ある旅行者
2024/07/21(ある旅行者)
チェンマイの日本領事館よりチェンライ日本人会あてに以下のメールが来た。
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お世話になっております。
今回は、チェンライで亡くなった日本人の手続きに関し、御協力していただき誠にありが
とうございます。
以下、本件概要となります。
【死者】
xxxxxxxxx
xx xx(xxxx xxxx)
昭和xxxxxxxxx(65歳)
日本の住所は「xxxxxx市であるが、ここ1,2年は東南アジアを周遊していた模様。
現在遺体はプラチャーヌクロ病院に安置してあり、火葬可能。
所持品(現金約1万3千バーツ、パソコン、タブレット等)は、ムアンチェンライ警察署に
保管中。
【死者の妹】
xx xx
高齢であり、家から出ることができない。
メールも使用不可。
死者とは50年くらい連絡を取っておらず疎遠であったが、2024年1月の北陸地震を契機に
死者と再会。
しかし、その後も死者との関係は良好ではなく、今回の支援には消極的であり、死者の所
持金の範囲内で処理をしてほしいとの要望。
【状況】
旅券の査証欄や妹の言から、死者はここ1,2年東南アジアを単独で周遊していたと思料
される。
5月16日、死者が1人でチェンライからコンケン行きのバスに乗ったところ、ワットロンク
ンあたりで「胸が苦しい」と運転手に訴えた。
運転手が救急車を呼び、プラチャーヌクロ病院に搬送されたが、その後死亡。
警察から総領事館に家族調査依頼があり、当館の調査で上記妹が判明。
上記妹は死者との関係が良好ではなかったこと等から、支援を拒否。お骨も日本送付不要
とのこと。
しかし、同妹は死者の所持金を使用して遺体処理を行うことには同意。
同妹には、xxから「当地邦人(xxさん)に手続きを依頼し、死者の所持金の範囲内で
できることを行ってもらう」旨説明済。
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これに対するチェンライ日本人会役員の対応
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チェンライ日本人会の運営委員で話し合いをして、委員会皆で葬儀を行う
2025年5月24日
無事に葬儀火葬をチェンライ日本人の会のメンバー5人で
行わせて頂きました。
メンバー、xxxx、xxxx、xxxx、xxxx、xxxx、でした。
費用詳細
所持金13,352バーツ
火葬場費用 2,000
病院
治療費 9,331.75
遺体安置費 9日間 2,700
遺体白衣装と化粧費 700
僧侶
4人×500=2,000
交通費 500
儀式に使う袈裟費 500
遺体移動費 霊柩車
病院から火葬場まで 2,000
写真代 200
火葬場の係員 散骨依頼
お礼 3人×300=900
総額、20,831.75バーツでした。
13,352−20,831.75=−7,479.75バーツという結果になりました。
病院に行った時の治療費が 9,331.75バーツというのがある事を今日病院の会計で
言われたので、所持金内で納まりませんでした。
臨時総会にて今回の葬儀費立て替え費用を会の運営費用から支払う事について、全面的に
賛成・同意頂きました事ありがとうございました。
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高齢になって1人気儘に海外を旅行する。
誰にも迷惑は掛けないと思っていても、こういう事はある。
やはり、こういう自分さえ良ければいい、というのは違うと思う。
チェンライ日本人会とは全く関係のない方がたまたまチェンライで亡くなられた。
その後の手続きをチェンライ日本人会の役員の方たちが行った。
費用の一部は日本人会の会計から拠出した。
役員の方は、お疲れ様でした。
まあ、日本人会とは関係ないとは言っても、この地のタイ人から見れば同じ日本人という事で「関係ない」とは言えない。
