まるといろいろ問題がありますね。
そこも注意しないと・・・。

迷人様 無事に退院されて良かったですね。
私も足の手術のときに術後に臥床したままで排尿が出来ずに困りました。看護師さんが尿瓶をセットしてくれましたが、頑張っても排尿出来ませんでした。点滴で水分が入るのでお腹が膨れて来て、遂に尿道に管を入れられて(痛い❗️)導尿されました。約1ℓ出ましたよ❗️と看護師さんに笑われました。
臥床しての排尿は想像以上に難しいですね。

鼠蹊部の動脈の圧迫止血のために長時間の臥床が強いられますよね。多くの患者さんは術後の臥床が辛いと言ってます。特に腰痛がある方はとても辛そうです。

よっちゃん様、コメントありがとうございます。

アレ何か緊張して慣れないと難しいです。
ベッドに張り付けられるのが辛いのは、皆さん同じなのですね。
腰痛が有ったら、更に悲惨ですね。
拷問みたいなもんです。

長時間動きを禁止されるって、とても辛そうです。
よく耐えられましたね。
トイレの問題も、慣れないと普通無理でしょう。
慣れたくもないですし。
ともあれブログネタとしてはとても新鮮で、良かったです。

zurru様、コメントありがとうございます。

臭い話ですいません。

ただ、リアルに描く事は、これから異国で似たような経験をされるかもしれない方の参考に、少しはなるかもと。
こころの準備にも少しは役に立つかと。

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

« 悲惨な話1 | トップページ | 悲惨な話3 »

無料ブログはココログ

雑記帳フォト2014

  • 吉野家の牛丼
    吉野家の牛丼