領事館からの要望で役員の方が気を利かして動いてくれた、それはホントにお疲れさまでした、感謝します、と言いたい。
この程度の費用なら日本人会の会計から拠出するのも問題ない。
むしろ、知らんぷり、の方が問題に成ると思う。
亡くなられた方にしても、ここで死ぬとは思ってなかっただろうからしょうがないという気もする。
死ぬ時ぐらい勝手に死なせてくれ、という考えも分からない分けでは無い。
ただ、所持金13000バーツというのはちょっと・・・と思う。
やはり、日頃から死んだときの周囲への配慮というのは必要だと思う。
気ままな1人旅でも、何でもアリではない。
日本人というのはそういうもので、そうあるべきだと思う。
まあ、自分も日本に1人で居るときに突然死したら、孤独死で誰かに発見されるのは遅れるだろうが、少しでも早く発見されるように数日に1度は家族にメールを送っている。
まあ、少なくとも金銭的に迷惑を掛けるような事は無い。
今は、死ぬにしても全く何処とも連絡が取れずにホントの突然死になる可能性は少ないと思うが、そういう危険を感じたらもっと別の体制、例えば何処かと必ず1日1回は生存確認の連絡をするとか、そういう体制を取らなければならない。
うちの家系は「突然意識不明」というのは自分の知っている範囲では無いが、動脈硬化が進行しているので全く無いとは言えない。
心筋梗塞に罹る前は「突然死」というのは余り考えなかったが、心筋梗塞に成ってからは少し考えるようになった。
でも、心筋梗塞に成った時も「胸が苦しいけど朝に成れば治るかな」と3時間ぐらい我慢したので、突然意識不明とは違う。
(後から考えると、この3時間が悪かった。もっと早く病院へ行って、もっと早く手術をすれば今ほど心臓が悪くなってなかったと思う)
今回亡くなられた方も「胸が苦しい」と訴える時間は有った分けで、その時間が有れば119番とかに連絡する事は出来るハズ。
問題はタイとの距離だが、娘は普通に日本語が分かるので連絡が付けば2日ほどのタイムラグで何とかなると思う。
関連して、高齢でチェンライで(or外国で)暮らしている人、特に1人暮らしの人は、何かの対策を考えておく必要はあると思う。
少なくとも、葬儀代も出ないという事はやるべきではない。
「立つ鳥跡を濁さず」ということわざも有る。
補足。
まあ、金銭的な裏付けがない場合、当てに出来る人がチェンライに(orタイにor外国に)居なくて、自分1人での生活が出来なく成りそうだと感じたら、日本に帰国してタイ人(or外国人)には迷惑を掛けない、という事も考えるべきだと思う。
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その旅行者の方、ある意味お幸せでしたよねえ。誰も知らない異国の地で、ちゃんと日本人の皆さんに弔ってもらえて。
今や海外旅行が普通になっているので、こういうことは毎日あちこちの国で起きてるんだろうなあ、と思います。私も今は一人なので、万一の時は会社からタイにいる日本人の友達経由で実家に連絡行くように依頼はしてありますが、連絡が行っても高齢両親やコミュ障な弟がタイに来られるわけでもないと思うので、やっぱり身近な誰かに迷惑かけることになりそう。
きちんと遺書準備しとかないと、ですね(と思いつつまだできてない…(/ω\))
投稿: かりびー | 2025年7月21日 (月) 23時27分
かりびー様、コメントありがとうございます。
かりびーさんの場合は現役でバリバリお仕事をされている分けで、自分の様な死に損ないとは全然違うと思います。
お知り合いも沢山居るようなので、今回のテーマの方とは違いますね。
自分が危惧するのはチェンライ辺りには身寄りもなく、充分な備えも無く暮らしていたり、旅行(放浪?)に来たりする方が居る事です。
たとえそれまで女性と一緒に居たとしても、大きな病気に成ったり、亡くなった時に誰も面倒を見る人が居ない、というような方も居るかもしれない。
今、そういう方は思い浮かびませんが、過去には居ました。
あと、ある程度の蓄えというのは必要だと思います。
投稿: 迷人 | 2025年7月22日 (火) 01時00分